湊病院問題 下田市政懇話会で「新病院12診療科 医療機器6億9500万円」
10月7日伊豆新聞、静岡新聞記事からです。(が静岡新聞にはあまり細かい内容は掲載されていませんでした。)
- 10月5日須崎漁民会館から下田市の市政懇話会がスタート。計6地区で開催予定。
- 新病院については、内科、外科、整形外科、小児科、消化器内科、循環器内科、眼科、耳鼻咽喉科など12科。
- 常勤医師10名以上。
- 来年5月に開院。
- CT、MRI、血管造影機など医療機器に6億9500万円。
- 優れた医師を確保して2次救急に特化した病院にする。
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医療機器の金額は新病院の指定管理者公募条件では4億円となっていました。 それ以上必要なら自前で調達せよという話でありました。
指定管理者決定後、5億だ、いや6億だという話が過去に出ていましたが、ついに7億目前まで来ました。^^; まあ、そのぐらい必要ですよね。最初の4億という金額がいかに現実味の無いものであったかよく分かります。
組合議会だよりによると12診療科の残りは、麻酔科、婦人科、リハビリテーション科、放射線科の4科のようですが、現在診療されている脳外科はどうなるのでしょうか??
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コメント
いつも興味深く拝見しております。
「医療機器の金額は新病院の指定管理者公募条件では4億円となっていました。 それ以上必要なら自前で調達せよという話でありました。」
、、、とのことですが、(私は詳しいことは分からないので的外れだったら大変恐縮ですが)地域医療振興協会に対しては「4億円しか出さない。それ以上は自前で調達しなさい」と言っていたのに、今になって「SMAに対しては、7億弱出します」と言っている、ということになるわけですよね。
「それ、おかしいぞー」と突っ込む人はいないのでしょうか?まあ、住民の方たちから見れば、お金がかかっても地元に病院があってくれる方がありがたいのでしょうが。。。
投稿: 直属の後輩 | 2011年10月13日 (木) 16時57分
直属の後輩さん ^^;誰だろ コメントありがとうございます。
まあ、2次救急病院なのに医療機器4億という無茶な設定が、協会はずしの意図を持っての事かと思われますので、後から増額される事は最初から予想されていた通りです。おかしいぞ、という突っ込みは、以前からしていただいていますが。
http://kinojun.cocolog-nifty.com/sawato101025.pdf
個人的には、必要な病院にとって必要な医療機器を整備し、結果として7億なら、リーズナブルかという気はします。指定管理者が銀行からお金を貸してもらえないと自前で医療機器を整備できませんから、自治体(=住民)が債務保証をして、減価償却の形で分割払いにしたという見方もできます。
投稿: きのじゅん | 2011年10月13日 (木) 20時16分
直属の後輩様
「新病院建設計画の概要」という、病院組合のHPに掲載されていたPDFによれば医療機器に係る費用の内訳は以下のとおりです。
引用
(4)機器及び備品類・外構・その他経費について(単位:百万円)
・医療機器及び備品等は継続使用(移設可能)
・新規医療機器等の内訳
MRI 新規購入180・ナースコール新設20・その他機器として備品購入費で約100
・移設経費の内訳(同費用は指定管理者受託条件として要検討)
CT 及び診療・病棟・オペ関連機器備品の運搬・設置調整費で約100
なお、上記内容を含むPDFは、病院組合のHPから消えていますので閲覧できません。
投稿: ken | 2011年10月13日 (木) 20時43分
kenさん、補足していただきありがとうございます。
結局大型の医療機器で更新が予定されていたのはMRIだけ、というのが当初計画だったわけですね。4億のうちの1億は器機移設のための費用で、実質は3億だったと。
投稿: きのじゅん | 2011年10月14日 (金) 17時10分
お金をかけて信頼出来る病院ができるならうれしいですが、どんな病院ができるのか甚だ疑問です。 日大光が丘病院問題と地域医療振興会(新小児科医のつぶやきというブログ)も、もしお読みになっていないようなら、読んでみてください。湊病院問題にもふれています。
投稿: 地元民 | 2011年10月16日 (日) 15時12分
地元民さんコメントをありがとうございます。
ご案内の記事はこちらですね。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20110920
非常に細かな分析ををされていますね。頷ける部分もあり、それは違うだろうと思う部分もあります。議論がとても活発にされていて、うらやましい限りです。練馬光が丘病院の件は、多方面の方々の色々な思惑や駆け引きがあるようで、それは湊病院の比ではありません。南伊豆をかき回した張本人もまた関係しているのでしょうかね。随分と騒いでいます。しかし、残された時間は5ヶ月半しか無く、粛々と準備を進めて行くしかないでしょう。
共立湊病院の件では、(集める努力も育てる努力もしていない)組合側は職員を連れて行ってしまったととらえているのでしょうが、逆に受け皿を作らずに撤退していれば、協会は職員全体からの信用を失っていたでしょう。公設民営の欠点の一つであるとも言えます。
投稿: きのじゅん | 2011年10月16日 (日) 17時33分
みなさま、ご返答ありがとうございます。
>共立湊病院の件では、(集める努力も育てる努力もしていない)組合側は職員を連れて行ってしまったととらえているのでしょうが、逆に受け皿を作らずに撤退していれば、協会は職員全体からの信用を失っていたでしょう。公設民営の欠点の一つであるとも言えます。
なるほど、そういう見方もできるのですね。。。
外野から拝見していると「協会はわざわざ下田市内に病院を作って湊病院の職員を引き抜いて、(意図はないにしても結果的に見れば)新・湊病院が立ち行かなくなるように動いているんじゃないのか?これまで湊病院に集められていた医療資源が2箇所に分散してしまって一番被害をこうむっているのは地元住民の方なんじゃないのか?」と漠然と感じていたわけです。「こどものケンカみたいで納得がいかない!」と感じていた時期もありました。。。
でも、確かに協会としても「職員を守る義務」があったでしょうから、受け皿を用意したという点は納得できます。ただ撤退するだけで「あとは新しい指定管理者に面倒みてもらってください」では確かに無責任ですね。
最初にボタンを掛け違えてしまったことでここまで大きな問題になってしまったんだなぁと改めて思いました。
投稿: 直属の後輩 | 2011年10月18日 (火) 09時23分