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2012年2月23日 (木)

RCGP OHSU UH 訪問記録30 町教授のレクチャー

2011年11月4日金曜日

Img_6511 午前中はハワイ大学外科教授を務める町淳二先生から日本とアメリカの医療や医学教育の比較、Generalist と Specialist 、医学と医学教育のグローバリーションなどについて、楽しい名言・迷言を交えた講義を受けた。

 ちなみに、町教授は、2012年春に新築拡大オープンする東京ベイ・浦安市川医療センターにおいて、米国の研修システムの長所を取り入れた研修医教育を行うべく、研修プログラム責任者をつとめる予定である。

 講義の内容のエッセンスを紹介する。

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 日本の医療の長所として、1 低医療費、2 国民皆保険、3 フリーアクセス、4 受療の平等、5 伝統的な"模範的"な患者さん:良い医師患者関係、6 高度先進医療 が挙げられる。一方短所としては、1 医療崩壊現象:勤務医の立ち去り型サボタージュ、2 大学医局の崩壊、3 医療の地域格差、4 医療費維持の限界、5 特定専門医:救急・産婦人科・小児科、6 救急医療体制の不備・不足、7 医師能力格差、8 国民の適切な情報不足・無関心、9 医療行政の不適さ を挙げた。一方日本の医療の長所は、アメリカの医療には欠けているものである。

 アメリカでは近年次のような変化が生じた。これらの変化は、5-10年後に日本でも起こるだろう。すなわち医療の将来を見据える事につながる。

 医療に関してはCureからCareへ、治療から予防重視へ、医師主役から患者主役へ、患者のお任せから 患者の参加・理解・承認へ、など。

 医学教育に関しては、受動的教育から能動的学習へ、知識や回答を教わる事から問題解決型へ、ベッドサイドでの見学から チームケアへの参加へ、教師による学生評価から相互評価へ、など。

 卒後研修については、ACGME Accreditation Council for Graduate Medical Educationにより6つの能力Competencies ( 1 Patient Care 2 Medical knowledge 3 Practice-based learning and improvement 4 Interpersonal and communication skills 5 Professionalism 6 System-based practice)が規定され、主治医制からチームケア制へ、上から教わる事から下を教える事による学びへ、各専門分野の自由選択からACGMEによる人 数制限へ、など。

 アメリカのシステムと日本の勤勉さ・モラルを合わせる事で、Best & Brightestな医療が実現できるだろう。

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