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2012年3月 6日 (火)

RCGP OHSU UH 訪問記録34 Queen's Medical Center 見学

2011年11月5日土曜日

 午後からはThe Queen’s Medical Center を見学した。急性期505床、亜急性期28床からなるハワイ州最大の民間三次救急病院であり、ハワイ大学医学部 JABSOMにとっては最大の臨床教育病院である。1200名の医師が関与しているが、オープンシステムとし て、基本的にはハワイ大学など外部所属の医師が契約に基づいて診療を行う形となっている。病院の経営者から見れば、勤務している医師は契約労働者であり、病院経営に関する発言権は無いという点は日本と大きく異なる。

 病院の玄関近くで建物の全体写真を撮ろうとカメラを構えていたら、警備員がやってきた。何だかまずい雰囲気だ。「誰に撮影許可を得たんだ。」と言われる。患者さんのプライバシーを確保するために、ここで写真を撮影してはいけないと言う。大変神経質になっているようだ。無用なトラブルを避けるため、謝罪してカメラはバッグに収納した。そのため、残念ながら病院内外の写真は撮影する事ができなかった。

 薬の処方は院外処方だが、院内にも(院外)薬局が設置されている。処方箋を持参すれば、ここでも投薬を受ける事ができる。入院患者さんたちが、退院する時も処方箋を交付されるので、それを持って薬局に行き調剤をうける形との事である。

 救急室(ER)を見学した。廊下にはあまり物が置かれておらず整然としている。しかし処置室が足りないためか何台かのストレッチャーとモニター装置は廊下に配置されている。繁忙時に使用されるそうだ。

 救急室に歩いて来院(ウォークイン)する患者さんの出入り口には数名の警備員が常駐している。更には空港のセキュリティーエリアの様に金属探知機のゲートも設置されている。受診者は一旦トリアージルームに入 りトリアージナースによる問診・トリアージを受ける。

 トリアージルーム前に立っていたら、またまた警備員がやってきて「患者の視界に入る場所に立たないように」と注意された。かように病院内での行動には注意を要する。救急車用の出入り口は別に作られており、直接処置室に運び込まれる。

 各処置室は中央のスタッフルームを取り巻くように配置されている。出入り口はスタッフルーム側にしか無いので、患者さんも付き添い家族もスタッフ ルーム内を行き交う事になる。ドラマERなどでも見覚えのある光景だ。患者さんのプライバシーに神経質な警備員と、ERのこの 構造は随分とアンバランスな気もしないではない。処置室は重症度に応じて使い分けされているとの事。

  ER内には、FT (Fast Track) という部屋がいくつかあり、軽症者はそこで診療が行われる。FTとERの他部署との間は隔てられていない。一方隣接する 精神科救急室 Psychiatric ERとの間のスタッフ通路は施錠、隔離されている。

 ERの医師の勤務は交替性で、勤務の変わり目で情報が途切れることが無いよう勤務時間はオーバーラップしている。勤務時間中は激務だがoff になれば呼び出される事も無くメリハリがある。また入院後の患者さんのケアは、Hospitalist と呼ばれる、入院・病棟管理専門の内科医の担当となるため、入院させたER医師は関与しない。

 次にMICU Medical Intensive-Care Unitに向かった。数人ずつのグループに分かれて見学する予定だったが、最初のグループが入った所で、ちょうど処置が始まってしまったとの事で、残念ながら私は見学する事ができなかった。

 きちんと内部を知ろうと思ったら、やはり短期間の滞在では難しいようだ。

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