フィラデルフィアの風景+α 16 PATCO (PA→NJ)

　滞在していた大学の寮の、１本南の Locust Streetの地下には電車が走っています。 こちらはSEPTAではなく、PATCOという鉄道で、デラウェア川の対岸のニュージャージー州に向かっています。フィラデルフィアへの通勤客を輸送するのが主な使命であり、24時間電車が走っています。(深夜～未明は45分間隔。) こちらに来てからしばらくすぐ近所を走るPATCOの存在に気付いていなかったのですが、Locust Streetを歩いていたら下から電車の走行音が聞こえてきて、ようやく気付きました。

　午後のスケジュールが3時に終わったので、思い立ってPATCOで出かけてみる事にしました。

　写真の赤い柵の中が駅への入口の階段です。街角に馴染んでいて本当にさりげない感じです。

　SUICAのような Freedomカードもあるそうですが、今日は普通乗車券を購入。終点のLindenwold まで僅か$3です。

　フィラデルフィア市内は地下を走行。途中廃駅の Franklin Square 駅を通過します。廃駅なのにライトがついていて、ちょっとぞくっとします。将来は南方への新線への分岐駅として復活させる計画もあるのだそう。

　地上に出るとすぐに Benjamin Franklin Bridge を渡ります。眺めがいいのは進行方向右側だったのですが、うっかり逆側に座っていました。橋を渡るとニュージャージー州。再び地下に潜りますが、Camdenの市街地を過ぎるとそこから先は地上走行です。(東京メトロ銀座線などと同じ)第三軌条集電方式で、踏み切りはありません。各駅の前には巨大駐車場が整備されており、Park and Ride で通勤客をフィラデルフィアに運び込む役割を果たしているのがわかります。

　25分ほどの乗車で終点 Lindenwold に到着です。