インドネシアを知るための50章
明石書店のエリアスタディーズは、様々な国について観光ガイドブックでは知ることができないバックグラウンドを知ることができるので、以前から良く購入しています。これまで、マラウイ、タンザニア、カンボジア、メキシコ各編を購入し、それぞれ楽しく読ませていただきました。
今回購入したインドネシア編は他の国と少し異なり、50の品物をキーワードにして、インドネシアとの関わりを記しています。出だし、資源の項目が続いているため、汚職や国際関係のきな臭い話がどうしても前面に出てしまい、ちょっと複雑な感じでした。中盤以降は生活物資の話が増えて、民族的な背景や住民の生活が見える内容になってきます。しかし遺跡や観光産業に関する話は最後まで殆ど出てきませんでした。
刊行されたのが2004年と少し古く、携帯電話の普及率が非常に低かったり、音楽シーンでカセットテープがまだ主流だったり、最近のインドネシアの社会の様子はもうちょっと変わってきているようにも思われます。また構成が特殊なため、この本単独では歴史的な流れをつかむ事が難しいと思われました。
お勧め度は☆3つ弱という感じでしょうか。
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