« 2013年 あけましておめでとうございます。 | トップページ | 若潮公園 »

2013年1月 7日 (月)

2012年シンガポールJCIプラクティカム1 The Joint Commission と Joint Commission International

旅行記ネタも尽きましたので、遅ればせながら2012年4月にシンガポールで行われた、「2012 Singapore International Practicum on Quality Improvement and Accreditation」 (長いので以下では Practicumと記載)の簡単な報告を連載していきます。詳細な報告記事は、月刊地域医学2012年9月号に掲載しておりますので、宜しくお願いいたします。 また、オフの写真については、連載記事 シンガポールの風景 にて既に御紹介済です。

---------

 ボストン出身でハーバード大学卒の外科医Ernest Codmanは1917年に,医療の質を第三者評価するHospital Standardization Programを設立しました。後のこの活動が非営利非政府団体The Joint Commission(TJC)となりました。.現在では全米で19000以上の医療機関がTJCの認証を受けており,、医療の質の向上と医療安全のための de facto standard となっています。

 Joint Commission International (JCI)はTJCの国際部門として1994年に設立され2012年4月までに45カ国,約450の医療機関が認証を受けています。アジアにおいてはシンガポール(21施設),韓国(31施設),タイ(35施設)などが積極的に認証を取得しています。日本は出遅れた感じでしたが、2009年8月に亀田総合病院が初めて病院規格Ver.3の認証を取得したあと、NTT東日本関東病院、聖路加国際病院、湘南鎌倉総合病院が病院規格Ver.4の認証を取得しています。.

 JCIの病院規格は3年毎にバージョンアップがあり、2014年1月にはVer.5が開始される見込みで、2013年の半ばには新たな規格が公開される予定です。

 JCI認証取得というと、医療サービスを受ける目的の海外からの旅行者を受け入れる,いわゆる医療ツーリズムの目的と考える人もいるようですがそれは正確な認識では無いと思います。JCIは医療機関の質の向上と医療安全を実現するための国際標準のツールであり,特に外国人の診療にフォーカスしたものではありません。.(言語を含めた受診の障壁を軽減する事は求められますが。) 国際標準であるがゆえ、医療文化の違いなどを感じて戸惑う事もありますが、単にマニュアルが整備されているだけではなく、それが実行され、評価され、質の改善に結びついている事を厳しく問われるという点で、非常に難易度が高く、実効性のあるものになっています。

|

« 2013年 あけましておめでとうございます。 | トップページ | 若潮公園 »

2012年シンガポールJCIプラクティカム」カテゴリの記事

医療」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/195657/56463013

この記事へのトラックバック一覧です: 2012年シンガポールJCIプラクティカム1 The Joint Commission と Joint Commission International:

« 2013年 あけましておめでとうございます。 | トップページ | 若潮公園 »