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2013年1月18日 (金)

湊病院問題 旧湊病院の赤字補填に対して住民監査請求

 1月17日付けの伊豆新聞、静岡新聞で報道がありました。
 沢登下田市議、藤井六一下田市議、坪井河津町議、藤井東伊豆町議、前下田市議の土屋誠司市の5名が、一部事務組合下田メディカルセンターへの赤字補填を違法であるとして、住民監査請求を行ったとの事。
 静岡メディカルアライアンスに対して、2011年4月から2012年4月までの13カ月間の旧共立湊病院の赤字補填が、当初見込みの1億6600万円に対して、3億4540万円に増大した事を指摘。1億8040万円の変換を求めているとの事。医療機器購入費が4億から7億円に増額された事についても、電子カルテ導入に対して随意契約を結んだ事についても指摘しているとの事です。

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 電子カルテ導入というのは、どの医療機関にとってもなかなか頭が痛い問題です。電子化は直接新たな収益を生み出すわけではないのに、かなり高額の出費を伴うからです。今回の監査請求ではイニシャルコストについて指摘していますが、実は電子カルテ導入にあたってはイニシャルコストだけが負担になるわけではなく、毎年の保守契約費用も併せて考える必要があります。
 例えば、イニシャルコスト1億、年間保守5千万円の電子カルテシステムと、イニシャルコスト2億、年間保守2000万円のシステムがあったとすれば、仮にこれを5年間使用した場合、前者ではトータル3億5000万円、後者では3億円となり、イニシャルコストが安い方が結果的に高くなる場合もあるわけです。
 身近な例で考えると、プリンターや、電動歯ブラシなど、本体の価格を下げて、消耗品の価格を高く設定するビジネスモデルもあります。医療機器でもそうなのですが、見た目の値段の安さに釣られて購入したら、保証期間切れ後に提示された保守費用にびっくりなんて事も実際にはあり得るわけで、賢い買い物をしようと思ったら償却期間を通じてのトータルコストに注目しなければなりません。

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コメント

3億円はやりすぎでしょう!?病棟もフルオープンしてもいないのに・・・地域に貢献してるとは全く思えません。

投稿: | 2013年1月19日 (土) 21時47分

匿名さん、コメントありがとうございます。
 新聞記事を要約する際に抜いてしまったのですが、電子カルテ分の導入コストは2億円あまりとの事です。残りの医療機器増額分は、血管造影装置が主であったと認識しています。
http://kinojun.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/12-69500-35cc.html
 ここから下は今回の件とは関係ない一般論です。
 電子カルテの導入コストもスペック次第。ハードウエアの台数やカスタマイズを控え、電子カルテ本体以外の部門システムなどの導入を我慢する事で安くなりますし、維持経費も抑制できます。多くの人の意見を取り入れると過剰装備になりがちなので、トップダウンで決めてしまった方が安く仕上がります。

投稿: きのじゅん | 2013年1月20日 (日) 23時23分

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