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2013年4月15日 (月)

2012年6月Thomas Jefferson University Hospital 研修記録05 外来カルテシステム

  病院の外来部門には入院とは異なるWeb型の電子カルテシステムAllscripts Enterprise EHRが導入されていました。画面は左上下と右半の3分割になっていて、左上にプロブレムリスト、左下に処方などのオーダーが表示されています。右側には診療記録や検査結果のリストがツリー構造で表示されていて、項目をクリックすると内容が表示されます。
 記録方法は、直接タイピング、手書きカルテのスキャン、ディクテーションの3パターンがありますが、いずれの記録も表示上は同等に扱われています。

 以前オレゴン州で見かけた音声認識装置はここでは見かけませんでした。仮名漢字変換が不要な英語の場合、音声認識入力は正確性が比較的高 く、活用しているドクターも少なく無いのです。

 すべてのオーダー入力に際しては、対象となるプロブレムリストの項目(病名など)を指定する仕組みになっていました。おそらく保険とのからみでしょう。

 この電子カルテのレスポンスはコンピュータの性能に依存しています。家庭医療科の外来ではまずまずの処理速度と思いましたが、旧式のブラウン管ディスプレイがつながったコンピュータが使われている部署もあり、起動・動作速度が遅いために利用者から不満が出ていました。

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 救急部については簡単に内部を見学したのみです。診察室は約50室あり、救急部独自の手術室もあります。ハワイのQueens Medical Centerで見たような受付のセキュリティーシステムはありませんでした。内科各科の研修医は1ヶ月間救急部で研修を受けるそうです。

 骨髄移植センターも見学しました。ドアは二重構造になっていて、セキュリティーロックがついています。同時に2枚のドアを開放できないように注意が払われています。病室は12室で、年間 75例ほどの骨髄移植が実施されているそうです。うち12-25例が自家骨髄移植。症例は白血病、多発性骨髄腫などです。このセンター内で透析や挿管患者の管理までを全て自己完結で行っています。センターには血液腫瘍科の医師が10名所属しています。患者さんの家族の滞在時間が長くなるため、家族用のキッチンや家族用のカンファレンスルームも設置されています。

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