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2013年5月27日 (月)

2012年6月Thomas Jefferson University Hospital 研修記録11 内科の外来研修と新研修医基本手技トレーニング

後期研修医の外来診療 Continuity Clinic

 内科の後期研修医は研修期間を通じて継続的な外来研修を行っています。この日は3人の後期研修医に対して、一人のプリセプターがついて外来を行っていました。プリセプターとは、研修医の指導を専任する指導医です。ちょうど年度の入れ代わり時期 だったので、PGY3(卒ご3年目、日本の制度では卒後5年目相当)の後期研修医は研修の最終段階にあり、ほぼ自立して診療を行っていました。しかし逆に年度変わりの7月はプリセプターがつきっきりに近い形での指導が必要となるので、負担も大きくなるそうです。(まあ、どの業界も同じですね。)

 患者さんの受診頻度は数ヶ月に1回。研修のローテーションの関係もあって、「継続」研修外来といいながらも、その都度診察する研修医が変わってしまう事が多いようです。毎回初対面なので、患者さんとの関係も構築しにくく、病状の把握に毎回時間がかかっていました。また、この外来だけでなく他にも複数の専門科に受診している患者さんも多いので、継続研修外来への通院目的が不明確な場合もあり、十分な治療介入も困難なケースも見受けられました。ACGMEで必須とされていますが、これに関しては要改善という印象を受けました。

新入初期研修医への基本手技シミュレーション教育

Cv_2  先程も述べたように6月と7月が年度変わりの境目です。シミュレーションセンターでは、7月から臨床研修が開始となる内科の新入初期研修医に対して、シミュレーターを用いた処置手技のトレーニングを行っていました。

 内容は創の縫合と糸結び、末梢静脈ルート確保、腰椎穿刺、中心静脈穿刺など。中心静脈穿刺ではガウンやフェイスシールド付きマスク、滅菌手袋を装着 し、術野の消毒、ドレープ設置など実際の手順通り手を抜くこと無く実施されていました。教員自らが処置台の上に寝て、内頚静脈の超音波観察の被験者を務めていました。中心静脈穿刺については、鎖骨下、内頚、鼠径の3経路のトレーニングが行われていました。日本では気胸の合併を嫌って鎖骨下穿刺が回避される傾向にありますが、TJUHでは感染リスクの低さや固定の確実さなどを理由として鎖骨下静脈穿刺も好まれているようでした。

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