西オーストラリアMotorhomeの旅32 Preston Beach と Lake Clifton
2014年11月21日(木)
Balingupを出てなおも1号線 Southwestern Highwayを北上していきます。丘陵地帯を抜けていく道は、アップダウンが多く高速コーナーの連続。廃線となった鉄道路線と所々で交差しており、踏切も時々出現します。日本と違い踏切での一時停止義務は無いのですが、やはり線路を越えるときは車体が大きく揺れるので、車載品の多いMotorhomeではある程度減速して通過したくなります。ところがです。後ろから走ってくる木材運搬の超大型トレーラーにとっては、踏切で減速すると再加速が大変。よって背後から減速無しで突っ込んできます。みるみる車間が詰まり、追突されそうな勢いで生きた心地がしません。途中でよけて先に行っていただくのが正解です。
PerthからBusseltonへの行きにも通ったBunburyまで戻ってくると本当に久しぶりの信号機。ここから道路は更に高規格のForest Highwayになり、横風との戦いが始まります。しばらく走って疲れてきたので、休憩と海の景色を眺めるために左折して、Preston Beachに立ち寄ることにしました。
このあたりはYargorupヤルゴラップ国立公園となっており、海岸沿いに長細い湖沼がたくさんあるところです。そんな湖沼の間を抜けながら海岸を目指していくと、ワイナリーや高級そうな住宅街を抜けて海辺の駐車場にたどり着きました。車を置いて散策します。広々とした白い砂浜には人の姿も殆どありません。天気は良いですが風が大変強い。強者の家族連れが海で泳いでいましたが到底水に入ろうという気になりません。波もかなり荒いですし。しかし、もうちょっと暑い季節になれば、大いに楽しめそうなビーチです。
一旦Forest Highwayに戻り、少し北上したところで左に逸れてOld Coast Roadへと進路を取ります。片側一車線で通行量もぐっと減りマイペースで運転する事ができます。Motorhomeにはこれぐらいの道が一番快適なようです。細長いLake Cliftonには面白いものがあるというので立ち寄ってみました。
駐車場に車を停めて遊歩道を歩いて行くと、やがて湖岸から湖面へと続く桟橋に出ます。湖の水面下には直径40-50cmほどの丸い石が並んでいます。一見そんなに特殊な風景には見えませんが、実のこの丸い石が大変珍しいのです。いえ実は石では無く生物の産物なのです。
西オーストラリア北部のシャーク湾にはこれに似たストロマトライトStromatoliteというものがあって多分そちらの方が有名です。ここClifton湖にあるのはトロンボライトThromboliteと呼ばれます。いずれもシアノバクテリアなどの微生物のバイオフィルムによって形成されたもので、非常に原始的な生命の形とい言えます。
生物学的には大変貴重なものですが、見た目が地味なものですから、私が「Thromboとは医学用語では血栓の事を指す。Liteは石を示していると思う、リチウムとか胆石cholecystolithasisと多分語源は同じなのだ。この案内看板を見てごらん。Stromato-の方が層状に固まったのに対して、Thrombo-の方がそれこそ血栓のように固まったものなのだろう。」といかに力説しようとも、「そんなことより、今日の目的地はまだ着かないの!!さっさと先に行こうよ。」と妻も娘もさして興味を示してくれませんでした。その点が大変残念でありました。
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