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2015年5月29日 (金)

18才未満の南アフリカ出入国に出生証明書の提示義務付け

 昨年まではずらした時期に夏休みを取るようにしていましたが、今年は娘が小学校に入学したのでそういうこともできなくなり、7月下旬に家族旅行を計画中です。

 アジアでまだ行っていない国は…なんて考えていたら、
妻が「ペンギン見に行きたい。あとダチョウの卵のランプが壊れちゃったからそれも買って帰りたい。」と。
私「えっ、どこまで行くの。」
妻「ケープタウン。」とあっさりおっしゃいます。

私「南アフリカですか^^; 随分とまた遠くに…。7月は真冬ですけど…おまけに雨季でシーズンオフ。テーブルマウンテンもたいていは雲の中だそうですよ。」
妻「いいじゃない。大丈夫。娘もペンギン見たいって言っているよ。」

 まあ南アフリカならマラリアはごく一部の地域を除くと心配無いので子供には安心か。その分治安の問題があり時と場所は慎重に選ばないといけませんが。 そんなわけで南アフリカ共和国へ出かける事になりました。私にとっては9年ぶり3回目のアフリカ大陸上陸となります。

 手配を進めるうちに一つ問題に突き当たりました。

 6月1日から18才未満の子供が南アフリカ共和国に出入国する際に、出生証明書の提示が必須となると伝えられています。Unabridged Birth Certificate For Minors – All You Need To Know

 この件、施行が何度か延期されてきたようですがいよいよ本当に施行される様子。5月26日には南アフリカ航空からこの件についてリマインドする「New Requirements for Travel with Children from 01 June 2015」というタイトルのメールが届きました。

 英語で書かれた出生証明書を用意しなければいけないのですが、では日本からの旅行者は具体的にどうすれば良いのでしょうか。ネットで調べてみましたが、外務省渡航情報在南アフリカ日本大使館のサイトにも、歯切れの良い記載が見つかりません。どうも南アフリカ共和国側がきちんとした指針を提示してくれないため、様子を探っている気配です。

 仕方が無いので南アフリカ大使館領事部にメールで問い合わせをしてみました。その結果は以下の通り。

①子供の戸籍抄本、出生受理証明書など、公的な書類で子供と両親の名前が記載された証明書を用意する。
②証明書の原本に英訳をつけ、公証役場で認証を受ける。 との事です。

 ②について公証役場に問い合わせをしたので、もうちょっと詳しく書きます。公的な英文の証明書を発行する仕組みが日本には無いので、
③自分たち、あるいは誰かに頼んで戸籍抄本を英訳して(そのサンプルはネット上に多数あり。)
④「私は英語と日本語に堪能なのでこの英訳は原本通りのものです。」と宣言した文書を日本語と英語併記で用意(例文が文京公証役場のホームページにあり。「自ら翻訳した文書添付の宣言書」)
⑤その宣言書を公証役場で認証してもらう。

 という非常にややこしい話になり、手数料はなんと11500円!!もかかります。認証自体はそんなに時間はかからないようです。

 とりあえず戸籍抄本を取り寄せ、英訳と宣誓文の作成までは済ませました。しかし、アフリカのことなので実際に蓋を開けてみないとどうなるかわかったものではありません。大混乱が生じて制度そのものが再延期になったりする可能性さえあるでしょう。

 まだ1ヶ月半以上猶予はありますので、情報を収集しつつ対応を確認し6月下旬になって話が変わっていなかったら、公証役場に認証をお願いに行くことにしようと思っています。

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