南アフリカ西ケープ州の旅14 Black Outと右往左往

2015年7月26日（日）

　テーブルマウンテン山頂からの下山も大変でした。ケーブルウェイの乗り場には長蛇の列。夕方になり気温もますます下がって、かなり寒くなってきました。途中で30分近く列が進まなくなり、うーんどうなってるんだ。その時携帯電話に南アフリカ国内からの着信が。今夜宿泊する予定の施設の方からです。チェックインが遅れそうだと連絡しようと思っていたのでちょうど良かった。

　テーブルマウンテンの混雑のため、チェックインが18時を過ぎてしまいそうと伝えると、部屋のドアに名前を貼り出してあること、鍵は中に置いておくこと、そして何やら他にも話してくれてますが、十分に内容を確認できぬまま電話は切れてしまいました。（相手の顔が見えない電話での会話は、本当に難しい。）　とりあえず、チェックインの時間を気にする必要が無くなったので一安心。（実はそれが大きな間違いでした。）

　ようやく16時30分頃に下りのゴンドラに乗車。17時少し前に車に戻ってくることができました。道の両側に車が駐車しているので、方向転換するのも一苦労。Google Mapsのナビの目的地を今日の宿泊地にセットして、出発です。

　行きにも通った峠を今度は西側に下っていきます。途中で通行止めになっていて Camps Bayの住宅地の中を迂回。山を下ってM6に出たら左折して南に向かいます。途中 Hout Bayの町でまたまた工事通行止めになっています。Uターンして道路脇に車を停め迂回路を調べて再出発。

　道路左側にSPARの看板があり、妻と娘は下車して娘が食べられそうな食料品の買い出しに。(日本ではコンビニチェーンとして展開していたSPARですが本拠地はオランダで、その関係もあってか南アフリカでは主力のスーパーマーケットチェーンとなっています。）その間に私は横道の路肩に駐車して迂回後の道の確認。このあたり整備された高級住宅地で、治安には問題は無さそうです。

　通行止めの先のM6に戻り南下すると、Chapman's Peakの有料区間に入ります。夕陽に照らされた断崖の途中をコの字型にくり貫くように作られた道路。ものすごい絶景なのですが、天井が崩れてこないかと心配になります。（運転中では写真は撮れないので写真はこちらでご覧いただくとして。）

　丘陵地を越え、Glen Cairnの海岸で右折しM4に入る頃にはすっかり暗くなってしまいました。信号待ちで停車し、発進した時に信号機が消灯したような気がしました。その先Simon's Townも何か暗いなあと思いつつ通過。町外れの Boulder's Beachの標識で左折して海岸方向へ下っていきます。本日の宿泊地 Boulders Beach Lodge & Restaurant にようやく到着しました。駐車場に車を停めてロッジに向かうと営業時間内のはずのレストランは閉まっています。レストランの左手にある部屋の入口に私達の名前が貼りだされているので、間違いなくここが今日の宿泊場所のようです。鍵はどこにあるのかと思って照明のスイッチを操作すると、点灯しません。(｡＞0＜｡)　

　改めてロッジの管理をしている方の携帯電話に連絡すると、なんと18時から21時まで地区全体が停電とのこと。そうかそれでさっき信号機が突然消灯したのか。停電の間、照明はつかないし給湯も使えない…、当然近隣のすべての店が閉店していて、夕食をとる場所がありません!!!　

　日本から延々と移動してようやく横になれるかと思ったのに…。結局このあと、夕食を求めて車を走らせることに。M6、M54、M3と進みますが沿道にお店らしいものが発見できず。気がつけばまたケープタウンに逆戻りです。市の中心部でケンタッキーフライドチキンを発見。周囲の治安の状況がわからないため店のすぐ前に車を停めて、ささっと店内に。南アフリカでの初の食事がケンタッキーとは、とほほ。

　帰りはM5経由で戻りましたがこちらの沿道のほうが町が多く、食事のできそうな店も数多くありました。行きにこちらを通っていればケープタウンまで戻ること無くもっと早く食事をとることができたのですね。Boulders Beachに戻ってきたのは21時過ぎ。電気は使えるようになっていました。自宅を出てから46時間。ようやくこれで一風呂浴びて、横になれます。