南アフリカ西ケープ州の旅15 Boulder's Beachの朝

2015年7月27日（月）

　Boulders Beachはケープペンギンの営巣地として有名です。今回の旅の目的はペンギンたちに会うこと。そのためにはペンギンの住んでいるところに滞在するのが一番と考え、ここ Boulders Beach Lodge を予約しました。B&Bで1泊1万円ほど。オフシーズンで空いているためか2ベッドルームの部屋にアップグレードされていました。他には宿泊客はもう一組だけだったようです。

　実は昨夜も少し駐車場の周囲を歩いてみたのですが、周囲の岩場や茂みにペンギンたちはたくさんいて、賑やかに鳴いていました。夜も部屋のすぐ近くで鳴くペンギンの声がよく聞こえていましたが、疲れていたせいかそれで寝付けなくなるようなことはありませんでした。ちみなにこんな鳴き声です。（リンク先は島根県松江市のフォーゲルパークのケープペンギンたち。）動画の通りで首を伸ばして真上を向いて鳴きます。なかなか賑やかです。

　このあたり南アフリカの中では西端に近いので、この真冬で明るい時間帯は朝８時から夕６時前ぐらいまでです。少し明るくなってきたころに目が覚めたので、まだ良く眠っている妻と娘を残して散歩に出かけることにしました。携帯電話を手に取ると充電されていません。結局夜中にまた停電して今朝もまだ停電のままのようです。

　駐車場の方に行ってみると、人は誰も居ませんが、居る居るわ、どこもかしこもペンギンだらけ。岩のくぼみや、草の茂みにたくさんの巣が作られているのです。駐車場のすぐ脇や、遊歩道の金網のすぐ向こう側にさえ巣が作られています。この金網の向こう側の巣では、2羽のひな鳥が育てられていました。

　こんなに人の近くでたくさんのペンギンが営巣しているとは。いかに地域ぐるみで大切に保護しているかよくわかります。そんな身近なところにいるペンギンですが、決して人に慣れているわけでは無くて、近くに行けばさっさと逃げていきます。無理に触ろうとすれば、くちばしで突かれることもあるそうですから、幼児連れの場合は気をつける必要があります。

　Boulder's Beachは駐車場から遊歩道を下ったところにありますが、ゲートはまだ開いておらず、遠目に眺めるのみ。海から戻ってきた数羽のペンギンがビーチに上がってくるのが見えましたが、まだ暗いためシャッター速度が稼げず、写真撮影は諦めました。

　ロッジに戻ってきたら目の前の車道をホロホロ鳥の群れがさーっと走って行きました。この先ホロホロ鳥に出会う機会は無かったのでラッキーでした。（妻は写真を見て悔しがっていました。）