2015年7月28日(火)
時刻は午前11時過ぎ、Cape of Good Hopeを出発。今夜の宿泊地までは300km以上の大移動が控えています。Boulders BeachやSimons Townの前を抜けて、False Bay沿いにM4を北上。ちょうど途中ケープタウン行きの列車と並走しました。片側交互通行の長い信号待ちの間にカメラを構えて撮影しました。厳めしい外吊の両開き扉の車両は、国鉄時代に活躍した通勤型ディーゼルカーのキハ35を思い出させます。
ミューゼンベルフMuizenbergで右折して東へ進路を変えます。R310 Baden Powell Driveに入ると、右手に海、行く手に山、左手に砂丘、道は一直線という素晴らしいドライブを堪能することができました。もともと考えていたルートでは False Bay沿いに進み、もう一つのケープペンギン営巣地である、Stony Beachを経由していこうと考えていましたが、時間がおしているため経路の短いN2を素直に東進することにしました。昼時を過ぎましたが、娘が眠っている間にできる限り進んでおきたいところです。
このN2も雄大な山越えの大変な絶景路線でした。坂の上は平坦な台地が広がり、そこからBot Riverに向けて白い崖を下っていきます。今日は朝からずっと絶景続きで、ドライバーの私は上機嫌です。(運転しながら写真を撮ることができないため、Google ストリートビューでお茶を濁しています。)ここからはM43で南へ。14時前に海岸沿いのリゾート地ヘルマナスHermanusに到着しました。
ヘルマナスは崖の上に開けた町です。この町が有名になったのは、ホエールウォッチング。しかも崖上の展望台からクジラを見ることができるからです。車を駐車場に停めて、崖から海を見下ろしてみますが、残念ながらクジラはやってきていないようです。代わりに出迎えてくれたのはハイラックスたち。岩場や擁壁の上でちょろちょろしています。
オープンテラスのおしゃれなシーフードレストランThe Burgundyで遅めの昼食。てんこ盛りのシーフードプラッターをいただきました。南アフリカに到着してから3日目にしてようやくシーフードを食べることができ妻は大満足。しかし娘は白飯の上にのっているパセリが気になって食べることができません。^^;
隣接して小さな土産物店が並んだモールがありました。雑貨や太鼓に混じって親指で弾いて音を出すラメラフォーンがおいてありました。これは主に東アフリカで使われている楽器です。妻が店員に「国の言葉でありがとうは何ていうの。」と尋ねると、店員「Zikomo.」 妻「えっ、南アフリカでもZikomoなの。まさか、ひょっとしてマラウイ出身?」 店員「そう。マラウイから出稼ぎに来ている。国の景気が悪いから、たくさんの人が出稼ぎに来ているよ。」
そこから妻の久々のチェワ語での会話が始まりました。マラウイを離れてから10年以上経つのによく言葉を覚えているものだと感心します。
以前よりも南アフリカへの入国がしやすくなったため、近隣諸国からの出稼ぎ者が増えているとのことです。
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