南アフリカ西ケープ州の旅32 真冬のサファリその1
2015年7月30日(木)
午後のサファリは15時から日暮れまでの約3時間。料金は宿泊料に込みとなっています。連泊の場合でも連日サファリに参加することもできるし、別のアクティビティー(ボートに乗ったり、バードウォッチングをしたり、植生を観察したり)を楽しんだりしてもよいようです。
オープン(正確には幌屋根)に改造されたランドクルーザーの後部には、後ろの席からも前が見やすいよう、ひな壇式にベンチシートがしつらえてあります。動物を観察するときなどには、ウインドシールドを前に倒して視界を良くする仕掛けも備わっています。当然走行中は風がもろに吹き込みます。支給された湯たんぽを抱いて、毛布に包まり、親子で身を寄せ合いますが、真冬のサファリはなかなか過酷です。
我が家ともう一組の熟年女性二人を乗せてランドクルーザーは出発。もう一組は別の車で出発していきました。我々の案内役の女性ガイドさんはなかなかの別嬪さんなのですが、人間よりも動物ラブな方。ここに来る前はクルーガー国立公園で働いていたそうです。ロッジから15分ほどのところに職員用の住宅があるそうなのですが、小カルーの大自然の中、毎晩野生動物の鳴き声を聞きながらの生活がとても幸せなのだそうです。
雨量が少ない半砂漠地帯である小カルー、しかも真冬です。大きな木は生えておらず、草もまばらです。当然野生動物の密度も高くはありません。2006年に訪れたタンザニアのセレンゲティやンゴロンゴロのようには動物に出会うことはできないのは当然です。その分宝探しのような楽しみがあります。
今回はロッジから東方向の川沿いのエリアを探索しました。比較的道幅の広い幹線道路(もちろん未舗装路)には、たまーに簡素な道路標識が出ていたり、写真のような小さな建物がぽつんと建てられたりしていました。このような超辺鄙な場所にもかつては居住者がいたようです。
娘には Sanbona のロゴ入りの赤いデイパックがプレゼントされました。中に入っていたのは同じ赤色のキャップ。そして動物に関する知識が書かれた絵本。絵本には小さなジップロックのビニール袋がホチキス止めされていました。ガイドの姐さんが道端に落ちていた象やシロサイの糞を拾って、中に含まれる植物が違う=食べているものが違うと解説してくれます。(英語なので娘には意味不明ですが。) おもむろに糞の一部をちぎって丸めてビニール袋に。ウンチ標本付きの絵本の出来上がりです。
途中、象を遠望できる場所に車を止めてティータイム。象が近くに居る=肉食獣はたぶん近くに居ない、はずですが、油断は禁物。あまり車から離れではいけません。トイレが我慢できなくなったとしても、その辺の立ち木に近づいたりしてはいけませんよ。何かが潜んでいるかも。用を足すなら車の背後でこっそりと…。
ランクルは簡易テーブルに早変わり。予め注文してあった飲み物とお茶菓子を楽しみます。私はビールを頼んでいましたが、冷え冷えの体に冷たいビールが染み渡りガクガクブルブル。
おっとガイドの姐さんはさっき象のウンチをさわった手で、クッキーを食べています。動物ラブだからそんなの気にならないのでしょう。
ランクルでのオフロード走行もサファリの楽しみの一つ。副変速機をローに入れて、岸の急斜面を下り、渡河して、対岸の急斜面をよじ登ります。楽しそうだなあ。
途中で少し晴れ間も出てきましたが、日暮れが近づくにつれさらに気温は低下。冷えきった体でロッジにたどり着くと、レセプションではホットタオルと、アマルーラ入りホットチョコレートで出迎えてくれました。
観察できた動物たちの写真は次回にご紹介します。
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