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2016年6月30日 (木)

新専門医情報 2016年6月28日 厚生労働大臣記者会見

塩崎厚生労働大臣の6月28日記者会見概要より
http://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000128867.html

(記者)  新専門医制度についておうかがいいたします。昨日、日本専門医機構が開いた社員総会で24人の新しい理事が決定しました。来週、理事長も決定する予定です。大臣はかねてより、新専門医制度について、来年春からのスタートは懸念を示されていましたが、新しい体制に要望などがございましたらお教えください。

(大臣)  昨日、日本専門医機構に新たな理事が誕生いたしました。地域医療を担う医療関係者だけではなくて、地方自治体、学識経験者、患者、国民の代表が選任されており、これまでに比べれば幅広い関係者の意見が反映され得る構成になったということは評価をしたいと思います。ただ、元々日本専門医機構につきましては、私も大臣就任以来、何度となくいろいろな方々と議論させていただきましたけれども、何となく不思議な存在でありました。何かというと、みんな小声でお話をされる感じでありまして、どういうことかなと私も思っておりましたが、今回、来年からの新たな制度に向けて様々な懸念の声が地域医療の立場から随分出ていたように思います。そういう意味では、今回新しい体制ができたということは、歓迎するわけでありますけれども、より子細にみると、社員総会で学識経験者ということを決めていながら、学会の代表の方が混じっておられたり、そういうことを考えると暫定的な色合いがあるのかなとも思っておりまして、やはり国民の真の信頼を回復しながら、日本の医療、なかんずく地域医療を担う体制を早く確立していただければありがたいと思っています。厚生労働省としては、良質な医療を提供する体制に責任を負うということが我々の立場であります。したがって、医師の地域偏在が拡大するのではないかということが指摘をされていましたが、そういった懸念とかあるいは研修医を含む医師の不安が払拭されることが大事でありますので、早急に患者、国民の視点を十分に踏まえた新たな検討の場を作ると聞いておりますので、是非早く立ち上げていただいて、集中的な精査を行い、そして国民の地域医療の場についての不安を解消していだだきたく思いますし、専門性についても国民から信頼される医療が提供されるように私どもとしても期待をしたいと思います。

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 大臣の求めていることと、専門医機構の設立の経緯にずれがある気がします。日本の医療制度の根幹に関わる医師の診療科や地域配置について決めていくのは、その業界が主催する団体では利害が対立してしまい難しいのではという気がしています。

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