新専門医情報 検討会に関するニュースの追加
日経メディカルに、2017年6月12日開催の厚生労働省「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」 の関連記事が出ました。
シリーズ◎どうなる新専門医制度
都道府県協議会の位置付けを奈良県知事が強く批判
厚生労働省「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t221/201706/551698.html
「このままなら、都道府県知事会に諮って新制度をつぶすことも検討する」とは穏やかではありません。
会員登録して記事全文を読んでみると、まあ既報の情報とあまり変わりは無く、センセーショナルな書き方で釣られた気がしないでもありません。件の発言をしたとされる奈良県知事の検討会前のご意見は厚生労働省サイトに机上配布資料として掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000167588.pdf
検討会で求められたのは都道府県協議会が研修施設への情報提供を直接求めることができるようにすべきなどというものです。ただ、この都道府県協議会自体はまだ多くの自治体で十分には機能していないのが実態と言われています。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000167582.pdf
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2011年から2013年にかけて17回もの「専門医の在り方に関する検討会」を開催したのは同じ厚生労働省です。その報告に基いて新しい専門医養成の仕組みづくりを進めてきたはずです。
その点について日本専門医機構や各基本領域学会に何の非も無いのではと思います。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei.html?tid=127339
「在り方に関する検討会」の報告書には Professional Autonomy を基盤にすると書かれていていました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000300ju-att/2r985200000300lb.pdf
これを政治力で「つぶす」というような物騒な発言が公の会議で出るようだと、Professional Autonomyの原則が大きく揺らいできているように思われます。そしてこの、先の見通しが全くつかない感じ、本当に心配です。
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