新専門医情報 機構ウェブサイトに「新たな専門医制度の開始に向けた声明」が掲載される
2017年8月7日夕方頃、日本専門医機構のウェブサイトに、8月4日に理事会で承認された「新たな専門医制度の開始に向けた声明」が掲載されました。
http://www.japan-senmon-i.jp/news/doc/statement_170804_.pdf
また、同理事会の議事次第も掲載されています。
http://www.japan-senmon-i.jp/news/doc/statement_170804_.pdf
協議事項の中には今後のスケジュールについて、という議題も含まれていました。
声明の内容はだいたいm3.comで報じられている通りです。
前半はこれまでの経緯をまとめた文章になっています。中盤(3ページ目)では8月2日の塩崎前厚生労働大臣との面談について触れられ、「機構として十分に検討の上、真摯に対応したいとの回答を行いました。」と書かれています。
そのあとに今後のスケジュールについて記されています。
「機構理事会では、同日公表された大臣談話を踏まえ、平成30年4月からの新たな専門医制度の開始に向けて、本年10月初旬を目途に、基本19領域の専攻医の一次登録を開始し、また、本年12月中旬を目途に二次登録を開始することと致しました。また、その後も研修先の決まらない専攻医希望者に対し、引き続き、応募を可能とする方向で検討することと致します。」
二次までで打ち切りでその後の応募を不可能とされてしまっては、専攻医浪人が出てしまい、ご本人も食べていけませんし、社会的にも大きな損失です。ただこのスケジュールどおりに話が進むのかどうかは楽観できないと思います。
続くセクションでは、次のように書かれています。
「また、機構では、来年当初を目途に専攻医がどの診療科のどのプログラムに所属することになるのかの概要が明らかになった時点で、新たな専門医制度が地域医療にどのような影響を与えているかなどについて学会ごとにご報告を頂き、万が一、新たな専門医制度によって、地域医療への影響や専門研修レベルについて改善する必要が生じた場合には、機構の整備指針、運用細則、補足説明に鑑みて研修プログラム委員会および基本問題検討委員会での審議、理事会の審議等を経たうえで各学会に対して制度や運用の修正等の変更を依頼し、必要に応じて、応募状況等の調整を行うことにしたいと考えています。」
来年当初という時期は二次募集がまだ行われている最中かもしれませんし、二次選考終了の時点の情報を意味しているのかも知れません。この時期に調査して、年度内に改善策や「応募状況等の調整」を打ち出すのか、それとも2019年度の募集に反映させるのか、この記述だけでは読み取れません。そもそも「応募状況」を「調整」するとはどういう意味なのか。まさかその時点での応募を無かった事にするわけではありますまい。 次年度以降に都市部の人気プログラムの募集定員を減らすという意味でしょうか??
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