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2017年11月の7件の記事

2017年11月27日 (月)

ギリシャ、特にフォレガンドロス島の旅12 Anemomilos Apartments 1

2017年8月19日(土)-20日(日)

Img_2197  Anemomilos Apartments の前では数名のスタッフがお出迎え。「ヤッサス Γεια σας」 こんにちはの意味かと思っていましたが、夜でも使えるのですね。Helloみたいなもんだ。便利便利。これからの5泊6日、宜しくお願いします。

Img_2206  小振りですがプールもあります。一番深いところで水深は1.5m。娘は足がつきません。プールがあるというところが、今回の選択理由の一つ。昨年のフィリピン旅行に引き続き、娘は泳ぎたくて仕方が無いのです。崖上のホラの町ではプールを備えた宿泊施設はあまり多くありません。

Img_2273 プールに隣接した海側にはテーブルや椅子、ソファーが並んでいて、崖っぷちからの眺めを楽しみながら食事を楽しむことができます。

Img_2362 今回予約したのは海側の Blue Studio です。施設全体が町並みを模した構造になっていて、中心の通路を挟んで反対側が Green Studioとなっています。ダブルベッドとソファベッドを使って4人まで宿泊可能です。乾燥した島で水資源が限られていますので、当然ながらバスタブは無くシャワーのみです。海を眺めることができるベランダや、水着などを干しておける場所もあります。風が強いのでちゃんと洗濯ばさみで留めておかないとどこかに飛んでいってしまいます。

Img_2198 窓は開閉の他に上部を手前に傾けて空気の入れ替えをすることができるちょっと不思議な構造。網戸はついていませんが、乾燥地帯ゆえ蚊が繁殖するような水場が無いからでしょう。(蚊取りマットは置かれていましたが、使用しませんでした。)本格的なイタリアンコーヒーが楽しめるマシンが備わっているのも、妻にとってはポイントが高かったようです。

 町に買い出しに出た妻に、晩酌用にラキ Raki というお酒を買ってきてもらいました。ラキはブドウの絞りかすから作られた蒸留酒で、ほんのりとブドウの風味がします。(クレタ島以外で醸造されたものはチプロ Τσίπουρο Tsipouro と呼ばれるようです。) 同じ原料で作られアニスで香り付けられたものが、ウゾ Ούζο Ouzo といい、結構強烈な癖があります。(私は好きですが。)ややこしいことにトルコのラク Raki はギリシャのウゾと同じでアニスが使われています。ワインを作ったあとの搾りかすから作られた庶民のお酒で、アルコール度数が40度と高く、水割りにしたり、チェイサーと交互に飲んだりするようです。

 到着した時は真っ暗でよくわかりませんでしたが、翌朝ベランダから見る光景はご覧の通り。200m以上の断崖絶壁の下に広がるエーゲ海。 文句なしの絶景です。

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2017年11月21日 (火)

ギリシャ、特にフォレガンドロス島の旅11 フォレガンドロス島とはどんなところ

2017年8月19日(土)

 ようやく今回の旅の主たる目的地、フォレガンドロス島 Φολέγανδρος Folegandros Islandに到着しました。昨年訪れたフィリピンのシアルガオ島は地球の歩き方には2行ぐらいしか書かれていませんでしたが、フォレガンドロス島は残念なことに1ページも記載されています。しかし「不毛のフォレガンドロス島」というタイトルが付けられていて、あまり行きたいという気持ちにならない扱いだったのは、私達にとっては幸いなことです。

 まあ不毛というならばギリシャという国全体が基本的に雨が少なく、自然には大きな木は育たないですし、ブドウ畑も、えっこれが!(リンク先はサントリーニ島のブドウ畑)雑草かと勘違いするぐらい見た目が貧相であり、フォレガンドロス島に限った話では無いのです。

 楕円形に近いかたちで、北西から南東にかけてが長径約12km、短径は4kmほどの小さな島です。周囲は険しい断崖絶壁に囲まれていて、人が住んでいるのは、唯一の港である カラボスタシス Καραβοστάσης Karavostasis (人口87人)、中心集落であるホラ Χώρα Chora (人口425人)、北部にある散村アノメリア Άνω Μεριά Ano Meria (人口243人)の3地区のみで、合計人口は僅かに765人とのことです。ただ、夏場の観光客に対応するため、アテネなどから島に戻ってくる人が多くいて、人口はもう少し増えそうです。逆に冬場になると、強い風に阻まれて船の就航率も下がり、島内のバスなども殆ど走らなくなるそうです。

 離島の多くがそうであるように、この島もローマ時代から20世紀まで、流刑地としての暗い歴史を持ちますが、今ではその影はありませんし、特に関連する遺構なども残されていないようです。

 さて、私達を乗せた SEAJET 2は、20時25分にカラボスタシス港に到着しました。船の後部に積まれていたスーツケースを受け取り、下船します。一緒におりた旅行者は数十名程度。先程までいたサントリーニ島とはうって変わったのんびりとした雰囲気が漂っていることにすぐに気づきます。「うん。こうじゃなくちゃね。」と妻もニンマリしています。数件だけしかないタベルナの店先では、楽しそうに食事を楽しむ人達の姿が見えます。

Img_2550  本日から5泊滞在する Anemomilos Apartments の送迎車を見つけました。ドライバーに挨拶をして乗り込みます。たまたまこの船で到着したお客さんが多かったらしく、バンの定員を1名超過。娘と妻が座席をシェアして、ようやく全員乗り込むことができました。

 港から真っ暗な山道をぐんぐん上っていくと、10分ほどで町の明かりが見えてきました。主要道路から町の中心部へと右折すると、もう21時だというのにたくさんの人が通りを歩いています。それにしてもみんな楽しそうです。

 成田を出てから約30時間。ようやく本日のお宿に到着です。お疲れ様でした。

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2017年11月18日 (土)

新専門医情報 一次登録締め切り時の状況

 2017年11月15日に専攻医一次登録が終了。11月17日には日本専門医機構理事会が開催されました。M3.comと日経メディカルに関連記事が掲載されておりましたのでご紹介します。

新専門医制度、1次登録は7989人、卒後2年目医師の約9割
内科2554人、総合診療158人、東京の眼科などで調整も
https://www.m3.com/news/iryoishin/569804

新専門医制度、初年度専攻医の一次登録を締め切る
11県で総合診療科研修プログラムの応募ゼロ
応募者は内科2554人、総合診療科158人
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t221/201711/553673.html

 両記事によりますと、一次登録を済ませたのは7989人で、現在2年目の初期研修医の約9割相当とのことです。内科が2554人、新しく開始される総合診療科は158人。岩手県、秋田県、山形県、福井県、山梨県、和歌山県、鳥取県、島根県、香川県、佐賀県、宮崎県の11県では総合診療科への応募が無かったとのことです。

 総合診療科の登録者数は、従来の日本プライマリ・ケア連合学会による家庭医療専門医のプログラム登録実績を下回ると思われます。へき地勤務の必須化を追加して医師の偏在解消につなげようとした結果、逆に門戸を狭めることになってしまったようです。少子高齢化社会を迎え、重要な役割を担うはずの総合診療科ですが、厳しい船出となりそうです。

機構の松原副理事長(日本医師会副会長)は「地域医療を現在、担っているのは内科、外科を中心としたかかりつけ医。総合診療は多科にわたる診療をしなければならない場所での診療を想定されている診療科だ。その役割を担うことになる自治医科大学出身の(1年次の)医師数よりも多いということを考えると、ある程度の人数に参加してもらったと捉えている」と説明したとのことです。日本医師会では「かかりつけ医機能研修」を提唱しており、総合診療専門医では無くそちらを主流としたいという思惑が表れているのではと感じました。

 総合診療の特任指導医講習会の話は現在完全に止まってしまっていますが、これだけ希望者が少数に留まりますと、初年度専攻医が所属するプログラムの必要人数のみに、指導医講習会の出席を課すのでは?とも思われます。

 「都市部への専攻医の集中はほとんどない。過去5年間の専攻医の平均採用実績を大きく回っているところはない」と説明した、との事ですが、一部領域の登録状況を教えていただきますと、大学病院を基幹施設とするプログラムに多くの応募があり、「医局回帰」の傾向が見られるように感じます。

 定員超過してしまっている研修医が75人、IDは取得したものの希望研修プログラムに未登録が100人とのことです。とすると12月16日から開始される二次募集の対象者は200人弱。すなわち、一番多い内科であっても、二次募集対象者は各都道府県0-数名程度と推測されます。一次募集の時点で実質的にほぼ「終戦」という状況ではないかと思われます。

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2017年11月15日 (水)

ギリシャ、特にフォレガンドロス島の旅10 フィラの港

2017年8月19日(土)

Img_2179 フィラの町のタクシー駐車場でドライバーと無事合流。留守番しているだけでも毎時60ユーロ(約8000円)稼げるので、なかなか良い商売ではありますが、炎天下で車の番をしているのは、それはそれで大変なのかも知れません。

Img_2181 稜線上の道から右に逸れて、600mの崖を下るつづら折の道に入っていきます。つづら(九十九)折りと書きましたが、地図で確認してみると、実際にはカーブは7つしか無く、ヘアピンカーブの間のストレートが結構長い設計の道路です。港に降りる道はこの一本。片側一車線ある道路ではありますが、カーブがかなりきついため、観光バスなどの大型車はインコーナーでは曲がることができず、反対車線にはみ出して…というか完全に反対車線を通って曲がってきます。対向車はバスの動きを読んで、こちらも反対車線を走ることになります。右側通行のギリシャですが、この道路のカーブの部分だけ、それもたまたまバスが来たときだけ左側通行に変わるのです。

Img_2173 ぐんぐんと高度を下げて、15分ほどで港に到着。これから利用するSEAJETSのチケットオフィスの向かい側に待合場所があり、そこでタクシーを下車します。ドライバーとはここでお別れです。時刻は18時少し前。まだまだ日差しはギンギンです。

 フォレガンドロス島を経由する高速船は19時15分の予定。チケットオフィスの係員が来るのは1時間前とのことで、事務所の中でしばらく待ちます。壁には各島へ向かう船便の一覧表が掲げられています。さすがメジャーな観光港。行き先は実に15箇所。曜日によって時刻や経由する島が違っているためなかなか複雑です。アテネの外港ピレウス港へは各社の合計で7-8便が運行されています。

Img_2178 時間通り係員がやってきました。今回の旅行では合計4回 SEAJETSを利用しますが、予約と支払いはウェブサイト上で済ませてあります。控えの紙を見せて、全行程分のチケットを発券してもらいました。実はSEAJETSは座席指定制だったのですが、ウェブサイトにもそのような記載は無く、チケットにも英語での説明が無かったため席番が表示されていることに気が付きませんでした。

Img_2194 港からはSEAJETSの大型フェリーが出港するところ。背後の崖上には見えているのはサントリーニ島北部の イア Οία Oia の町です。今頃夕陽を見に観光客が押し寄せている頃でしょう。

 しばらくして、40分ほど遅れていたHellenicSeawaysの高速フェリー High Speed 7が入港。 船体の後ろに水を噴射しつつ後退で接岸するものですから、反射した水流が岸壁に当たって飛沫が飛び散りなかなかダイナミックです。車と客を降ろし、そして載せ、クレタ島のイラクリオンに向けて慌ただしく出港していきました。

Img_2196 私達の乗船する予定の SEAJET2 も20分ほど遅れてナクソス島 Ναξοσ Naxos から到着しました。朝の7時にピレウス港を出てキクラデス諸島の島々を巡って0時45分にピレウス港に戻るという働き者です。386人乗りのカタマラン(双胴)のジェット船で速度38ノット(時速70km)で航行する能力を持ちます。先程の Highspeed 7よりは随分小ぶりに見えますが。

 フィラ港を出港するとイアとTherasiaの間からカルデラを抜け、フォレガンドロス島 Φολέγανδρος Folegandrosまで僅か45分の船旅。途中で日も暮れてしまいました。長い長い一日でしたが、いよいよ本日の目的地にまであと一息です。

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2017年11月 9日 (木)

ギリシャ、特にフォレガンドロス島の旅09 フィラの町2

2017年8月19日(土)
Img_2160 1枚目から4枚目の写真は、「食べるな」もといタベルナ(の屋上テラス)から撮影したものです。崖っぷちの一等地はホテルや高級レストランによって占拠されているため、タベルナ程度から見える眺望はせいぜいこんなものです。

Img_2153

 1枚目は南側を撮影。望遠側にズームして手前に見えるごちゃごちゃした部分を隠しています。いくぶん良い感じに写っていますが、よく見るとエアコンの室外機があちこちに写り込んでいます。

 2枚目は西側、カルデラの内側を撮影したもの。遠くに見えている島は Therasia です。隣の建物の壊れた壁や、屋上で伸び放題になっている雑草のおかげで、何だかうらぶれた町のような印象を受けてしまいます。。

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 3枚目は外輪山の外側(東側)を俯瞰したところ。内側とはうって変わったなだらかな地形であり、住宅もよく見えます。これはこれで良い眺めでなのではないでしょうか。

Img_2156 4枚目、タベルナ前の路地を見下ろして撮影したものです。下から見るといい雰囲気だったのですが、上からだと楽屋が見えちゃってる感じでしょうか。

 そんなわけで、路地沿いのタベルナの屋上から見るフィラの光景は、今ひとつガイドブックのイメージとは異なるものになってしまいます。

Img_2165

 お腹が満たされればまた歩く元気も出てきます。崖っぷちの歩道を歩いていくと、ようやく眺めのすこぶる良いポイントに出てきました。ここからならガイドブックに出てくるような写真が撮れそうです。

Img_2168 急斜面にへばりつくように建てられているのは、全て高級ホテルやレストランの敷地内で、おいそれとは立ち入ることができません。はるか下に見える海面との標高差は600mもあるそうです。スカイツリーの展望台よりも高いわけですね。目がくらみます。

 さて、これでサントリーニ島の観光は終了です。タクシーに戻って港に向かうことにしましょう。

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2017年11月 6日 (月)

ケアセンターいぶきと"せんろみち"

P6270032  2017年6月26日から30日まで、滋賀県米原市の地域包括ケアセンターいぶきの代診に行ってきました。(もう4ヶ月以上前ですが。)

 施設があるのは旧伊吹町で、その名前の通り、伊吹山の裾野の扇状地にあります。

P6270034 伊吹山の標高は1377mですが、比較的独立して存在しているので、東海道新幹線の岐阜羽島-米原間の車窓からも、雄大な姿が親しまれている山です。

 伊吹山のある場所はかつて海の底だったため、サンゴ礁の痕跡である石灰岩の豊かな地層があり、採掘が盛んに行われた結果、山の西側斜面は大きく削られてしまいました。周辺には石灰岩の搬出のために利用されたベルトコンベアのルートが残されています。

P6270036  ケアセンターいぶきの周辺を歩いているとすぐ西側に隣接して駅のようなものが見えます。近づいてみるとプラットホームは低く、本物らしさがありませんが、部分的に線路が敷かれています。その脇の遊歩道は傾斜といい幅といいどう見ても廃線跡です。ご丁寧に線路を模した白い線まで描かれています。

P6270043  この遊歩道は伊吹せんろみちと名付けられていて、近江長岡駅から伸びていた住友大阪セメントの専用線の廃線跡でした。意外なところに鉄道遺跡がありました。

 ケアセンターいぶきの施設と駐車場の間にはなぜか幅10mほど細長く森が残されていて、小路が続いています。辿ってみるとつきあたりのところに小さな祠と灯籠がありました。Google Mapを見ても、何も書かれていませんが、周囲に色々な施設が作られている中、ここだけが自然のまま残されていますので、非常に大切な場所なのでしょうね。なかなか神秘的な趣があります。

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2017年11月 2日 (木)

ギリシャ、特にフォレガンドロス島の旅08 フィラの町1

2017年8月19日(土)

Img_2135  再び外輪山に上っていきます。空港から来た道を引き返す形です。稜線の上を左回りに進み、サントリーに島の中心であるフィラ Φηρά Fira にやってきました。中心といっても人口は2300人ほどのようです。市街地の中心部はホテルや商店ばかりですから、人が済んでいるのはもっと外輪山の外側に近い緩斜面の方だと思います。

 市街地の中は狭い路地ばかりで車は入れません。町の入口にある駐車場に車を停めて、歩いていくことになります。妻はいよいよ足が痛くなって歩くのが辛いようです。Google Mapsで靴を売っていそうな店を検索し、そちらに向かってみるみるとこにします。

Img_2137

 路地は狭く、人は多い。妻が「江ノ島のようだ。」と一言。確かに。有名観光地だけに、たくさんの日本人に合うことを覚悟していましたが、意外にも全くと言っていいほど見かけませんでした。

 路地の上にアーチがかかる立体構造。どこかで見たような。そうだアクロティリ遺跡にもありました。こういう構造の建物はギリシャの伝統なのでしょうね。

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 妻が靴を探しに行っている間、娘のリクエストに応じ Fish Spa のお店に。日本だとドクター・フィッシュという呼び方の方がポピュラーでしょうか。ガラ・ルファという魚だそうですが、もともとギリシャに生息しているというわけでは無く、トルコなど西アジアの川に住んでいる魚だそうです。今では世界中で人間の足の角質を食べさせられています。ちょうど良い暇つぶしになりました。

 妻が新しい靴に履き替えて戻ってきましが、早速ガムを踏んでしまったと憤慨しています。つくづくついていません。シンガポールのようにチューインガム禁止にしないといけませんね。

Img_2158

 時刻は16時30分。靴も入手できたし、遅い昼食をとることに。娘が食べられるものをということで、手近なタベルナ Taverna に入ります。「ギリシャでは食堂のことをタベルナっていうんだよ。食べるところなのに食べるなとはこれいかに。」とベタなダジャレをかましてみますが、妻と娘から冷たい視線を受けるだけでした。

 ギリシャサラダとピザの他に、ギリシャらしい物をとムサカ μουσακάς  Moussaka を注文。ムサカはパスタの代わりにポテトを使ったラザニアという感じです。ムサカの語源はアラビア語のようで、トルコ、セルビア、アラブ諸国などでも食べられているそうですが、その調理法は国によってだいぶ異なるようです。

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