新専門医情報 2019年度に向けプログラム修正は4月末 募集開始は9月から
2018年1月8日に日本専門医機構理事会が開かれました。関連記事が掲載されておりましたので、ご紹介します。
m3.com
3次募集は2月16日から、5都府県は全領域で“締め切り”
2019年度は9月1日から専攻医登録を予定
https://www.m3.com/news/iryoishin/585308
メディウォッチ
新専門医制度、現時点で医師偏在は助長されていない―日本専門医機構
http://www.medwatch.jp/?p=18852
これまでの報道では三次登録という言葉は出ておらず、二次のあとは随時可というようなニュアンスだったと思いますが、今回の理事会の発表だと、
2月16日から三次登録開始し、3月5日に登録終了、3月15日に結果通知とのことです。(そのあとのことは記載がありませんが。)また、東京・神奈川・愛知・大阪・福岡の5都府県については、三次応募は行われないとのことです。(臨床検査などは全国で一次応募4名で東京でさえも2名でしたが、それも含めて5都府県では応募できないようです。)
また次年度についての情報も出てきました。4月末までに研修プログラムの申請・変更を受け付けて、学会による一次審査、都道府県協議会での協議、機構による二次審査を経て、9月1日から専攻医募集開始との案です。
5都府県の専攻医上限を決めた根拠となるデータについては、二次募集の採用結果がフィックスした時点で公表するとのこと。次年度に大きな制度改正を行うことは考えていないこと、なども書かれています。
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新しい制度のもとでの研修が始まってから次年度のプログラムの締め切りまでが1ヶ月しかないので、プログラムの大きな変更は難しいのではという気がします。身分や待遇などの問題は、基幹施設から連携施設への循環が始まってみないと表面化してこない可能性があります。
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専攻医の所属先をリアルタイムに把握するというのであれば、各プログラムでは所属する専攻医の勤務地について、リアルタイムに報告しなければならないということになります。で、出てきたデータをどう解釈するのか。例えばどこかの地方に3ヶ月だけ専攻医が行った、それで「医師偏在が解消された!!バンザイ。」ということにはならないですよね。
そもそも「把握」は都道府県レベルまでの分布にとどまるのではないでしょうか。東京の専攻医が川を一つ渡って千葉県に行っただけで、医師偏在解消!バンザイという判断材料にされてしまう可能性がある一方、福岡県の地方都市の病院と、千葉県の東京都に近いところが連携している場合は、福岡から千葉に来るとそれは都市部から非都市部への偏在解消バンザイ!の動き、逆に千葉から福岡に行くと非都市部か都市部への偏在助長ケシカラン!の動きとして評価されると想像しますが、実態としては真逆と考えられるわけです。
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