モロッコとパリの旅26 TGV初乗車
2019年8月24日(土)
この日は一日フリーな時間をいただいております。この1日をフルに活かして乗り鉄三昧と行きましょう。サンポールの貸しアパートから東へ歩くこと約20分。早朝のパリ・リヨン駅 Gare de Lyon にやってきました。立派な駅舎はライトアップされています。
ここから乗るのはもちろんTGVです。地中海沿岸の大都市マルセイユに行こうと思います。SNCFのアプリで検索すると、早朝のマルセイユ直通便は Ouigoと呼ばれるLCCのTGV版と言えるようなサービスの列車です。特急券はネット専売として、価格を低めにおさえています。昨夜のうちにOigoのアプリで5:58発のマルセイユ行きのOuigoに空席があることを確認し、チケットを買おうとしましたが、なぜかクレジット決済のところでエラーが出てしまいます。手持ちのMaster/Visaすべて試してみましたが、結局購入することはできませんでした。
さて駅で購入できるかというと、やはり買えません。特急券券売機の選択肢に出て来ないのです。そんなわけで、マルセイユ直行列車は購入できず、6:12発、途中のヴァランス Valence TGVでの乗り継ぎ列車を確保することになりました。考えようによっては2本のTGVに乗れて、乗り継ぎ駅も見ることができるのでラッキーとも言えます。
リヨン駅の中は大きな屋根の下で薄暗く、コンパクトカメラで撮影するにはあまり条件がよく有りません。TGVの主力車両は2階建てとなっており、なかなか迫力があります。車内は集団見合い式(車両の中央に座席が向いている)で、半数の席は進行と逆向きになります。日本では回転式シートが普通で、かつて新幹線0系が改装時に集団離反型の固定シートを採用した時、大変な不満の声が上がったものですが、TGVは開業以来ずっとこのシート配置を続けています。
リヨン駅を静かに滑り出します。新幹線と違って客車にモーターがついていないので、やはり静かです。しばらくは在来線の線路をゆっくり目に走っています。まだ日が出る前で暗く周囲の様子は思いの外見えません。しばらくするとTGV用の新線区間に入りぐっとスピードが上がります。
夜が明けてきてようやく周囲の景色が見えるようになってきました。この列車はヴァランスまでの2時間12分ノンストップで、途中のリヨンは経由せず、ずっと新線区間を走っていきます。新線は町はずれをずっと通っているため、車窓にはひたすら野山や畑、牧場などが続くのみで、人影を見かけることもほとんどありません。単調で飽きてきます。
車窓を楽しむ目的であれば、やはり町中を通っていく在来線の方が面白いですね。
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