スーパーおき、境港
2024年5月26日
本当は昨年にも予定していたのですが、大雨で山口線や、山陽新幹線まで運休になってしまい、1年延期になっていたプランです。
新山口駅からキハ187系スーパーおき2号に乗車します。普通車のみ2両編成で、先頭が自由席、後方が指定席。終点の米子までは4時間18分もかかりますが、車内販売は無し。途中停車駅では交換待ちが無くて停車時間も1-2分なので、食料飲料の調達は新山口駅で済ませておくしかありません。駅弁は駅改札内のセブンイレブンでも購入可能です。
制御付き自然振り子式気動車のキハ187系には今回初乗車です。2001年のデビューなのですでに20年以上が経っています。JR四国の2000系をベースにしていますが、切妻の前頭部にせよ、客室内の仕立てにせよ、コストカットが徹底しており大変に簡素であります。
山口線内では速度もあまり上がらず、ちんたら運転でしたが、益田から山陰本線に入ると俄然スピードアップ。良好とは言えない線路の上を、がたぴしぶっ飛ばして行きます。かつて客車鈍行でたどった山陰の日本海岸の絶景が続くのですが、ゆっくり走った方がより感動的なのだなあと改めて感じ入りました。
米子駅で、境線に乗り換えます。終点の境港はゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげるの故郷ということで、境線は駅も車両もゲゲゲの鬼太郎(原作漫画ではなく、よりポピュラーなアニメ版がベース)とのコラボ一色であります。それぞれの駅に、妖怪の名前がつけられており、米子はねずみ男駅です。
全長17.9kmというミニ路線の境線。JR化後に多数の駅が新設されまして、現在中間駅数は14を数えます。LRTに近づいた感じがしますが、走行しているのは加減速が不得意なキハ40なので全線の走行には45分を要する自転車レベルののんびりぶりです。
やたら混雑しているなと思ったら、沿線にある航空自衛隊美保基地の基地祭りの開催日でした。頭上には自衛隊機が賑やかにデモンストレーション飛行をしております。途中の米子空港駅も大混雑で、行列ができておりました。
終点境港に到着。折り返し列車で米子空港に向かうつもりでしたが予定変更!人が多すぎるので、歩いて空港に向かうことにします。港には海上保安庁の船が停泊しておりました。そうかここか隠岐の島への玄関口なんですね。
境港駅から米子空港までは5.6kmほど。日本海と中海を隔てる砂州の上ですから、真っ平らです。快晴のぎんぎんな日差しの下、日陰もほとんど無い道を歩き、熱中症にもならず無事米子空港までたどり着きました。
民間利用の空港と航空自衛隊美保基地の滑走路を共用している共用飛行場で、「米子鬼太郎空港」という愛称を持ちます。現在はANAの羽田便のみが就航しています。
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