ハワイの旅23(完結) ガソリンの給油に手こずる
2008年9月18日(木)
朝6時起床。身支度を整え、朝食を摂る。ゲストブックにお礼の言葉を綴る。即興&手書きで英文の手紙を書くのは結構大変だ。ゲストプックをパラパラとめくると、皆満足している様子。日本人らしき名前は我々以外には見つける事ができなかった。
重くなったスーツケースを下げて、やっとの思いで階段を降り、カムリのトランクに押し込む。大型スーツケースに目一杯詰め込みすぎたようだ。母屋のご主人はもう仕事に出掛けたようでガレージには車が無い。到着の時に我々を案内してくれたおじいさんが、居間で居眠りをしているのを発見。かわいそうだが、声をかけて起こす。「これから出発します。鍵は部屋の中に置いてあります。ありがとうございました。Bobにも宜しくお伝えください。」と挨拶をして、握手をする。
午前7時30分、出発。Kaneohe Bay Drive から H3 Freeway へ。平日の通勤時間帯だが渋滞は無い。右手にカネオヘ湾を見下ろしながらの快走。峠を越えると住宅も増えてくる。パールシティの手前で H1 Highway の東方向に進路を取る。順調に進みすぎて30分もかからずにホノルル空港付近まで来てしまった。しかし道中ガソリンスタンド gas station が見当たらなかった。給油しないで返却しても後で清算してくれるシステムになっているが、自分で給油した方が安上がりのはず。H1 Freeway を降りて 高架下の Nimitz Highway に入ってみる。しばらく行くと右手の側道脇にガソリンスタンドを発見。次の信号でUターンして無事にガソリンスタンドに立ち寄る事ができた。
ここはセルフ式のスタンドだった。地球の歩き方に書いてあった手順では、クレジットカードを読み込ませて、画面の案内に従って給油すれば良いので日本とほぼ同じ。これなら楽勝と思っていたのだが…。給油機の回りには特に操作説明は書かれていない。クレジットカードを読み込ませると、液晶画面に "Enter 5 digit zip code" と表示される。何だ? 郵便番号。 物は試しで日本の郵便番号を入力してみるが、当然駄目。画面にはポンプの認証に失敗と表示されている。使い方を教わろうとオフィスに行ってみるが、通勤時間帯とあってレジには5人ほどの列ができている。列の後ろに並んで順番を待つ。ようやく番が来て、レジのおばさんに「クレジットカードが使えない。どうすればいいのか。」と尋ねたが「使えるはずだ。」としか教えてくれない。途方にくれている所へ、たまたま地元の若者が通りかかったので助けを求める。彼が操作してもうまくいかなかったが、親切にオフィスまで行って問い合わせてくれた。
結局国際クレジットカードは給油機のカードリーダで読み込ませて直接使う事ができないのだそうだ。①まずレジに行き、クレジットカードを預ける。②給油機のロックが解除される。③油種を選んで給油。④終わったらレジで清算という手順である事がわかった。レジのおばさんも最初から親切に教えて欲しいものだ。
この旅で400km以上の距離を走ったが、ガソリン代は $52.37。アメリカはガソリンが目茶苦茶安いというイメージだったが、結構高くなったようだ。(2008年9月の話である。)
思いのほか給油に時間がかかってしまった。ホノルル空港へ急ごう。最初にターミナルビル2階のANAの出発ロビーの前までレンタカーで行き、妻とスーツケースを降ろす。それから1階のレンタカー返却場へ。何と返却場の隣にガソリンスタンドがある事が判明。なんだここで入れれば良かったんだ。表示に従い、Hertz の返却場所に到着。無事故無検挙でまずは一安心。
借りるときにキーが入れてあった袋の裏が返却時のチェックリストになっている。途中で給油をしたかどうかとか、返却時の燃料計の目盛の位置などを予め記しておけば手続きが早い。係員にチェックシートを提示すると、簡単に車両をチェックした後、チェックシートのバーコードをリーダーで読み取り、それで手続きは終了である。No.1 Club Gold 、行きも帰りも結構便利だった。追加料金は無く $229.39 で済んだ。
さて、行きと同様にターミナルビルまで歩くことを覚悟していたが(それで先に妊婦さんと荷物を先に降ろしたのだけれど)、出発ロビーまで無料のバスが出ていた。ANAのカウンターの前には日本人だらけ。まあ、もうここに来たらもう帰国したようなものだ。構内には日本庭園もある事だし。
チェックイン時、スーツケースが重量超過で追加料金を取られてしまった。小さなスーツケースの方に重い物を重点的に入れれば良かったのかもしれない。大は小を兼ねると思って一番大きな物を購入したが、思わぬ落とし穴があった。
ホノルル空港を離陸した飛行機は右手にオアフ島の南岸を見ながら西に進んでいく。西海岸にさしかかると、眼下に JWマリオットイヒラニリゾートアンドスパが見える。上空から見るとこのあたりの海は岩が多く、泳ぐことは難しそうだ。人工ラグーンと人工ビーチが4つも作られているのはそのためだろう。旅行プランの最初はここに泊まろうと思っていたのだが、今になってみるとあまり魅力的とは思えなくなっていた。ここもまた南の島に作られた南の島のテーマパークの1つなのか。カイルアの自然の美しいビーチサイドで過ごすことができて良かったと思う。
離陸から数時間後。機内アナウンスに促されて窓の外を眺めると、ミッドウエイ島の環礁が見えた。この美しい場所も軍事利用され、戦争の舞台となった悲しい歴史を持つ。今は軍事施設は閉鎖され、自然保護区となっている。少数の担当官が駐在するのみで、観光で訪れる事もできない。人の手が及ばない本当の天国の海がここに復活しつつあるのかもしれない。
(終わり)
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