カテゴリー「メキシカンカリブとニューヨークの旅」の32件の記事

2010年2月 6日 (土)

メキシカンカリブとニューヨークの旅32 完結 ニュージャージートランジット

2009年10月12日(月)

Img_5131 いよいよ旅行も最終日。ニューヨーク・ペンシルバニア駅からNJTに乗車してニューアーク空港へ向かうのだが、実は空港からニューヨークへ向かう時よりもちょっと難しい。空港駅からは方向さえ間違えなければ、来た列車は黙っていても全てニューヨークに向かう。しかしニューヨークから空港へ向かうときには空港行きという列車があるわけでは無いし、他の方面に行ってしまう路線もあるのだ。もちろんプラットホームも多くに分散している。出発表示に並ぶ様々な行き先の列車のうちのどれがニューアーク空港駅に停車するのかどうかを判断し、適切なプラットホームに向かわなければならない。

 まあ、実は昨日駅を訪れた際に路線図を見て予習済み。Northeast Corridor か、North Jersey Coast Line に乗車すれば良いということがわかっていた。券売機で一人US$15の乗車券を購入し、先発の7時36分発の Jersey Avenue 行きの列車を目指す。ホームへの入口の扉を開けるとエスカレーターが設置されているが、何と停止している。やむを得ずスーツケースを持って段差の大きなエスカレーターを歩いて下る。

Img_5141 列車に乗り込もうとすると駅員が近づいてきた。こちらへどうぞ言うので、ついていくと車椅子対応の座席のある所へ誘導してくれた。座席が可動式で、通路が広くなっているのでスーツケースを置いても邪魔にならない。意外な親切に感謝する。

 列車は定刻に出発。すぐに大きな体でモジャモジャ頭のレゲエ風の黒人車掌が車内を巡回して来て切符を確認して回る。駅には改札口は無いので車内改札が標準のようだ。

Img_5146 地下トンネルを抜け地上に出るとそこはニュージャージー州だ。ニューヨーク近郊とは言え、日本のように住宅が密集しているようなはずも無い。空き地の広がるやや殺伐とした風景の中を進む。途中 Secaucus Junction 駅に停車したり近郊列車と併走したりしているうちに、20分弱でニューアーク・ペンシルバニア駅に到着。ここでかなりの乗客が下車。駅は町の中心部にあり、駅前にはビルが集まっている。こうして鉄道に乗車してゆったりと流れる車窓を眺めていると、やはり列車の旅はいいなあと思う。鉄道旅行のいいところは、町の裏側が見える事。道路を走っていて見えるのは建物の玄関=表の顔。しかし線路に向けて玄関を構えている建物は無いから列車から見えるのは裏の顔なのだ。

Img_5154 7時59分、ニューアーク空港駅に到着。時間の余裕があるので、発車していく列車や、ニューヨーク方面に向かう対向列車などの写真を撮影してから改札に向かう。

 行きにも紹介したように、この駅には外部への出口は無い。自動改札に切符を投入して出た先はそのまま Air Train の駅とつながっている。

 最後尾の車両に乗車。自動運転だからご覧の通り運転席は無い。のんびりのんびり走る Air Train に10分ほど乗ってターミナルCで下車。(Continental 航空のターミナルCと覚えておく。)駅からエスカレーターを降りた先は、そのまま出発ロビーになっており、チェックインカウンターは目の前。ここまでニューヨーク・ペンシルバニア駅から約40分。5年前はJFK空港まで地下鉄と Air Train を利用して移動したが、行けども行けども着かず、2時間近くかかったような記憶がある。ずいぶん楽だ。

 チェックインカウンターも空いており、セキュリティーチェックも無事パス。サクサクと進む。

 残るは成田までの長い長いフライト。アラスカ上空を経由しておよそ14時間。香港から南アフリカのヨハネスブルグ間よりも少し長くかかる。もっとも成田から、マラウイまでは香港とヨハネスブルグでの乗り継ぎ時間を抜いても20時間ぐらい飛行機に乗らなくてはいけないから、それに比べれば近い。

 帰りの機内では、以前に原作読んでいた「天使と悪魔 Angels and Demons 」の映画を初めて見た。予想通りストーリーはかなり改変されていた。特に、真犯人であるカメルレンゴ神父が、実はローマ法王の隠し子であり、毒殺した法王が実の父親である事を後で知って愕然とするとか、そういうやばい設定は全部簡略化されてしまい、カメルレンゴは単に自分の悪事がばれ、追い詰められて自殺したような話しで終わってしまった。ハリウッド映画はどうしても単純な勧善懲悪のストーリーになりがちだ。超高速飛行機でアメリカからヨーロッパに短時間で移動するとか、ラングドン教授がヘリコプターから飛び下り、シートを抵抗にして落下速度を抑え、運良く川に落ちて助かるとか、原作を読んでいて「そりゃいくらなんでも」と笑ってしまった荒唐無稽な部分もそぎ落とされていた。車好きとしては、新型ランチア・デルタがたくさん出てきて面白かった。

 何本映画を観てもなかなか成田には着かない。浮腫んできた足もつらいが、やがてようやく宮城県松島海岸あたりで本州が見えてきた。今回も無事に戻ってくることができたようだ。

(終わり)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 3日 (水)

メキシカンカリブとニューヨークの旅31 ニューヨーク・ペンシルバニア駅

2009年10月11日(日)

 マンハッタンに戻ってきた。妻はH&Mを覗きたいと言うので、いったん別行動とした。ホテルの部屋で少しリフレッシュした後、目の前のペンシルバニア駅の探索に出かける。

 ペンシルバニア駅はペンシルバニア州(フィラデルフィア)に向かう路線が発着する事からこの名前がついている。もっともこの駅には長距離路線の Amtrak 以外にも、ニューアーク空港から利用した New Jersey Transit (NJT) 、東南東へ延びる近郊路線の MTA Long Island Rail Road (LIRR) のターミナルにもなっている。それぞれの発券窓口は独立しているが、改札口というものは無い。プラットホームは地下にあるが、出入り口には扉が付いていて、ホームの騒音が構内に入ってこないようになっている。Amtrak の看板列車はボストン - ニューヨーク - ワシントン を結ぶ高速列車 Acela Express である。

 駅のコンコースは地下1階にあり、たくさんのキオスクやファーストフード店、レストランが並んでいる。その中にスーパーマーケットの K mart の入り口を見つけた。都心一等地の駅の中にスーパーなんて…と思って入ったらびっくり。ものすごく巨大な店舗なのだ。店の一番奥まで行くのに5分はかかりそう。売っているものは日本の大型食品スーパーと大型ホームセンターを一緒にしたぐらいのバリエーション。自転車まで売っていたが、駅の構内で自転車を買ってどうするのだろう…。

 ハロウィーンの時期なので店内にはハロウィーンに関連した商品がいっぱい。変装用のコスチュームも各種売られており、結構な人が買い求めている。Treat 用のお菓子の詰め合わせ袋も山のように積まれていた。

 一旦ホテルに戻り妻と合流した後、夕食に出掛ける。みやげ物探しも兼ねて、駅構内をもう一回りする。夕食は悩んだ挙げ句、結局ファーストフード店に入る。アジアンバーベキュー味と書かれたサンドイッチを注文。コンボには、ポテトにベーコン・チーズソースをかけた物が付くらしい。コンボを2つ頼もうとする妻を制して、コンボ一つと単品一つで注文したが、これで正解。案の定ポテトはかなりの大盛りだったので、2人で1つあれば十分だった。明日の朝食用のパンも入手。あとは荷物を整理して寝るだけだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月30日 (土)

メキシカンカリブとニューヨークの旅30 プロスペクトパークでのピクニック

2009年10月11日(日)

 天気は回復。結婚式のイベントはまだ続く。今日はプロスペクトパークでブランチピクニックが計画されている。午前10時頃から始まっているようだが、昨夜遅かったのでそんなに早くは起きられない。

 ホテルペンシルバニアの目の前の34 st Penn Station 駅から、地下鉄2線に乗車。この路線は歴史が古いようで、車両が小振りである。ちょうど地下鉄銀座線のよう。マンハッタンからブルックリンへは水底トンネルで渡るので風景は楽しめない。Grand Army Plaza で下車。時刻はもう11時。

Img_5095

Img_5099

 Grand Army Plaza の整備された並木道を進む。プロスペクトパークへの入口の前には、立派な門があり、「To The Defenders of The Union 1861 1865」と彫られている。手前には Soldiers' and Sailors' Monument があり、南北戦争で活躍した陸軍、海軍の兵士を記念する物であるとわかる。

Img_5102 プロスペクトパークは面積585エーカー = 約2.4㎢ という大変広大な公園である。日曜日なので多くの人がジョギングやサイクリングなどを楽しんでいる。ごちゃごちゃしたマンハッタンと違い、ブルックリンは緑が多く、敷地も広々としているから住環境としては遥かに良さそうに思える。

 公園の樹木は少し紅葉している所もある。ジョギング路の西側に沿って15分ほど歩くとピクニックハウスの看板を見つけた。このあたりに集まっているはずだ。おっいたいた。

Img_5105

 持ち寄った食べ物や、ケータリングのコーヒーを楽しみながら談笑する。特に何のイベントも無く、のんびりだらだらとくつろぐ。これはこれで楽しい。

 午後になるとアメリカ各地から集まって来た人たちがぼちぼち帰り始める。我々もそろそろ。しかし、さよならの挨拶をして回ると、なかなかきりが無くて終わらない。

 行きと違う地下鉄の駅まで歩いて行くが、駅に降りる地下道は閉められていて貼り紙がついている。なんと日曜は運休だ。仕方がないので、もう数ブロック歩いて今日も運転している路線の駅まで行く。緩やかな斜面に広がる住宅地の休日。家の前でフリーマーケットを開いていたりして、なかなか賑わっている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月27日 (水)

メキシカンカリブとニューヨークの旅29 オールドストーンハウスでの結婚式

2009年10月10日(土)

Img_5019 Nancy と Nori ちゃんの結婚式は夕方5時から。ブルックリンのオールドストーンハウスで行われる。再び34st Herald Sq 駅に。ちょうど入ってきたR線の電車に乗ると、逆方向に出発していく。あれれ。次の駅で下車して確認すると、R線は本日のみHerald Sqで折り返し運転と書かれている。気を取り直して、Q線の電車に乗り直す。

 この路線はマンハッタンからブルックリンへは鉄橋で渡るので、橋の上から自由の女神も望むことができる。Atlantic Av での乗り換えを含めて約30分の乗車。Union Street 駅に到着した。

 整備された住宅街の中を歩いていくと、右手に公園が現れた。地元の子供たちが遊んでいる何の変哲も無い公園の一角に、こじんまりした石造りの2階建ての建物が建っている。ここがオールドストーンハウスだ。

 1699年に Vechte家によって建てられたこの建物の周辺は、1776年のブルックリンの戦いにおいて戦場となった。現在オールドストーンハウスは、ブルックリンの戦いの様子を展示する資料館として使われているが、イベントのために丸ごとレンタルする事もできるらしい。

 マラウィ共和国のドワングワでボランティア活動をしていたオーウェン氏や、4年前のニューヨーク滞在中にお世話になった人々と再会。主役の二人は建物の中にいるらしい。

Img_5051 午後5時、庭では結婚式が始まった。親戚の子供が牧師役を勤め、次々と友人たちがお祝いの言葉を述べる。たまたま公園に来ていた人も、集まってきて一緒に祝福してくれる。ここで結婚式をするのはやっぱり珍しいみたい。アットホームな雰囲気の手作り結婚式だ。ちなみに新郎の服は、最近まで彼らが滞在していたタイで仕立てたものだそうだ。

 100人以上招待されたゲストの多くは二人のボランティア Peace Corp 時代の仲間たち。他国のボランティアでアフリカに来ていた人たちや、米国人ボランティアと結婚したアフリカ人やその子供たちも来ている。「ムリバンジ?」「ディリビーノ」「ジコモ、ジコモ」 こんな所でマラウイ共和国の言葉チェワ語であいさつできるのも面白い。

Img_5061 新郎新婦が祈念撮影をしている間、オールドストーンハウスの中では、カクテルパーティーが始まる。ご覧の通り展示資料室がそのまま会場となっている。戦闘の様子を示したジオラマのすぐ横で乾杯! そして、夕食会の会場は裏側の庭に設置されたテントの中。日が暮れていっそう寒いが、会場は熱気で包まれている。

Img_5069 その後もまだまだ続く。今度は会場をオールドストーンハウスの2階に移し、ダンスパーティー。文化財がディスコになってしまった。パーティーは夜中まで続いたようだが、我々は23時頃においとまする事にした。

 ちなみに、これら結婚式の費用はすべて新郎新婦が負担するのが習わし。御祝儀というものは無く、招待客は新郎新婦のリクエストしたプレゼントを持ち寄るのが流儀のようだ。今回は本をプレゼントして欲しいとのリクエストだったので、日本の昔話の英訳本を持って行った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月23日 (土)

メキシカンカリブとニューヨークの旅28 SOHOを歩く

2009年10月10日(土)

Img_4996 SOHOとは South of Houston street の略で、かつては金銭的に余裕のない芸術家たちが、古い工場や倉庫を借りて住んでいた地区である。今では、すっかり様変わりして、おしゃれな店舗やレストランの集まる地区に変貌している。

 特にブロードウエイから西側の地区には、高級ブランド店や、デパートなどが多く集まっている。ユニクロのニューヨーク旗艦店もこの地区にある。一方ブロードウエイの東側はNolitaとも呼ばれ、個人経営の小さな店舗が多く集まっているようだ。

Img_5003 小雨がぱらつく生憎の天気で、寒い。覚悟はしていたが昨日までのメキシカンカリブとはまるで天候が違う。不況のせいか、天気のせいか、4年前に来たときと比べると活気が無いような気がする。

 古い町並みを散策しながら、妻は気になる店を覗き、私は町並みの写真を撮っていく。St Patrick's Old Cathedral の近くにある Cafe Gitane は大変人気があり午前中から人だかりができている。あまりに混んでいるので店内には入れずじまい。

Img_5010Img_5005

 小さな子供服店 SOHO Baby に立ち寄る。オリジナルの商品がいろいろ置かれていて、値段も意外に手頃だ。日本で留守番中のわが子のために、買い物をしていこう。

 非常階段のような構造物が目立つアイImg_5009アンキャスト建築が多く残る通りにやってきた。写真を撮っていると、変な黒人が声を掛けてきて、「この世界に終わりが訪れる。」とか言いながらつきまとってくるので店の中に逃げ込む。彼はその後もあちこちで、いろんな人に声をかけながら歩き回っていた。

 歩き疲れたのでクレープ店 La Crepe Parisienneで一休み。この店も人気があり、次々と注文が入っている。名前はパリジェンヌだが、何故かコーヒーはカフェオレでは無く、カフェラテやカプチーノ。フランスもイタリアもごちゃごちゃになってしまっているのは日本と同様なのか。

 再び地下鉄に乗り、一旦ホテルに戻る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月20日 (水)

メキシカンカリブとニューヨークの旅27 SOHOに向かう

2009年10月10日(土)

Img_4986 ホテルの部屋にいると基本的には静かだが、パトカーのサイレンなどが時々響いてくる。ロビーに降りると多くの人で賑やかだ。通りに出て1ブロックほど北に Take Away の惣菜店がある。肉、魚、豆、サラダ、パスタなどなど、何十種類もある料理の中から好みの物を取って、ボックスに詰める。代金は重量に応じてg単位で課金される。惣菜以外にもアルコール飲料を含む飲み物や、ヨーグルト、パンなども売られている。清算が済んだら店舗の奥にあるテーブルで食べる事も可能だ。

 アメリカで迂闊にレストランに入るととてつもない大量の食事が出されてうんざりしがちだ。こういう惣菜屋さんで自分の好きなものを食べられる分だけ買う方が無駄が無い。(実は昨夜の食事もこの店で済ませた。) 周りを見ていると痩せている人は痩せている人なりの物を、太っている人は太っている人なりの物を食べている。

Img_4989 今日は Nany and Nori の結婚式。式は夕方からなのでそれまではフリーだ。妻のリクエストでSOHOにショッピングに行くことになった。少し東にある地下鉄駅まで歩く。右手には H&M のニューヨーク店、左は Macy's。正面にはエンパイアステートビルディングが見えている。ブロードウエイに出たところが地下鉄の 34th Street Herald Square 駅だ。

Img_4994  クレジットカードでUS$10の Metro Card を購入。30%のプレミアがつくので5回乗車できる。(ニューヨークの地下鉄は距離によらず、一乗車毎US$2.25。)無骨な鉄骨むき出しのプラットホーム、狭い階段。無機質なステンレスの車両。プラスチック製の硬い座席。4年前の訪問時とあまり変わった様子は無い。

Img_4995 Prince street の駅で下車。地上に出ると雨がぱらついていて、冷え冷えしている。昨日までの灼熱の太陽が恋しくなる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月16日 (土)

メキシカンカリブとニューヨークの旅26 ホテルペンシルバニア

2009年10月9日(金)

 ホテルペンシルバニア Hotel Pennsylvania は、ニューヨークのど真ん中、Madison Square Garden = New York Pennsylvania station の目の前にある。建物は堂々としている。ロビーには多くの人が集っていて賑やかだ。重厚感あるフロントの背面には大型のスクリーンが設置され、様々な情報が流されている。事前にネットで調べていたら、さんざんな評価が多かったので覚悟していたのだが…意外に立派なホテルだ…とその時は思った。

Img_5091 Img_5092  ロビーでチェックインの順番待ち。ようやく番が来た。バウチャーを出せばすぐに終わるかと思っていたが、コンピュータにいろいろ入力していてなかなか手続きが終わらない。それでも無事に手続きが終わった。ルームキーはカード式で、2枚用意してくれた。

 8台もあるエレベータで上階へ向かう。降りた所はがらんとしたエレベーターホール。部屋はどっちだ。探してみるがフロアの案内図が無い。最初に来た客は当てずっぽうで自分の部屋を探し回らないといけないようだ。絨毯敷きの廊下は静かでいいが、スーツケースを転がすのは結構大変だ。 さんざん苦労してようやく自分の部屋を発見。時刻はもう20時30分。ロビーに到着してから30分以上かかっている。

 室内は古びている。窓の外は隣の棟が立ちはだかっていて、景色も見えなければ日も当たらない。窓際に旧式の空調装置が備えられている。ひび割れていてもバスタブがあるのはありがたい。しかし蛇口は壊れていてお湯が出ない。(。>0<。) シャワーのレバーを半周ほど回してみるが水しか出ない。これでは風呂に入れない。

 フロントに電話をして係員に来てもらうように伝えたが、結局誰も来ず。いろいろ調べていたところ、シャワーの方はレバーを右回しで270度まで、力一杯回すと適温のお湯が出ることが判明した。(170度付近に抵抗の強い所があるが、ここを越えて回さなくてはいけなかったのだ。)

 とりあえず、シャワーのお湯でバスタブに湯を満たすことができたので、それでよしとした。バスタブに湯を満たすと、何故かバスルームの床に水がしみ出てきたりするのだが、もう諦める事にした。(^-^; 客単価の安いホテルゆえ、老朽化した設備の保守・更新に金が回らないのだろうなあ。

 立地は最高なんだけれど…。やはり口コミ通りだったか。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年1月13日 (水)

メキシカンカリブとニューヨークの旅25 ニューヨークへの移動

2009年10月9日(金)

 うとうとして目が覚めたら飛行機はアメリカ合衆国の陸上を飛行中。雲が少ないので陸上の様子がよく分かる。でもどのあたりかよくわからない。やがて飛行機は降下を始めた。遠くにマンハッタンの高層ビルが見えてきた。18時3分にニューアーク・リバティー空港に着陸。カンクンとの時差は1時間あり、実飛行時間は5時間11分だった。着陸した滑走路とターミナルビルとの間に、離陸用の滑走路が横切っている。そのため着陸した飛行機は離陸機の合間を縫って離陸滑走路の端を平面交叉で横断しなければならない構造のようだ。離陸ラッシュらしく、われわれの飛行機は3機の離陸を見送るまで待機。その間に後続の飛行機が着陸してくるのもよく見える。なかなか忙しい空港だ。管制官さん間違えないように頼みますよ。

 入国審査場はガラ空き。今回の旅で2回目のアメリカ合衆国入国審査を受ける。入国カードの記入も、審査の時の指紋照合、顔写真照合もこれまでと変わらないように見える。いったいESTAは何のためにやっているのだろう。荷物の受け取りを終え、ターミナル到着から25分ほどで到着ロビーに出ることができた。

Img_4973  今回ニューヨークまでは鉄道を使って移動する。まずAir Train の乗り場を探すが、案内表示が見当たらない。係員に尋ねると3階だという。ここは1階。エレベータで3階に上がるとそこは出発ロビーで、ここにAir Train への連絡通路があった。券売機でニューヨークペンシルバニア駅までの乗車券を購入する。クレジットカードが利用可能で、一人US$15である。このうち New Jersey Transit (NJT) の鉄道運賃は$10。残りの$5はAir Trian からの乗換料金となっている。Air Train は空港の各ターミナルや駐車場間の移動手段を兼ねている。これらの相互駅間の利用は無料である。NJTとの乗換駅では駅の外に出る事はできない。この駅の改札を抜けてNJTの構内に入る部分に$5がチャージされるというわけだ。Air TrainとNJTについては、後日の記事で詳しく紹介してみたい。

Img_4982  18時 59分にNew Ark Airport  Station に到着。NJTの列車に乗り換える。乗換客は20-30人ぐらいでたいして多くない。

 ここでようやく屋外の空気を吸うことができた。常夏のカンクンから秋のニューヨークという事で、極寒を覚悟していたが幸い今日はそんなに寒くない。列車は時刻表より12分遅れて19時21分にようやくやってきた。2階建て客車が連なっている。スーツケースを持って乗るのはつらそうだが、幸い両端部は平屋構造になっていたので、そこに腰を落ち着ける。大型荷物を置くスペースは特に用意されていないようだ。

 隣の車両との通路部分には自動ドアがついている。ボタンを押すと開くのだが、押してから開くまで少し間がある。せっかちな通行人たちの行動を観察していると面白い。まず通りがかった車掌はボタンを4回押していった。次に通った車掌は比較的辛抱強く2回しかボタンを押さなかった。次に通った乗客はボタンを1回押した後に手でドアをこじ開けて通って行った。

Img_4983 19時30分、New Ark Pennsylvania Station に到着。多くの乗客が下車して車内はがらがらに。ニューヨークまで乗る人の少なさはちょっと意外だった。19時50分、New York Pennsylvania Staion に到着。この駅のホームは地下にある。真上はあの Madison Square Garden 。駅の出口から道路を渡った目の前が今回我々のニューヨークでの宿、Hotel Pennsylvania だ。なんとも絶好のロケーション。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 9日 (土)

メキシカンカリブとニューヨークの旅24 さらばカリブ海

2009年10月9日(金)

Sany0205 7時30分に起床。荷物の整理をする。

 メキシコ最終日の朝食は、ホテルからククルカン大通りへ出た所にあるサンドイッチ店 ty-coz へ。写真左がクロワッサンサンド、右がバケットサンド。ものすごいボリュームである。挟む具はいろいろと選ぶことができる。お値段は具材によって異なるが、MN$15-50、日本円だと100円から350円とお手軽で、しかもおいしい。ちなみにカップに入ったチョコレート色の付け合わせは、見た目とは裏腹に強烈に辛い。

 いつもホテルの前で待機しているタクシードライバーのホセさんに、空港までの送りを頼んでおいた。運賃は固定でUS$25だそう。車はフォルクスワーゲンのジェッタ。メキシコではVWが多くて、古いビートルもたくさん残っている。日本車では日産が多く、TSURU という名前でサニーが活躍している。プジョーも目立つ。

 ホセさんと談笑しながら、ククルカン大通りを南へ進み空港を目指す。丁寧な運転で、無理をしないので安心。そういえばカンクンに滞在しながらカンクンの海には結局一度も行かなかったなあ。

Img_4969 11時前に空港に到着。タクシーのおじさんにUS$20+MN$100を支払っている間に、ポーターが近づいてきて、どんどん荷物を運んでいってしまう。おいおい。慌てて追いかけようとして危うくカメラバッグを車内に忘れてしまう所だった。ホセさんが息を切らして追いかけてきてくれたため、事なきを得た。ありがとう、助かりました。

Img_4972 チェックイン、出国手続きとも極めてスムーズに運び、免税店エリアでのんびりと過ごす。13時20分、ニューアーク行きのコンチネンタル航空の搭乗が始まる。ヒューストンからの飛行機と同じB737型。シートテレビは無く、イヤホンはUS$1の有料だ。13時52分離陸。メキシカンカリブとはこれでさようなら。

 今回の旅では、美しい海を思う存分楽しむ事ができた。しかしあまり地元の人たちと交流するチャンスが無かった。もっともカンクンに滞在していたらなかなか地元住民の暮らしに触れることはできないだろう。次回チャンスがあれば違った形でメキシコを訪れてみたいと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 6日 (水)

メキシカンカリブとニューヨークの旅23 まさにパラダイス コントイ島のビーチ

2009年10月8日(木)

 食事の後は午後3時まで自由行動。鳥好きの人ならバードウォッチングに出掛けるのかもしれないが、こんな美しいビーチを目の前にしたら…。白人のおばさんが叫んでいる「Paradise!」 まさにパラダイス。みんな、エンドルフィンが出まくっているようだ。

 白い砂浜、透き通った海、穏やかな波。プカプカ浮かんでいるだけでも楽しい。船に戻ってシュノーケリングギアを借りて、近場で水中観察をするのも楽しい。浅瀬には手づかみできそうなぐらいたくさんの魚が泳いでいる。

 ビーチの向こう側に人が集まって歓声を上げている。何だろう。近づいてみると、なんとエイだ。こんな浅い砂浜にエイが泳いでいるなんて。このエイは大変人懐っこくて、触っても逃げない。エイの背中はザラザラだが、白い腹側はすべすべぬるぬるしている。

Img_4881 Img_4949

 楽しい時間はあっと言う間に終わってしまう。午後3時船はコントイ島を後にする。船上ではお決まりのテキーラパーティー。2杯も飲んだら酔いが回ってしまう。ベンチの上で寝てしまった。目が覚めたらもうプエルト・フアレスの港が目の前だった。

Img_4965  17時24分、Scuba Cancun に戻ってきた。楽しい一日を過ごすことができた。路線バスに乗ってホテルに戻る。メキシカンカリブの旅はもう終わり。今夜もメキシコ料理を食べに出掛けよう。

 プラザカラコルの東側のエリアにあるバーで魚のタコスと牛肉のFajitaを注文。ビール、レモネードとチップを併せてMN$300=US$23ぐらい。カンクンの物価を考えるとまずまずだろうか。Sany0202

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧