カテゴリー「伊豆大島一泊の旅」の10件の記事

2010年3月24日 (水)

伊豆大島一泊の旅10 元町港

2010年2月14日(日)

 三原山山頂口を後に元町港を目指します。帰りは三原山登山道路を下り、リス村・岡田方面へ降ります。大島一周道路に出た後、左折して元町方面へ。何故わざわざ遠回りしたのかというと、ガソリンを入れなければいけないからです。今日は日曜日。日曜日でもやっているガソリンスタンドは、元町と岡田の中間。大島空港近くにある1ヶ所だけなのだそうです。

 1軒しかやっていないのなら混んでいるのではないかとの心配も杞憂。誰もいませんでした。やはり絶対的に自動車の台数が少ないし、排気量の小さな車が多く、走行距離も伸びないからガソリンの需要は多くないようですね。

 岡田と元町の間の区間は島の中心部らしく、沿道にはスーパーマーケットや、自動車工場などもみかけます。ちなみに大島にはコンビニはありません。店は夜は早仕舞のようです。

Sany0603 元町港に到着しました。車から荷物や娘を降ろすため乗降場所を探しましたが、乗船待合所の前にはバス停とタクシー乗り場はあっても、自家用車の乗降所がありません。岸壁側の駐車場は結構待合所から離れています。仕方が無いので、道端に車を停めて急いで荷物を降ろしていると、レンタカー会社の人が声をかけてくれました。駐車場に車を移動して、車両の返却手続きを終えます。

 元町港の設備はよく整備されており、待合所も立派です。湾になっていないので、海が荒れると発着が難しくなるのもよくわかります。岸壁にはボーイング929が2隻。セブンアイランド 虹(熱海便) と 愛(東京便) のようです。沖合には接近する大型客船の姿が。東京-大島-神津島航路の かめりあ丸 が到着です。なかなか賑わっています。

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 待合所には、土産物店もいろいろ。椿油と、明日葉が大島土産の双璧のようですね。妻が明日葉入りのドーナツを見つけて買ってきました。帰りの船の中で食べてみましたが、なかなかおいしかったです。ただ、明日葉入りの商品は、いずれもあまり明日葉の風味が目立たないように作られているような印象が…。(*^-^)

 14時15分、定刻に元町港を出港。速度を上げてテイクオフ、浮上航行に入ります。ケータイGPSで現在地を拾うと、時速約70kmで移動中と表示されています。やはり速い。しばらく眺めていましたが、電波の圏外では地図データが読み込めないため使えなくなりました。

 次第に伊豆半島が近づいてきました。昨日の積雪で白くなった大室山の手前に見える港は八幡野港。時間経過とともに、城ヶ崎海岸、川奈ゴルフコース、川奈港と海岸線に沿って景観が続きます。景色を眺めている間に、あっと言う間に伊東港に帰着。伊東で下船する人は思ったよりも少なく、多くの方は熱海まで行くようです。

 港から自宅までベビーカーを押しながら、伊東大川沿いの道をのんびりと歩いて帰ります。伊東がとっても都会に見えました。

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2010年3月20日 (土)

伊豆大島一泊の旅09 三原山雪景色

2010年2月14日(日)

 波浮の町の散策を終え、三原山を目指します。

 まずは朝来た道を元町まで戻ります。火山博物館の前を過ぎ、三原山の標識を見て右折。御神火スカイラインに入ります。ちなみにスカイラインという言葉の本来の意味は、建物や山が空を画する輪郭線の事です。伊豆スカイラインのように山の稜線に沿って伸びる道路をスカイラインと名付けるのは納得できるのですが、この御神火スカイライン、どうみてもただ山を登っているだけの道路でして、ネーミングには異論があります。(^-^;

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 非力なパジェロミニはあえぐように坂道を登っていきます。シフトは2レンジに固定したまま。エンジンが唸りを上げますが、なかなか加速はしません。頑張れ頑張れ。(これはこれで楽しい。)標高が上がるつれて、景色が大きく広がってきます。元町、海、その向こうにい伊豆半島。登り切った所が、三原山山頂口の駐車場です。車を停めて少し歩いてみることにしましょう。ここは三原山の外輪山の稜線近くになります。

 昨日道端に積もっていた雪はもう融けてしまいました。まずは展望公園の標識に従って登っていきます。外輪山の稜線まで上がると、眼前にはカルデラが広がる雄大な風景。大島が火山島である事を実感します。内輪山を構成する峰々にはまだ雪が残っています。右端の一番高い峰が三原新山。展望公園に来る人はあまりいないようで、ゆっくりと写真を撮ることができました。

Sany0584 注意して坂を下り、一旦駐車場に戻ります。そこから土産物店の方へ向かっていくと、御神火茶屋があり、この付近からも三原山を望むことができます。こちらは観光客で賑わっています。登山道はここからカルデラに下り、内輪山へと向かってます。遠くを歩いている登山者の姿も一望できます。子供が大きくなったら、登りに来たいものです。

 昼食を摂ろうと御神火茶屋に入りましたが、ご飯物は終わってしまったとの事。おしること、名物の磯海苔トーストを注文。厚切りトーストに海苔ペーストと、チーズ、山盛りの磯のりがトッピングされています。意外な組み合わせですが、なかなかおいしかったです。人気メニューのようです。

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2010年3月17日 (水)

伊豆大島一泊の旅08 波浮の町を歩く

2010年2月14日(日)

Sany0565 波浮の町を散策してみる事にします。まずは路地を進んでいきます。天気が回復したのでどの家も洗濯物が干されています。でも歩いている人は居なくてひっそりとしています。通りの風景を撮影しようと思ってカメラを構えたら、ちょうど宅急便の車か来てしまいました。まあ、これはこれで生活感があっていいか。

 路地の終わり近くから左手の斜面に階段が続いています。遊歩道としてきれいに整備されています。上っていくとすぐ左手に 旧旅館みなとや の建物が残っています。風情のある旧宅ですが、現在修復工事中で中に入ることはできません。玄関の前にはどーんと工事の看板が立っていて、絵にもなりません。(;ω;) 残念。

Sany0567_2 なおも階段を上っていきます。結構長いぞ。娘を抱っこしながら、足下に気を付けて上っていきます。ひーひー。

 次第に眼下に家並みが広がってきました。西伊豆の田子を思い出す風景です。階段の両側にも家が建っています。当然車での出入りはできません。人力が頼り。郵便配達の方も、宅急便の方も毎日ご苦労さまです。自分も6年前までは、このような場所で、一日中往診に回っていました。

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 階段を上りきると、波浮の町の高台側の集落に出ます。旧陣の丸亭の案内が出ているので、向かってみます。旧家を文化財として保存した物で、庭や建物内部も自由に見学できます。が、この日は庭で落ち葉を焼いている真っ最中。煙が建物内に流れ込んで、もうもうとしています。煙くてとても見学していられませんでした。(;ω;)

 さて、下りの階段に気をつけながら車に戻りましょう。

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2010年3月13日 (土)

伊豆大島一泊の旅07 パレ・ラ・メールと波浮港再訪

2010年2月14日(日)

 天気予報の通り晴れました。窓から外を見ると三原山が見えています。良かった。朝風呂につかり、手作り豆腐や鯵の干物などの充実した朝食をいただきます。今日は天候が回復したので船は元町港発着との館内放送が入りました。身支度を整え午前9時40分出発です。帰りの船は14時15分なので、13時過ぎに三原山頂口を出発すれば余裕で間に合います。

 妻が、貝の博物館に行ってみたいと言うので、島の南にある波浮地区へ再び車を走らせます。昨日午後に通ってきた道ですが、天気が回復して、山も、海も島々もよく見え、今日は爽快なドライブてす。

 貝の博物館 パレ・ラ・メールは大島勤労福祉会館の中にあります。建物の外観は役場のような感じです。建物内には何と4レーンのポーリング場も。屋外にはテニスコートなども併設されていました。博物館は東京都水産試験場の職員であった草苅正氏のコレクションをもとに開設された物で、草苅氏はそのまま初代館長に就任されました。パレ・ラ・メールという名前は海の宮殿という意味のフランス語から名付けられたそうです。

 入館者は我々だけでした。駐車場には何台か車が停まっていましたが、勤労福祉会館の利用者だったようです。バンクーバーオリンピックの女子モーグル競技がテレビで流されています。仕事そっちのけで熱中している方もちらほらと…。┐(´д`)┌

 非常にたくさんの貝殻が展示されています。虫眼鏡で見ないとわからないような微小な物から、持ち上げることも困難な超重量級のオオシャコガイまで。雑魚キャラ的な貝は皿に山盛りにされて、「◯◯貝の盛り合わせ」などとひどい扱いを受けていました(^-^; 魚屋じゃないんだから。タコやイカなどの頭足類が貝の親戚で、イカの「骨」は貝殻の退化したものが体内に残った物であるとか、勉強になりました。貝好きの人には必見の施設ですが、地味な展示ですし、生きている貝はおりませんので悪しからず。

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 三原山に向かうまでまだ1時間ぐらいは余裕があります。再度波浮港を訪れる事にしました。今日は岸壁の所に車を停めて歩いてみることにします。昨日と同じ場所なのに、天気が違うとまるで違って見えます。今日は、とっても明るくて穏やかな風景です。昨日停泊していた大きな船は出港してしまったようです。

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2010年3月10日 (水)

伊豆大島一泊の旅06 地層切断面と火山博物館

2010年2月13日(土)

 ようやく旅行らしくなってきた感じです。波浮港を後に、西海岸の元町方向を目指します。一周道路はクダッチ(面白い地名です)、差木地と集落を抜けていきます。北部や東部に比べれば平地が多く、家も車の往来も多くなります。古い時代に作られた = 重要度が高い道路ほど、例によって道幅が狭いでしす、バスやダンプなどの大型車も増えますから、見通しの悪いカーブではミラーを良く確認して慎重な運転が求められます。

Sany0556  所々左手には海岸や、利島も見えています。右手には三原山の山裾が少し見えてきました。間伏の集落を抜けてしばらく行くと右手前方に崖が見えてきます。高さ30m、長さ600mにも及ぶ、この地層切断面は、火山灰が幾層にも重ねられた歴史を物語っています。

 ところで何故こんな切断面が現れたのでしょう。地震で断層でもできたのでしょうか。調べてみたら、何と道路建設で崖を削ったために出現したというオチでした。なんだ人工の切断面だったんだ。崖とガードレールの間には数mのスペースが設けられています。地層断面を見せるために法面を補強していないので、落石が道路に入り込まないような構造にしてあるのだと思います。

Sany0554  地層切断面はつい車を停めたくなってしまうポイントですが、駐車スペースは元町側の端のバス停の所にしかありません。路駐は危険ですからやめましょう。

 今日の最後は伊豆大島火山博物館。元町の南はずれの斜面に建てられた立派な建物です。立派すぎて駐車場と建物の間は坂道になっている上、随分と離れています。子供を抱っこして連れて行くのも大変なので、とりあえず玄関前まで車で行き、妻と娘を先に降ろして駐車場に戻ろうとしていたら、受け付けの係の人が玄関まで出てきて、目の前の車椅子用駐車場に停めても良いですよと言って下さったので、お言葉に甘える事にしました。立派な建物ですが、お客さんは殆ど無くがらんとしています。入場料は500円で、ホールでの映画上映は200円の別料金となっています。1歳児が大人しく映画を見てくれるとは思えないので、博物館だけにしました。

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 展示はなかなか見応えのあるものです。まだ全島民避難のニュースも記憶に残っている昭和61年(1986年)の三原山噴火の映像や、伊豆諸島を始め、日本、世界の火山についての情報や、火山による災害の歴史などなど。個人的には椿まつりよりも、こちらの方が興味深かったです。三原山に行く前に是非見学しておく事をお勧めいたします。(゚ー゚)

 そろそろ17時。今夜のお宿に向かいましょう。各宿泊施設とも書き入れ時で満室が多かったのですが、元町のホテル白岩さんのツインルームに空きを見つけて予約してあります。

 大島の温泉の殆どはナトリウム塩化物泉です。しかし南伊豆の下賀茂・湊の温泉ほど塩分はきつく無く、湯の肌当たりは意外にマイルドでした。源泉26度との事なので加温しているはずですが、塩素消毒の匂いは無く、蛇口のお湯も温泉のようですから、循環はしていないのかな。露天風呂の湯船はオーバーフロー排水でしたので、間違いなく循環では無さそうです。少しぬるめの露天風呂にのんびりつかっていると良い気分です。

 この宿の名物料理は椿油をブレンドしたオイルを使った卓上天ぷら「椿オイルフォンデュ」で、他の宿泊客は皆さん食べておられました。うちは揚げ物は胃もたれしそうなのでパス。(^-^; お風呂でさっぱりしたのに、すっかり浴衣に油の匂いがついてしまいました。

 明日は天気が回復する予報。三原山は見えるでしょうか。ではおやすみなさい。(しかし娘のダイナミックな寝返りで、眠りは妨げられるのであった。)

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2010年3月 6日 (土)

伊豆大島一泊の旅05 波浮港でコロッケ

2010年2月13日(土)

Sany0544  筆島を後に南へ戻ります。天気のせいもありますが、このあたりの風景はとっても荒涼としていて、青森の下北半島にでも来たかのように思ってしまいます。ようやく雨は止みましたが、日差しは無く、冷たい風が吹いています。

Sany0547 波浮の集落に戻ってきました。野口雨情作詩の歌で有名な波浮港ですが、高台の展望所から眺めるとかなりこじんまりした港です。巾着湾になっており天然の良好ですが、出入り口が狭いので、多くの船が座礁した歴史があるそうです。この地形は火山のカルデラが沈降してできたそうです。ハワイ・オアフ島のハナウマ湾と同様の成り立ちですね。集落の中心は港よりも高台の方にあるようです。

Sany0550 一週道路を離れて港へおりてみました。途中左手に大島町勤労福祉会館があり、貝の博物館パレ・ラ・メールが併設されています。上から大きな船が見えたあたりが、バスの折り返し所になっています。

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 そこから先は車一台がやっと通れるぐらいの細道。両側には風情のある家並みが続いています。

 なんだか懐かしい風景。かつて過ごした西伊豆の田子を小振りにした感じです。

 娘が寝てしまっていたので、車でこの細い道を奥に進んでみました。家並みの一番奥に「揚げたてコロッケ」の旗が出ています。こんな所でコロッケを売っているの? 妻がさっそく買いに行きました。ほくほくのおいしいコロッケを賞味。今回予備知識無しで行ったのですが、鵜飼商店のコロッケは結構有名だったんですね。

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2010年3月 3日 (水)

伊豆大島一泊の旅04 レンタカーで東海岸を進む

2010年2月13日(土)

 最初の予定では元町を散策しながらのんびりとホテルに向かうつもりでしたが、雨は降っているし、岡田港発着になってしまったので予定が狂いました。元町行きのバスは次の船が着くまでしばらく間があいており、断崖の下にあるこじんまりとした岡田港の周辺はあまり歩いて見るところも無いようです。

 天気予報では明日の天気は回復する見込み。今日は三原山が全く見えませんでしたので、明日再訪したいもの。そんなわけで、レンタカーを借りて島内巡りをする事にしました。しかし、あたりを見回してもレンタカー会社はありません。営業所はみな元町にあるのでしょうか。

 乗船券売り場で「レンタカーを借りたいけどどうすればいいですか。」と相談した所、レンタカー会社の人の携帯電話に連絡を取ってくれました。港に待機していたらしく、すぐに係の人がやってきて、軽自動車を24時間借りる事にしました。レンタカー代と保険、チャイルドシートでトータル7850円。ちなみにチャイルドシートは背もたれ付きのジュニアシートで、本来1歳児には不向きな物でしたが、準備が無いのでは仕方がありません。ベルトが首にかかってしまうので危ないのですが…。

Sany0542_2  車両はパジェロミニのターボ無しの、4AT。4WDの切り換えスイッチがありません。なんちゃって四駆のFFモデルでした。パジェロミニを運転するのは初めてです。約900kgと重い車体にNAエンジンという事で、予想通り非力です。Dレンジのまま走っていると上り坂ではガツンとした強いシフトショックとともにキックダンしてエンジンが強烈に拭け上がったかと思うと、すぐにシフトアップしてしまったり、なんだかよく分からない動きをして、ぎくしゃくします。2速に固定して走った方がしっくりしますが、最近ではめっきり減った懐かしの直線式のシフトパターンなので、Dから2に入れようとすると、勢い余ってLに入ってしまいがち。うーん。

 大径のオールシーズンラジアルにダルなステアリングとも相まって、まあ絶対に無理をしようとは思わないので、制限速度40km/h止まりの大島の道での利用を考えると、ある意味リーズナブルで安全なのかもしれません。もしもMTモデルだったらもっと楽しめそうな気がしますけど。

 さし出発しましょう。東周りで島の南部の波浮港を目指すことにします。岡田から泉津を通って大島公園の先までは先程観光バスで通ったばかりの道です。センターラインはあるものの道幅が狭いのでできるだけ左に寄って走っていた方が無難です。大島の東海岸には集落は無く、観光施設らしきものも 海のふるさと村キャンプ場ぐらいありません。崖がけわしいからでしょうか、道路も海岸から離れた場所を走っていて殆ど海を見ることができませんが、建設年度が新しいので道幅は広く走りやすくなっています。しかし通行する車はまばらで、どこの田舎にもありがちですが、良い道路ほど交通量が少ないのですね。

Sany0535  途中から大島一週道路は崖崩れのため通行止めとなっており、山側の迂回路を走ります。標識に沿って走っていくと波浮地区の集落のはずれに出ました。一周道路に戻って左折。筆島海岸を目指します。

 海上に筆の穂先だけが突き出た形の筆島。かつて大島を構成していた3つの火山の一つ筆島火山の名残だそうです。主火道の中で固まった溶岩が硬い岩となり、周囲が浸食されても残ったものだそうです。人を寄せつけない険しい断崖の風景は迫力があります。

 大きな火山の山頂付近の一部が海上に出ているのが伊豆諸島の島々。そこに人がへばりつくように住み着いているという事を実感します。伊東で地震が多いのも無理がないなあ。

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2010年2月27日 (土)

伊豆大島一泊の旅03 乗合観光バスで駆け足観光 大島公園と濃霧の三原山

2010年2月13日(土)

Sany0526  続いてバスは東に進みます。左手の崖下に海を望みながら、岡田、泉津(せんづ)と集落を抜けていきます。その先道路の両側に椿の木が生い茂っている場所「椿トンネル」を通ります。ただ、椿は桜や梅のように小さな花が無数に咲くわけではなく、葉っぱも立派ですので、意外に花は目立たないのです。桜のトンネルのようなイメージを期待していると、ちょっと拍子抜けするかもしれません。

 20分ほどで大島の北東に位置する東京都立大島公園に到着しました。時刻は11時20分。出発は12時と告げられます。ここが椿祭りのメイン会場です。公園の入場料は無料です。

 広大な公園なのでとても40分では足りませんSany0529が、寒いので温室内をメインに見て回ります。イベントステージも作られていて、踊りなども披露されるようです。あんこ姿のご婦人もあちこちでPR活動をしています。天気が良ければ良かったのに…。案内看板の英語表記を見ていて、カメリア Camellia が椿の事であると初めて気がつきました。情けない。 園芸品種の椿は、花も派手で大きく、密度も高いので見栄えがします。土産物の出店では椿油も売られていました。

 都営の施設だけあって駐車場に隣接するトイレはきちんとしており、おむつ交換台もありました。乳幼児連れの旅行だとおむつ替えの場所探しに苦労しますから、ありがたい事です。

 バスは最終目的地である三原山を目指します。標高が上がるに連れて濃霧となり、ついに道端には雪が積もり始めました。(^^;) 山頂口に到着しましたが、霧で何も見えません。観光食堂でお昼ご飯を食べて、帰るだけになってしまいました。

 13時10分に出発。13時40分に岡田港に戻ってきました。日帰り日程の人たちは、このまま船に乗って帰路につきます。何だかあっと言う間、駆け足過ぎてつまらないですねえ。

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2010年2月24日 (水)

伊豆大島一泊の旅02 乗合観光バスで駆け足観光 リス村

2010年2月13日(土)

 伊東港を離れたボーイング929は加速して浮上航行に入ります。飛行機のようにテイクオフと言うようですが、乗っている限りは浮上の瞬間は全くわかりませんでした。海はやや荒れていますが、船体の揺れは少なく快適な乗り心地です。途中の海域では大型海洋生物との衝突危険水域との事でやや減速して航 行。運がいいとイルカとの併走が見られるとか。1歳3カ月の我が娘にとっては初めて乗る船。窓から海を飽きることなく熱心に見ています。

 定刻から25分ほど遅れて9時55分に伊豆大島に到着。あっと言う間です。大島の中心地は西海岸にある元町地区ですが、本日は島の北部にある岡田港が発着港。大島を始め伊豆諸島のいくつかの島では、風向きによって港を使い分けているそうです。

 下船すると桟橋には宿泊施設やレンタカー会社の係の方が待機しています。我々も着替えなどの入ったカバンとベビーカーをホテルの方に預け身軽になります。次に待合所の中のバス案内所に行き、観光バスの引換券をバス券(リス村入園券と昼食券付き)に交換してもらいます。予定より遅れているので、乗合観光バスはすぐに出発です。岡田港は断崖の下にあり、あまり平地部分が広くありません。港のメイン道路も一方通行になっています。急な上り坂を上がった所に信号機。運転手さん「大島にも信号はあるんですよ。」とのアナウンスで笑いを取ります。

 道路にはセンターラインがあるのですが、路側帯も含めて道幅は明らかに狭く、バスは対向車線にはみ出しています。カーブも多く、大型車同士のすれ違いで強めのブレーキを踏む場面も時々ありヒヤヒヤします。道の両脇は緑が濃く、木々がうっそうと生い茂っています。伊豆半島の植生とも若干異なる印象を持ちました。

Sany0506  最初に訪れたのは椿花ガーデン・リス村。10時30分に到着。出発は11時との事で見学時間は僅か30分です。ホームページを見ると結構いろいろ楽しめそうな所ですが…生憎の雨で寒いこと寒いこと。バスを降りた集団とは行動を別にして早速リスの放し飼いエリアに向かいます。Sany0516 入口でひまわりの種(100円)を購入。布製の手袋も渡され、必ず手袋の上に餌を置くように注意されます。素手だと引っかかれたり、かまれたりするからです。全身ネズミ色のクリハラリスたち、餌を持っている人の体をすごい勢いでよじ登ってきます。

 この他にも、ウサギなどの小動物が飼育されている他、椿園やゴーカート場もあるそうです。暖かい季節の、天気の良い日にのんびりと訪れるともっと楽しいかもしれませんね。

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2010年2月20日 (土)

伊豆大島一泊の旅01 ボーイング929

2010年2月13日(土)
 伊豆には通算で11年住んでいますが、今まで伊豆諸島にはいった事がありませんでした。今回、伊東港からの伊豆大島航路が復活したとのニュースにつられて、大島に一泊旅行に出かけてきました。

 天気予報では曇りのはずでしたが、朝起きるとまだ雨が続いています。自宅から伊東港までは歩いて行ける距離ですが、雨の中ベビーカーを押して行くわけにもいかず、タクシーを利用しました。なお、車で伊東港へ向かう場合は、伊東市営のなぎさ駐車場に停めるように案内されます。実際には観光会館前の岸壁付近の駐車場を利用する方もあるようです。(同駐車場は観光会館の駐車場なので、本当は停めてはいけません。)

Sany0482  午前8時30分に伊東港に到着。あいにくの天候ですが伊東港の東海汽船の待合所は結構賑わっています。熱海から伊東経由で大島に向かう船は、2月6日から3月22日までの限定で、1日1往復だけです。

 きっぷはあらかじめ、東海汽船の予約センターで電話予約ずみ。「椿まつり55きっぷ」という企画もので、往復の船の代金と、大島での観光バス(リス村入場料、昼食付)がセットになって大人1人休日9600円。ちなみに普通に購入すると、伊東-大島間は3630円で、観光バスが3800円ですので、合計11060円となり、1460円お得という事になります。今回は大島で1泊するので、帰りの船は14日の便を予約しています。(日帰りまたは1泊2日を選択可能です。)窓口で予約番号を言って、発券してもらい、現金で代金を支払います。行き帰りの乗船券(指定席)と、観光バスの引き換え券が手渡されました。

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 8時50分ごろ、熱海から派手なカラーリングのジェットフォイル セブンアイランド 虹 がやってきました。ジェットフォイルって、本当はボーイング929と言うんですね。その名の通り航空機メーカーのボーイング社が開発した水中翼船の一種で、ガスタービンエンジンでウォータージェットを噴出し、船体を完全に浮上させて時速80kmで疾走する高速船です。水中翼があるため港の水深が浅いと接岸できない欠点があります。伊東便復活のために、県と市では港の浚渫や桟橋の改良を行い体制を整えたのだそうです。

 乗船して、シートベルトを装着。ジェットフォイルではクジラ・イルカ・流木などとの衝突で負傷者が出る事故が起こっているため、シートベルト装着が義務づけられています。午前9時、定時に出航。ところが岸壁を離れた所で停まってしまいました。しばらくして船内放送。水中翼の点検のため港に戻りますとの事。(^-^;再び接岸。不具合の原因はウォータージェット用の海水取り入れ口にゴミが詰まっていたためだったそうです。ゴミの除去作業を終えて、20分遅れで伊東港を後にしました。

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