カテゴリー「マレーシア、特にボルネオ島の旅」の21件の記事

2014年1月23日 (木)

マレーシア、特にボルネオ島の旅20・完 クアラルンプール空港でダッシュ

2013年9月27日(金)~28日(土)

 SUTERA Harbour Resort から空港までのピックアップの時刻は16時15分。途中別のホテルに立ち寄りもう一組のお客さんを乗せ、16時40分には空港に到着です。ネットでマレーシア航空のWebチェックインを済ませてあるので、チェックインキオスクはパスして、直接カウンターへ行きラゲッジを預けます。この際に、クアラルンプールからの飛行機の到着が遅れる見込みのため、折り返し18時45分MH2631便の離陸予定も"少し"遅れる見込みと伝えられます。

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 クアラルンプールまでは国内線なので2時間前に空港についても暇です。ぶらぶらと空港内を散歩。写真はサバ州特産のツバメの巣などを売っているお店です。この他にもテングザルのぬいぐるみ(これが全く似ていない!!)などを売っている土産物屋などを物色。ドーナツ屋でコーヒーを飲んで待っているうち、案内表示が Boarding に変わったのでゲートに移動。ところがゲートでは全く搭乗が始まる気配がありません…というかまだ飛行機が来てないし。

 結局クアラルンプールからの飛行機が到着したのがなんと20時近く(。>0<。) 2時間以上遅れてようやく20時30分ごろに離陸し、クアラルンプール国際空港に着いたのか23時。成田行きMH88便の出発時間まであとわずかに30分しかありません。普通はこの時間にゲート近くに居ないと厳しいところ。

 同じマレーシア航空だし、他にも乗り継ぎ客はそれなりに居るはずなので、きっと大丈夫だろうと己と妻と娘に言い聞かせつつ、娘を抱っこして走る走る。国内線ターミナルの付け根まで行き、トランスファーゲートのセキュリティを抜け、出国審査を通ると、サテライトになっている国際線ターミナルまでは新交通システムで移動ですが、目の前でちょうど行ってしまい、次の列車が待ち遠しいこと。ようやく国際線ターミナルに着きましたが、出発ゲートはまたも一番はずれにあります。再び娘を抱っこしながら走って走ってようやく23時30分ちょうどにゲートに到着。免税店を覗くどころではありませんでした。我々家族が最後の乗客だったようで、座席に座ったと思ったらもう出発。ぜーぜー。くたびれました。

 離陸からしばらくすると左手眼下に町が見えてきました。大きな街だなあと思っていたら、何と見覚えのあるツインタワーの夜景が!! クアラルンプールの上空を通過していたのです。ちょっとラッキーな気分です。

 東南アジアからの夜行便は例によって沖縄あたりの上空で朝食のため起こされてしまいます。左側に薩摩半島が見えてきました。続いて桜島を遠望。山頂から噴煙が立ち上っているのも見えます。ミニチュアみたいで面白い。今回の便ではなかなか景色を楽しむことが出来ました。

 成田空港に到着。ラゲッジクレームで待っていると3個預けた荷物のうち1個が出てきました。そのうち、「次のお客様はカウンターへ」と書かれたボードがカルーセルを流れてきました。見ると自分を含め数名の名前が書かれています。何だろうと思ってカウンターに行ってみると、残り2個の荷物はなんとまだクアラルンプールにあるそうな。積み替える時間が無くて置き去りになったようです。洗い物が入ったカバンだけ先に引き取る事ができたのは不幸中の幸いでしたが、残り2個は24時間後の便で届き、明日の夕方に自宅に宅配されるとの事でした。「考えようによっては、自力で運ぶ荷物が減ってラッキー。」と言ったら、妻からは「片付けができないから大変でしょ。男の人は気楽でいいわね。」と怒られました。^^;

 そんなわけで旅の最後にトラブルが発生してしまいましたが、今回も無事、病気になることも無く旅を終える事ができました。ボルネオ島には、今回訪れる事ができなかった辺鄙な見どころがまだまだ沢山ありますが、それはもう少し娘が大きくなってから、機会があれば挑戦するかも。しかし、我が家の旅の究極の目標は再びアフリカの大地に立つことにあります。(おしまい)

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2014年1月16日 (木)

マレーシア、特にボルネオ島の旅19 コタキナバルのショッピングセンター

2013年9月27日(金)

 いよいよマレーシア滞在も最終日となりました。午前中はプールでもと思っていたら、昨日の夕方のような嵐。とても外で遊べるような状況では無く、部屋でのんびりと過ごすことに。12時のチェックアウトぎりぎりまで部屋を利用し、チェックアウト後にクロークにスーツケースを預けます。1階の中華料理のランチ券をもらっていたので、それを利用して昼食をとることに。無料サービスのランチとは思えない豪華さで、しかも娘の分までサーブされるので、とても食べきれず残してしまいました。

 今回の旅行では、他にゴルフクラブ内のSpice Island と、Magellan Hotel 内の Al Frescoを利用しましたが、どちらでも素晴らしいディナーを楽しむ事ができました。ただし朝食のビュッフェは味、日々のバリエーション、騒々しい雰囲気など含めて正直、今ひとつでした。

Img_8253 13時のシティシャトルバス(一人3RM)で初めてコタキナバルの市街地へ向かいます。乗るときはコンシェルジュデスクでの予約とチケット購入が必要です。市街地の3箇所で乗降ができ、帰りは無料で利用できます。

Img_8254 Wisma Merdekaまでバスを利用し、道の反対側にある新しいショッピングモール Wisma Sabah に行ってみました。雨はやんでかんかん照り。ちょっと歩くと汗が噴き出してきます。

 Img_8255広大なショッピングモールの中には、ブランドショップも多少入っている他、スーパーマーケットも入っていて、同じものが土産物屋よりも安く売られています。そのほかにも日本製の食品がいろいろおいてあったり、日本ではなかなか入手ができないスパイスが売られていたり。意外だったのは「豚肉屋」があること。イスラム教の人ばかりでは無いのですね。肉屋とは完全に場所が分かれているところに宗教上の配慮を感じます。

Img_8259 買い物を終えたら帰りのバスを待つ間にちょっと岸壁に。沖合の島々を眺めていると上空をジェット機が通過していきます。青空が広がりいい天気だったはずですが、バスに乗るとすぐに雨が降ってきました。熱帯の天気は全く先が読めません。

 

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2014年1月 9日 (木)

マレーシア、特にボルネオ島の旅19 サピ島2

2013年9月26日(木)

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 昼時になりました。お店はなかなかの混みっぷりで、頼んだハンバーガーとナシゴレンが出てくるまで30分ぐらい待ったでしょうか。待ちきれない人にはカップラーメンという手もあるようです。

 腹ごなしに少し周囲を散歩してみましょう。Sapi島では陸上も楽しむ事ができました。

 3日前にManukan島でも偶然見る事ができた Monitor Lizardですが、ここSapi島では常に出没しているようです。網で仕切られたトカゲのためのエリアが確保されています。水たまりに浸かったり、二股になった舌をチョロチョロ出しながら這い歩いたりする姿をじっくり観察する事ができました。

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 ビーチに添って歩いていると、木の上から騒がしい音がします。音のする方を眺めて見ると、大きなサイチョウが枝にとまって木の実をついばんでいます。サイのツノのようにな突起が頭についているのでこの名があるそうです。このサイチョウは白黒の柄であまり派手ではありませんが、思いのほか大きいので迫力があります。動物園でしか見たことがない鳥が野生で動き回っているのを見るのは、なかなか楽しいものです。

 何とか天気はもちこたえたようです。帰りの船は15時発。波は行き以上に荒くなっていました。まだ遊びたりない娘はプールに行きたいと言います。ライフジャケットをつけて一人で泳ぐ事ができるようになってきたのが面白いようです。しばらく泳いでいると急に風が強くなってきました。おやっ、まずいかなと思っている間にどんどん風は強くなりビーチの砂を巻き上げ、雨粒も混じってきました。プールの係員が笛を吹きみんなプールから撤退。プールサイドのバーの店員さんも慌ててパラソルをたたんでいます。ホテルの建物に入った途端に嵐がやって来ました。もう1時間遅い船にしていたら、洋上でこのとんでもない天気に巻き込まれるところでした。危ない危ない。

 動画では、エダサンゴや凶暴なシマシマの魚、五つ目のウニ、Monitor Lizard 、サイチョウなどをまとめてみました。

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2014年1月 2日 (木)

マレーシア、特にボルネオ島の旅18 サピ島1

2013年9月26日(木)

 天気予報によれば今日以降はあまり天気がよくありません。前半は好天に恵まれ、色々な場所を楽しく訪問する事ができましたが、雨季の始まりなのでどちらかと言うとこれまでがラッキーだったようです。
Sany1984 朝からどんよりとした曇り空ですが、幸い雨は降っていません。娘が今日は海に行きたいというので、また船で島に渡ることにしました。同じ島に行くのも芸がありませんし、穴場と思っていたMamutik島が以外に芋洗い状態だったので、今日はSapi島に行ってみることにします。

 今日も岸壁のところにはたくさんの刺のなが~いウニが居ます。ウニの頭?に2箇所白い点が見えて、まるでこっちを見ているように思えます。まるで銀河鉄道999の車掌さんのよう。不思議なのはどの方向から見ても「目線」が合うこと。これはいったどういうことなのか??

Sany1986 出航するとすぐに雨が降ってきました。スピードボートの上では雨具は無意味です。波もやや高くバンバンとピッチングがひどいですが、幸い10分少々の航海ですので、船酔いには至りません。島に着く頃には雨もやんでちょっとほっとします。船着場から浅瀬を見ますと、小魚がうじゃうじゃとたむろしています。結構透明度も高そうです。

Sany1995 Sapi島には、Manukanのような宿泊施設や整ったレストランは無く、テント下で食べさせるような簡単な店しかありません。しかし、一応シュノーケルやライフジャケットなどひと通りの物は借りることができるようです。(足がつくぐらいの深さなの大人にはライフジャケットは無くてもいいような気がしますが。)その他淡水のシャワーやトイレも設置されており、まずまず快適に過ごすことができます。

 早速泳いでみます。海藻がたくさん浮いていますが、気にせずシュノーケリングをしてみると、思いがけず色とりどりの魚がたくさん泳いでいます。Manukan島の比ではありません。浅瀬にはところどころ生きたサンゴがあり、特に多くの魚が集まっています。ここの魚がおかしなところは、人を怖がらないこと。撮影しているとカメラの直前をよぎったり、ひどい奴はカメラと顔の間を通り過ぎていきます。

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 このシマシマのやつがクセモノです。泳いでいてふと気がつくと周囲をこいつに取り囲まれています。やばいと思うまもなく、足にくいついて来るのです。もちろん噛み付かれるような鋭い歯を持っているわけではないのですが、結構痛い。何度かやられました。

 泳いでいるとエダサンゴの真ん中にウニがたくさん集まっているところにやってきました。幸いある程度水深があるので、ウニの真上を通過してみました。真上から見ると、このウニは口を取り巻くように5つの白い点がついています。斜め上から見ると5つの点のうちの2つが見えるので、まるでこちらを見ているように思えたのだとわかりました。

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2013年12月28日 (土)

マレーシア、特にボルネオ島の旅17 Garama川クルーズ2

2013年9月25日(水)

Img_8193  全員ライフジャケットを着用。16時45分にロッジ脇の船着場から3台のボートに分かれて出発です。この川で見られる動物は3種類のみと説明があります。

Img_8189_2  最初に現れたのはカニクイザル。マングローブの林に生息するカニも食べることからその名がついていますが、雑食性で、地上や木の低い高さのところが主な活動範囲です。今は川べりで草を食べているようです。英語名では Crab-Eating Macaque ですが、ガイドさんは単に Macaque と読んでいました。(ちなみにニホンザルは Japanese Macaque)

Img_8201  川はところどころで大きく蛇行しています。川幅も広くなったり急に狭くなったり。中洲ができて流れが2つに分かれているところでは右側通行が決まりのようです。鬱蒼と茂る樹木の間を、右へ左へと舵を切りながらのジャングルクルーズです。

 船頭さんが片言の日本語で「テングザル」と教えてくれました。あそこだよーっと指さしてくれますが、んー、どこだ。居ました。高い木の枝の上にちょこんと座って、葉っぱを食べています。大きな鼻と、でっぷりしたお腹を確認することができました。

Img_8222 別のポイントでは、こどものテングザルの姿も見ることができました。船頭さんが片言の日本語で「アカチャン」と教えてくれました。船頭さんたちは、このあたりの川沿いの家に生活している方々です。家にアクセスできる道は無く、船が唯一の移動手段なんだそうです。

 EOS 50Dに300mm望遠レンズで撮影して、少しトリミングしてもせいぜいこんな大きさにしか写すことができませんが、これが本来の野生の姿です。テングザルは樹の高いことろの消化の悪い葉っぱを食べることで、生きているのです。昨日見たLubak Bay のようにテングザルが地面を歩いているような状況がいかに不自然であるかわかります 。

Img_8227 この先も船を進めながら、猿をみつけては停船し観察タイムとなります。体の大きな白人が立ち上がって移動すると大きく船が揺れ、転覆するんじゃないかと心配になります。

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 こんどはシルバーリーフモンキーがいました。昨日は目の前で餌をもらって食べていましたが、今日は遠くの木の上に。

 これでこの川で見ることができる3種類の動物を全て制覇しました。船は河口までは行かずに途中で引き返します。日が暮れてくるとサルたちもシルエットとしてしか見えなくなり、写真撮影はほとんど不可能になりますので、あきらめて双眼鏡での観察に切り替えました。

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 夕焼け空の下、川をさかのぼっていくと途中水牛の群れが。これは野生ではなく家畜なのだそうです。

 前方には雨雲。あちこちで雷も光っていましたが、なんとか船着場に戻るまで天気は持ちました。川岸ではホタルを見ることもできましたが、数は先日訪れた Kuala Selangor の方がはるかに多いので、ホタル見物が目的であればそちらをおすすめします。

 ロッジでビュッフェの夕食を食べ始めると、すぐに雨が。しかし食べ終わる頃にはもう止んでいました。食事の後はまたバスに乗り、コタキナバルへの帰路につきます。ホテルに戻ったのは22時ごろ。今日も遅くまでお疲れ様でした。

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2013年12月23日 (月)

マレーシア、特にボルネオ島の旅16 Garama川クルーズ1

2013年9月25日(水)
 水曜日には北ボルネオ鉄道が運行されるので、それに乗るつもりでいました。しかし、23日(月)朝に問い合わせてみたところ、「満席」とのお返事。ちなみに北ボルネオ鉄道は、サバ州立鉄道の一部区間を使って、SUTERAが運行している蒸気機関車牽引の観光列車です。

 鉄ちゃんとしてはサバ州立鉄道のローカル列車に乗ってみたいところですが、ホームページに掲載された時刻表を見ると、Tanjung Aru - Beaufort 間が1日3往復、Beaufort - Halogilatが平日4往復日曜3往復、Halogilat - Tenom間が2往復となっており、ダイヤ上全区間の日帰り往復は不可能です。

 そんなわけで、本日はGarama Riverに行くことにしました。Borneoで野生動物を見るためには、River Cruiseが楽ちんです。東部のKinabatangan川に行けばゾウやオランウータンなどを見ることができるかもしれずベストなようですが、昨日訪れたサンダカンを起点に1-2泊の旅となります。そこまでの時間が取れない人のための代わりの選択肢として、コタキナバルから南西に2時間ほど行った Beaufort 近郊にある、Garama川や、Klias川があります。Garama川へは今回利用した日帰りツアーの他に、ロッジに宿泊してサバ州立鉄道で帰ってくる1泊2日コースもあるようです。

 ツアー予約は今回はネット検索でヒットした Tours Of Borneo という会社を経由して、大人一人190RMでしたが、主催会社である Only In Borneoで手配すれば、155RMで済むようです。ちょっと失敗。ちなみに日本語ガイド付きだとネット検索では330RMとか360RMとかの値段が付いています。倍以上違いますね。

Img_8153  前置きが長くなりました。ホテル玄関でのピックアップは14時。中型バスに乗って出発。まだ新しいバスですが座席の座面が外れたりずれたりしやすいようです。サスは金属バネのようで、乗り心地は硬めです。サバ州立鉄道の路線沿いに進む区間も多く、駅のプラットホームが見えたり、Papar駅の前では停車中の蒸気機関車牽引列車が見えたりもしました。(ただしダイヤ上この時間に停まっていそうな列車は無いので、不思議です。)

Img_8164  更に進むと雨が降ってきました。悪天候の中のリバークルーズは大変ですが大丈夫でしょうか。Beaufortの手前で幹線道路をはずれて田舎道へ。沿道の家も高床式の簡素なものが増えてきました。カンボジアの家屋に似ていますが、このあたりでは各家に自家用車が置かれている事が多くて、2つの国の所得水準が大きく違う事を実感します。

Img_8166_2  途中変なお店や観光地に立ち寄る事も無く、2時間少々の道のり。最後にはアブラヤシのプランテーションの中を進む砂利道に侵入。葉っぱに車体をこすりつけながら5分ほど走って、16時10分にロッジに到着しました。幸いこのあたり雨は降っていません。良かった。なお、天候が悪い場合にはここでポンチョを購入する事もできます。

Img_8180  ここでコーヒーとお菓子(ココナツのお餅と、揚げバナナ pisang goreng)をいただいて休憩。その時カニクイザルMacaca fascicularis が出現。ニホンザル Macaca fuscataにちょっと似ていますが、同じマカク属に含まれます。猿に揚げバナナをあげていたツアー客がいました。動物に安易にヒトの食べ物を与えるのはやめてほしいものです。

 野生動物の活動が活発になる時間帯を待って16時45分リバークルーズに出発です。

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2013年12月18日 (水)

マレーシア、特にボルネオ島の旅15 サンダカンの市場と水上住宅

2013年9月24日(火)
Img_8140     Harbour Mall Sandakanの東隣は、Sandakan Central Market になっています。後から Lonely Planet を読み返していたら、この2階で色々な料理が手軽に食べられると書かれていました。もし行く方があればご参考まで。
 中央分離帯にヤシが並ぶ車道を注意して渡り、マーケットの中に。熱気と臭いにあふれています。いやあ楽しそう。

Img_8137 ところが、4才の娘には魚売り場の臭いが強烈すぎたらしく「おえー、無理、無理」との事。残念ながら早々に撤退です。^^;

 時刻は16時30分。帰りの飛行機は19時発でまだ余裕がありますが、ぼちぼちと空港に向けて戻る事にしましょう。

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 帰りは東側の海岸線に沿って進む道を選択しました。程なく道路の右手には水上集落が見えてきました。路肩の空き地に車を停めます。妻と娘はお疲れなので車内で留守番。行き交う車の間を縫って道の反対側へ。海上ならば誰の土地でも無いからと建てられた水上集落は、コタキナバルでも見ることができ、そこを訪れるツアーもあるようです。引き潮で干潟になった海にはたくさんのゴミが落ちていて、どぶ臭い。「陸地」からは電線が引きこまれており、水上といえども電気が使えるようです。でも、上水道はどうなっているのか。当然下水はそのまま垂れ流しと思われますが。

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 水上集落を離れ、Google Mapsのナビの案内でサンダカン空港へ向かいます。ところが、途中でナビの案内がおかしくなってしまいました。現在地を確認すると道がない所を指し示しています?? GPSの計測ずれ? うーん。(帰国してから改めてMapsの航空写真を見ると、地図上の道から北に500mほど離れた場所に建設中のバイパスらしきものが写っています。どうやらこのバイパスを走っていたようです。)現在地を見失い、ラウンドアバウトにも撹乱されて右往左往。ナビに頼らず、GPSで示される現在位置と空港との位置関係をたよりに進み、なんとか空港へつながる道 Jalan Airport にたどりつきました。

 空港手前のガソリンスタンドに立ち寄りレンタカーに給油します。マレーシアでの給油方法は、セルフ方式になっています。車を止めたらガソリンタンクのキャップを開け、自分の車に適合する燃料のノズルを選んで給油します。給油が終わったら、窓口に行って給油機の番号を伝え、お金を支払うという手順です。入れ逃げされてしまわないのか心配になりますが、大丈夫なんでしょうね。100km少々走りましたが、ガソリン代は13RM(約400円)ぐらいだったでしょうか。安いですね。

 レンタカーの返却場所は走りだした場所と同じなのですが、そこへたどり着く道筋がわかりません。出口と入り口が異なるので行きと同じ道を逆に辿る事ができないのです。一般駐車場のゲートで駐車券を取って、奥へ奥へ進んでいく事でやっともとの場所に戻ってくる事ができました。

 サンダカン空港からの帰りはマレーシア航空、正確にはその子会社のMAS wingsの運航便です。チェックインを済ませて、セキュリティチェックを抜け待合室へ。ふと搭乗券を見ると我々3人の席がバラバラです。予約時点で並びの席を指定していたはずなのに、全く違うところになっています。

 再びチェックインカウンターに行き、「子供が4才だから親と離れて座る事はできない。(ネット予約時の控えの印刷を見せて、)ちゃんと座席指定をしてあったのに何故違う席が発券されたのか。」と交渉。窓口の女性は「何故このような事が起きたかわからない。全ての座席のチェックインが終わっているのでオンラインで座席を変更する事ができない。」と言って手書きで席番を書き換えた搭乗券を手渡されました。しかし、搭乗案内の際にはなんと「フリーシート」と言われ、全員座席指定は無かった事に…。何が起きているのか全く理解に苦しみます。(この会社の所有機は全て同一なので、機材変更が起こったわけではありません。)

 さて、フリーシートになってしまいましたが、何とか妻と娘は隣の席で座る事ができました。(機材は通路を挟んで座席が2-2配置のプロペラ機ATR72-500で、行きよりも少し所要時間が伸びます。)

 コタキナバル空港の国内線ターミナルの前にはタクシー乗り場が無く、右手に歩いて国際線ターミナルでタクシーに乗りました。30RMと行きよりも安価でした。時速100kmで車の間を縫うように走る暴走タクシーに乗り、10分かからずに SUTERA Harbourに戻ってきました。早朝から夜までお疲れ様でした。明日はゆっくり起床です。

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2013年12月13日 (金)

マレーシア、特にボルネオ島の旅14 サンダカンの街

2013年9月24日(火)

Img_8125 セピロックを離れ、サンダカン Sandakan の市街地へ向かいます。灼熱の熱帯雨林を散歩して疲れたし、お腹も空いているし、まずは腹ごしらえです。サンダカンでおすすめのレストランなど心当たりはありませんが、Google Mapsのナビ機能でとりあえず港を目的地に設定して出発しました。市街地に入ると、ごちゃごちゃして路上駐車の車もたくさんありますが、交通法規もよくわからないので取り締まりや車上荒らしのリスクは避けたいところ。Marketの方に向かっていくと、大きなショッピングモール Harbour Mall Sandakan があり、立体駐車場が併設されているのを発見。建物の5階の駐車場に到達するまでに、螺旋状の道路をぐるぐると、10回ぐらいも回ったでしょうか。さすがに気持ち悪くなってきます。しかし駐車場からの港の眺めはなかなかのものでした。遠くには軍艦らしきものが見えます。ボルネオ島東部にあるサンダカンは軍事や貿易の拠点としても重要です。第二次世界大戦でも日本軍がここを占領し、サンダカン捕虜収容所を置いていました。日本の負の歴史を見つめるためにも重要な土地ではあるのですが、今回は子連れのデイトリップということで、残念ながらその時間はありませんでした。

Img_8126  外観は小綺麗な Harbour Mall でしたが、中は空きテナントが多く、仮囲いも適当で歪んでいたり、ちょっと場末の雰囲気も漂います。平日の午後とあってお客さんもまばら。それでもマクドナルドが入っていたりしますので、町の中心施設の一つではあるようです。
Img_8133 周囲を少し歩いてみましたが結局 Mallのすぐ向い側にある BUHARI という店に入ってみました。看板にあるカレー以外にも、壁に掲げられたメニューにはいろいろな料理が書かれていますが、全てマレー語。確かにまわりを見ても地元民と思しき人ばかりの客層。

Img_8131 仕方が無いので、どんな料理なのか英語で問いかけて見ると、店員のおばさんは"ワタシエイゴワカリマセーン"というような素振りでニヤニヤしているだけ。(日本でもありがちな光景ですが)この状況でわけのわからないカレーを頼むのは危険なので、内容に予想がつく、Mee goren とNasi goren ikan bilis を注文。どちらも8RM(240円ぐらい)以下とImg_8132格安でした。ikanが魚という意味なのは知っていますが、ikan bilis がどなん魚なのかはわからないまま賭けに出て注文。料理を待っている間に google 翻訳で調べてアンチョビである事が判明しました。
 待つことしばし。料理がやってきました。アンチョビの塩味が炒めご飯によく合います。ミーゴレンはやや太めの麺で、シコシコしています。娘はここでも白飯です。値段は2RMだったかな。
 お腹が満ちればちょっと元気が出てきます。

Img_8135_2  カレー屋の近所の店先に両替コーナーを発見。レートがまあまあ良かったので追加で両替しました。ドルからも円からも問題なくリンギットに替えてもらえました。

 Harbour Mallに戻り、4階のプレイランドに。入り口の係員に3RM(90円)支払えば、何分でも好きなだけ遊び放題です。冷房は効いているし、安上がりでいいや。

 その間に妻はモール内を探索してきましたが、特に収穫は無かった様です。

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2013年12月 8日 (日)

マレーシア、特にボルネオ島の旅13 Rainforest Discovery Center

2013年9月24日(火)

Img_8108 野生動物のサンクチュアリとしては対照的な成り立ちの2つの施設を見学し、自然保護について改めて考えさせられる旅となりました。

 さて、来た道を逆にたどり、アブラヤシの中を抜けて再びセピロックに戻ります。ツアーだとこうは行かない。レンタカーならではの行程です。

 目的地は朝訪れたオランウータンリハビリテーションセンターのすぐ隣。Rainforest Discovery Centreです。保護された熱帯雨林の中を見て回る事ができる遊歩道が整備されています。公共施設なので入園料は10RM(約300円)と大変お安くなっていますが、あまり訪問客は多く無く閑散としています。

Img_8112 到着したのは昼の12時30分。天気は快晴。なのでギンギン、汗だらだらです。まずはオープンカフェに行って、ココナツジュース(缶入りですが)で乾きを満たします。焼きそばなど、軽食を摂ることもできます。他のお客さんが食べているのを見たらあまり美味しそうに見えなかったので、(公共施設ではありがちな事ですが…)昼食は後回しにしました。

Img_8118 熱帯雨林の木々は背が高く、地面近くは日が差し込まずうっそうと暗い。そこから高さによって樹木の様子が変わってきます。それをいろいろな角度から眺める事ができるように、園内には写真のような橋が回らされているほか、Img_8120タワーに登って樹冠部を見ることもできます。

 橋はしっかりとした金属製で揺れることは無いので、怖がりの娘でも臆すること無く歩くことができました。木々の名前が記された標識も整備されていますので、植物に詳しい人ならもっと色々な情報を得ることができるのでは無いでしょうか。野鳥観察ができるのもここの売りのはずですが、日中で暑すぎるためか鳥の姿は全くと言っていいほど見かけることはありませんでした。

Img_8121 最後に池の畔まで降りて行き、吊り橋を渡って、またエントランスに戻ってきました。1時間少々でしたが、何しろ暑いので思いのほかくたびれました。でも、娘も頑張って歩いてくれました。

 車に戻り冷房を効かせ、これからサンダカンの市街地へ向かい昼食を摂ることにします。

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2013年12月 3日 (火)

マレーシア、特にボルネオ島の旅12 Labuk Bayのテングザル2

2013年9月24日(火)

Img_8052 いました、テングザル。30頭ぐらいいるでしょうか。大きなオスとそれを取り巻く複数のメス。そして小猿たち。樹上生活のはずのテングザルが、のんびりと地べたに座っているのを見るのは、なんだか複雑な気分ではありますが。

Img_8063 一頭のオスが、プラットホームまでやってきて手すりの上にどっかりと腰をおろしてしまいました。周囲に居る多くの人間など全く気にとめてなどいない様子。おかげでこんなに近接で写真を撮ることもできました。

Img_8068 テングザルを正面から撮るときは、ちょっと構図に注意が必要です。気をつけないと部分的にモザイクをかけたくなる写真になってしまいます。^^; まあ、テレビの動物番組などでもよく写ってしまっていますので、気にとめる必要など無いのかも知れません。おみやげ用のテングザルのぬいぐるみでも、下半身のリアルさを追求したものもありましたが…。

Img_8077 今度は手すりから降りてきて、床に腰掛けてしまいました。大きなお腹の中には長い腸が収まっています。長い腸とその中に住む微生物の力で、消化が悪くて毒性もあるような木の葉っぱを主食にして生きているのが本来の姿です。しかし、何だか飲兵衛のおっさんのような風情です。

Img_8094  係員が甲高い声で「イーウ」と呼びかけながら、餌を撒くと、更に多くの猿が集まってきて、餌の取り合いです。

 一夫多妻のテングザルの群れには子供もたくさんいます。シンクロ猿? いろいろな写真が撮れました。

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 一頭だけ毛色の違う猿も餌を求めてやって来ました。栗毛で頭が寝癖みたいにとんがっているのはシルバーリーフモンキーです。警戒心が強いはずの猿も人から餌をもらって食べています。でもやっぱり野生の猿ですから、近づきすぎるのは危険です。

   

 

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