カテゴリー「フィリピン、特にシアルガオ島の旅」の30件の記事

2017年2月20日 (月)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅30完結 再びマニラ空港の乗り継ぎ

2016年8月28日(日)

 起床時間はなんと午前2時50分。3時30分にWaterfront Airport Hotel をチェックアウトです。というのもマクタン-セブ空港4時50分発のマニラ行きフィリピン航空に乗らなくてはいけないからです。玄関前からホテルの車でわずか1分少々。空港ターミナルの目と鼻の先とは言え、おみやげの分で荷物も重くなり階段もありますから、非常に助かります。市街地のあのひどい交通渋滞のことを考えると、やはり空港至近のこのホテルにはアドバンテージがあります。

 さすがにこの時間だと空港内も空いており、チェックイン手続きもスムーズに進みます。荷物は成田空港まで直通で預かってもらえましたが、ここではマニラから成田までのANA NH820便の搭乗券が出せないとのことで、マニラ空港のANAカウンターで発行してもらうようにとの事でした。

 今回のフィリピン旅行では国内線の遅延に次ぐ遅延で随分ひどい目に会いました。マニラ行きのANA NH869便ことフィリピン航空PR1836便ですが、さすがにこの時間だとガラガラ。朝1番の飛行機という事で機材の遅れも無いため、なんと定刻の5分前にゲートを離れてしまいました。まあ先の乗り継ぎがあるので早く出てくれるに越したことは無いです。午前5時50分にはマニラ国際空港第2ターミナルのゲートに到着しました。順調順調。

P8281293 行きとは逆で今度は第3ターミナルへの乗り継ぎとなります。Transferの表示を追って進んでいくと、ターミナルの脇の方へ。そこに係員が立っており、ANAへの乗り継ぎだと話すと、「こちらで待っててくれ」と袋小路の待合室へと案内されました。うーん、これは一体。そしてTransfer Deskは無いのだろうか…。待つことしばし。先程の係員がやってきて、バスが来たからついて来てと言います。先程入ってきた入り口から通路に出ると、すぐ脇の通用口(のような扉)が開いており、その向こう側で乗り継ぎバスが待っていました。

 滑走路の周りを迂回するように空港構内路を進み、第3ターミナルの裏手へ。どうせまた構外に出て出発階に回されるのだろうと思ったら、豈図らんや。構内側で停車しここで降りるようにとの事。扉から入ったところは出発ロビーの中でした。(空港の外からは最初のセキュリティチェックを抜けた後の場所。)結局 Transfer Deskが無いままここに来てしまいました。搭乗券をもらうためには結局チェックインカウンターに行かなければならないようです。

 面倒なことに、通路からカウンターのある区域に向かうところに男性の係員が立っていて、
係「航空券を見せて。」
私「だってこれから搭乗券を手に入れるのに持ってるわけ無いじゃない。」
係「航空会社は?」
私「ANA」
係「じゃあ通っていいよ。奥の方だ。」

 やっとANAのチェックインカウンターの近くまでたどり着きましたが、なんとまだカウンターが開いていません。仕方が無いのでエスカレータで2階のレストランエリアに上がってみますが、特に食べたいと思うものも無く、下に戻ろうと思ったら下りのエスカレータも階段も無い…。ターミナルの隅の方に下り階段を見つけて下ってみると、先程バスから降りてたどりついた場所に戻ってきました。意図的に一方通行にしてあるのですね。

P8281295  先程と同じようにチェックインカウンターのエリアに入ろうとすると、さっきとは違う女性の係員が立っていて、
係「ANAのカウンターは向こう側だ。こちらから入れない。」
私「うー、さっきはここから入れてもらったんだよ。どうせ中でつながっているでしょ。」
係「ダメ。あっちへ回って。」

 壁沿いを迂回してターミナルの反対側にまわり、ようやくANAのチェックインカウンターにたどり着くと、カウンターは開いたものの長蛇の列ができています。うがー。しかし気を取り直しよく観察すると、チェックイン済みの人用の優先カウンターがありこちらはあまり列が長くありません。そんなわけで、なんとか乗り継ぎ便の搭乗券をゲットする事ができました。

 出国手続きを終え、午前7時10分に出発ゲートまでたどり着きました。出発予定時刻は9時30分で、まだ2時間以上あります。ちょうど近くにマッサージの店があり、妻はそちらへ。私と娘は早起きとこのバタバタでくたびれたのでゲートの待合所の椅子でぐったりしていると、またまた空港の係員がやってきて、
係「搭乗券を拝見」
私「はい」
なんでこんなところで搭乗券を確認するんだろう??

娘「お父さん!」
私「どうしたの?」
娘「トイレに行きたい!急いで!」
私「ゲゲ」(妻は居ないので荷物全部持って行かないと…あたふたとトイレを探しにいこうとすると)
係「搭乗券を出して下さい。」
私「ちょっと。娘がトイレに行きたいと行って急いでいるだけど。」
係「搭乗券をここで預かります。はい、こちらが引換証です。」
私(ゲートで搭乗券を預かる空港なんて他で経験無いぞ。うー、トイレはどこだ。掃除のおじさんを発見。「おじさん、トイレはどこですか。」
おじさん「あっちだよ。」
私「ありがとう。」(あー、やっとトイレが見つかった…と思ったら清掃中で入れないじゃん。)
娘(汗、汗)

 今回の旅では最初から最後まで交通関係のトラブルに泣かされっぱなしでしたが、最後に乗ったANAの飛行機はやっぱり定時運行で、15時に成田空港に戻ってきました。

 今回の旅で得たフィリピン旅行の教訓的まとめ

  • フィリピンの交通事情(航空、都市部の道路交通)はマラウイやタンザニアよりもひどいかも知れない。T_T
  • 旅の日程には余裕を持たないととんでもないことに。特に国内線を同日に乗り継ぐようなスケジュールは、立てないほうが良いだろう。マニラ・セブと言った大きな都市では市街地から空港への交通も、どのぐらいかかるのかあてにならないと思っておくこと。
  • 航空機の運行は はちゃめちゃだが、空港では無意味に厳格で面倒臭い思いをすることが多かった。
  • シアルガオ島については、たどりつくまでは大変だったが、一度島に入ってしまえばのんびりしていて、とても楽しいところであった。

(終わり)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月13日 (月)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅29 帰路は安全運転

2016年8月27日(土)

 Oslobのビーチの入り口には土産物屋が数件あって、ジンベイザメグッズなどが売られています。お買い求めの際にはディスカウントの交渉を忘れずに。

 買い物が終わったら、(ツマログ滝をオプトアウトしたので)再び先程のレストランへもどります。シャワーを浴びて、着替えてリフレッシュ。(ビーチにもシャワーはありましたが、水はほんの少ししか出ないようでした。)時刻は11時過ぎ。ここで朝食を摂ってからまだ2時間しか経っていませんが、もう昼食です。^^; 昼食のメニューは、朝よりもずっと量が多くて、春巻、魚のカマ、豚肉、鶏肉、スープ、ライス、ソフトドリンクが並びます。(個々の料理はシンプルです。)まだあまりお腹がすいておらず、とても食べきれません。滝を見に行けば1時間ぐらい遅くなるのでしょうけれど。

P8271275  まだ昼前ですが、帰路につくことにしましょう。行きはものすごい暴走運転だったドライバーのW氏ですが、帰りは別人のような安全運転。前の車を煽ることも、追い抜くこともありません。(おかげで安心してよく眠れます。往路はうとうとする暇もありませんでした。) Oslobに居た午前中はよく晴れていましたが次第に雲が広がり、ついにスコールに。(やっぱりシアルガオ島と違ってこちらは雨季ですね。)水はけの悪い道路はあっという間に川のような状態となり、車がなかなか進まなくなります。スコールは上がりましたが、その先セブシティの市内も、セブ島からマクタン島に渡る橋もひどい渋滞。P8271278 橋からは海岸に立ち並ぶバラックが見えました。

 マクタン空港前のWaterfront Airport Hotelに帰着したのは16時。なんと4時間半近くかかってしまいました。ツマログ滝に行かずにさっさと帰ってきて正解だったようです。

 車内で良く寝た娘はすっかり体力回復。ホテルのプールで泳ぐのだと張り切っています。再び水着に着替えてプールに行くと、なんと妻が知り合いとばったり再会。母親一人(ただしフィリピンに長期滞在歴があり、フィリピン語堪能)で子供を二人連れてセブに来ており、(旦那さんは日本で仕事)明日は早朝5時50分のセブパシフィック航空成田直行便で帰るのだそうです。航空券は半年以上前にキャンペーン価格のときを狙って購入したのだそうです。さすがですね。

 娘は遊び相手ができて大喜び。夕食もホテルのレストランでご一緒し、妻は夜遅くまで旧交を温めておりましたが、そんなに夜更かししてていいのかな…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月 6日 (月)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅28 Whale Shark Watching 2

2016年8月27日(土)

P8271152 ジンベイザメを餌付けしているポイントにやってきました。船のすぐ脇に黒い巨体が泳いでいます。いやあ、やっぱり4m以内に近づくなっていうのは無理そうです。

 操船している漁師さんの許可を待ってからシュノーケルを装着して海へ。顔を水につけられない娘もびびりながらとりあえずライフジャケットを付けて海に入ります。エビを撒いているから海水は魚臭いよと言われていましたが、幸いあまり気になりませんでした。

P8271159  水中を覗いてみたらいきなりジンベイザメが目の前にいました。この写真が水中撮影の最初の一枚です。口の周囲に何箇所か傷が見えます。P8271166 船のすぐ近くに来てしまうので、やはり接触してしまうようです。

P8271186 ジンベイザメの撮影はなかなか難しい。餌を撒いているので、魚の群も集まってきており、ジンベイザメの顔の周りをぐるぐると泳ぎ回っています。口を開けて海水を吸い込んでいるところをとろうとすると、写っているのは魚ばかり。

P8271196 巨体の全貌を写し込もうとすると、こんな感じで遠くなってしまいます。これも餌付けの影響で水の透明度が下がりますので、かなりボケたような写真になってしまいます。しかし泳いでいる人と一緒に写真に収めると、ジンベイザメの大きさがよくわかります。

P8271227 水面近くのジンベイザメに見とれている間に、ふと深いところを見るとウミガメが。めざとく見つけて素潜りで追いかける若者あり。^^; 

P8271207 きっかり30分で漁師さんから撤収が告げられます。ちなみにここの船は船体の横にはしごが付けられており、水中から船に戻るのは楽ちんでした。

 巨大なサメを至近距離で観察するのは、非常に興奮する体験でしたが、ジンベイザメの口の周りの傷を見ると、少し複雑な気分にもなります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月29日 (日)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅27 Whale Shark Watching 1

2016年8月27日(土)

Oslobにジンベイザメが集まるようになったのは、地元の漁師さんたちが餌付けをしているからです。餌としてはジンベイザメが普段食べている小さなエビを使っています。野生動物に餌付けをして観光資源として利用することに関して、強い反対意見を表明しているサイトもありますし、実際に漁師さんと行動をともにして検証したレポートもあります。

 野生動物に餌付けをして集めるという点では、ボルネオ島サンダカン郊外のLabuk Bayでみたテングザルと類似しています。水族館や動物園のように捕獲した野生動物を檻や水槽に入れて飼育して見せる施設もあります。昨年訪れた南アフリカのプライベートゲームリザーブのように、野生動物を、(場合によっては他の土地から運んできて、)発信器を付けて自然環境に放ち保護している施設もあります。野生動物を真に野生の姿のままで見るというのは、なかなか容易なことではありませんから、人々に動物に興味を持ってもらい大切にしようという心を育てる意味で、動物へのアクセスをしやすくする施設や取り組みというのは必要なことだと、個人的には考えています。

 漁師さんたちも色々と気を使ってはいて、餌付けにはジンベイザメが普段食べている小エビ(未明にこの海域で漁をして捕獲している)を使い、自然の捕食活動を妨げない程度の量に留める、一度に海に入る観光客の数を制限する、動力付きの船は禁止、といった対策は取っています。しかし船との接触でサメが怪我を負ったり、サメに触ったり、ひどい場合はまたがったりする不届きものもいるなど、問題も指摘されています。

P8271127_2 午前9時にOslobの海岸に到着。ツアー会社の担当者が待っていました。まずはツアー会社と提携しているレストランで簡単な朝食が提供されます。もち米のおにぎり(のようなもの)、マンゴー、パパイヤにソフトドリンクやコーヒー(インスタント)といった内容。娘は食べるられるものが無くて途方にくれています。

 食事が終わったら、いよいよ浜に移動です。歩いてもわずか数分の距離なのですが、サービスなのか車で連れて行ってくれます。Watchingの受付も代行してくれます。(まあツアー代金に込みで先払いしているのですが。)いやあ、それにしても外国人観光客がいっぱいで、定番スポットゆえ日本人の姿も多数です。シアルガオ島の長閑さが懐かしい。

P8271134  受付が終わりますと、待合いスペースで数分間のブリーフィングが行われます。日焼け止めや化粧品などは洗い流しておくこと、ジンベイザメの4m以内に近づいてはいけない、触ってはいけない、時間は30分間厳守、漁師の指示は守ることなどなど。そうは言っても、サメを中心に4mの円が書かれているわけではないですし、お互いに泳いでいますので距離を保てというのは、実際にはなかなか困難と思われます。

P8271144  ちなみにWhaleshark Watchingは地元の漁協?(漁師さんの団体)が主催していて、実はボートに乗って見るだけだと600ペソ、シュノーケリングする人は1000ペソ、ダイビングする人は1500ペソとなっています。ツアー会社はこれに往復の交通と朝昼食、シュノーケルのレンタル、そしてたいていは近くにあるツマログ滝への訪問をセットにして、値付けをしています。送迎も混乗、プライベート、日本語ガイド付きと色々レベルがあります。安く済ませたい人は、セブシティから路線バスでやってきます。子供が居て日程にも制約があるとなかなかそうはいきませんが。ちなみに渇水のため滝は水量が少なくなっているとの事でした。水があるときはこんな感じのようですが、ただの崖を見ても仕方がないので、迷わずオプトアウト(ひとりあたり100ペソ引き)してもらいました。

 ブリーフィングのあとはビーチで順番待ち。この時間帯は写真のような晴天に恵まれ、波も穏やかです。受付時に知らされたグループ番号が呼ばれたら、集合し船に乗り込みます。われわれの船は3家族の混乗です。船に乗ると言ってもほんの100mほどの沖合に出るだけなのですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月22日 (日)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅26 Oslobへ暴走

2016年8月27日(土)

 旅行のプランニング上、この一日はバッファーと考えていました。台風などの影響でシアルガオ島を脱出できない可能性も考えて、そのような事が起こっても予定通り日曜日には日本に戻れるようにという作戦です。しかしながらこの期間フィリピンに影響を及ぼした台風は一つも無く、一方その間に日本には3個もの台風が相次いで上陸していました。

 まあ、台風など来なくてもあてにならないのがフィリピンの航空事情であるということは、今回本当によく理解できました。

P8271122  シアルガオ島に滞在中に、この一日をどのように過ごそうか考えていました。この周辺で日本人が行かなさそうな場所…というのはやはり難しい。まんま定番の観光地になってしまいますが、Oslobのジンベエザメウォッチングに行くことにし、ネットでツアーを予約しておきました。車での送迎付きのプライベートツアーで、ピックアップの時間は午前5時!です。

 そんなわけで頑張って4時過ぎに早起きして、ホテルのロビーでピックアップの車を待ちますが、5時を回ってもやってきません。ツアー会社から通知されているドライバーの携帯電話にかけて見ますが、つながりません。うーん、どうなっているんだ。何度か電話をかけているうちにようやく電話がつながりました。「5時にピックアップの約束で、ずっとロビーで待っているけど、どうなってるんだー。」と(英語で)まくし立てますが、電話の向こうではニワトリの鳴き声がしています??まさか寝坊してまだ家に居るの??? 「OK、OK」という返事。何がOKなんだか。

P8271133  ドライバーのW氏がようやくホテルに到着したのはなんと6時でした。1時間遅れ。今回の旅行は本当に交通関係が呪われています。車は日本では売っていないトヨタの小型SUVのInnova。MT仕様で、タコメーターの最大回転数とエンジン音から推測するとディーゼルエンジン車のようです。フィリピン仕様車にはエアコンは付いていても、暖房は付いていないのでしょう。温度調節表示は青だけで赤が有りませんでした。

 土曜日の6時過ぎだというのに、すでにマクタン島内からかなりの渋滞です。シアルガオ島では交通の主役だったトライシクルですが、都市部ではその低速さと機動性の無さが、渋滞を生み出す要因の一つになっていることが見て取れます。

P8271123  W氏、遅れを取り戻そうというのか、かなり無茶な運転。右から左から、時には反対車線にはみ出しては、前の車を抜いていきます。後部座席左側に座っていた私からは、前方の様子が見えるのでまだ良いのですが、右側に座っていた妻はかなりの恐怖を感じていたようです。(フィリピンでは右側通行、左ハンドル。)

 W氏、話しかけると運転中でもかまわず後ろを振り向きます。なので恐ろしくて声もかけられないい。^^; そして、あまり英語が得意ではないようで、殆ど通じていないことがおいおいわかってきました。

P8271124 マクタン島からセブ島へと渡る橋の上からは、遠方にセブシティの高層ビル群を望むこと ができます。一方手前の海岸沿いにはバラックが密集しており、貧富の差が大きい事を感じさせます。セブシティの港付近はトンネルと橋梁で構成された立派なバイパス道路となっていましたが、日本の援助で建設されたことを示す看板が掲げられていました。

 延々と暴走運転は続きます。途中から片側1車線となりますが、それでも追い抜いていこうとします。しかしセブ島には鉄道が無く、西海岸を縦貫するのはこの道しかありません。トライシクルや路線バスも多く走っているので、ところどころで詰まりが生じてしまい、危険な運転をしている割にはなかなかペースが上がらないようです。

 結局、遅れを取り戻す事はできず、行程表通り3時間かかりようやくOslobに到着しました。道端に Whale Watchingという標識が出ていて思わず苦笑。ジンベエザメは英語では Whale Sharkと言うのですが、当然ながらサメであってクジラではありません。看板に偽り有りです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月15日 (日)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅25 さよならシアルガオ島

2016年8月26日(金)

 15時30分過ぎ、Sayak空港に動きが…。飛行機から乗客の預け荷物を運びだす車両が移動しました。どうやら予定どおり?4時間遅れで飛行機は運行されているようです。そして西の上空に飛行機の姿が見えました。ついにやってきました。15時38分にMakutan-Cebu空港からのDG6853便が3時間50分遅れで到着です。いやあ良かった良かった。待合室からも軽い歓声が上がりました。

P8261111  15時50分には搭乗開始です。皆様一様に安堵の表情を浮かべています。さよならシアルガオ島。とても楽しい島でした。ただ、とにかく交通機関がこんな状況なので、それが許せるかどうかですね。この島を気に入るかどうかは。

 離陸してしまえば1時間でMakutan Cebu空港に到着。今回の旅で、この空港に着陸するのは3回目ですから、すっかりお馴染みになってしまいました。

 空港ターミナルから歩いて、Waterfront Airport Hotel へ移動。チェックインを済ませればもう18時。今回の部屋は残念ながらスイートルームではありませんが、必要十分な広さです。

 飛行機が予定通り運行されていれば、Cebu cityセブシティのショッピングセンターまで行くつもりでいましたが、残念ながらその時間は無くなりましたので、マクタン島内にある Gaisano Grand Mall に行ってみることにしました。ホテル前からタクシーに乗りましたが、マクタン島内でさえかなりの渋滞で、10kmも離れていないのに小一時間かかってしまいました。車内でドライバーが、帰りも乗るならショッピングセンターで待機しているというのですが、高額な待機料金を請求するつもりでいる事がわかり、お断りさせていただきました。実際ショッピングセンターの前にはタクシーやトライシクルが多数客待ちしていて、わざわざ金を払ってタクシーを待たせる必要は全く有りませんでした。シアルガオ島ののんびりムードとは異なり、都市部では油断ができないなあと実感。

 帰りに乗ったタクシーのドライバーは、身内が日本人と結婚しているということで、日本びいきだそうです。日本のこと、フィリピンのことなどいろいろと会話を楽しむことができ、渋滞の車内でも退屈しないで済みました。ドライバーのフレンドリーな雰囲気につられてか娘も珍しく、自分から英語で話そうと頑張っていました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月 8日 (日)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅24 Sayak空港で待ちぼうけ

2016年8月26日(金)

P8261085 シアルガオ島での5泊の滞在は毎日が楽しくてあっという間に終わってしまった感じです。たどり着くまでの苦労などすっかり忘れてしまいました。のんびりとした時間の流れ、美しい海、素朴な地元の人々。こんな離島にやってくる他国の観光客の人たちは、基本的には物好きですから、いい人たちばかりでした。そして毎日天候に恵まれ、一度も雨に降られませんでした。8月は基本的に雨季であるフィリピンの中で、ここだけが乾季という事が改めて実感されました。

P8261089 娘は今朝もプールで泳ぐのだというので、パッキング前に30分ほど付き合わされます。しかし上には上が居るもので、スペインから来ている家族連れも今日帰るのだそうですが、なんと今朝も軽く Cloud 9でサーフィンをしてきたそうです。

 チェックアウトと挨拶を済ませて午前10時過ぎにKalinaw ResortをVanで出発します。空港までの所要時間は45分。飛行機の予定時刻は12時10分です。11時前には空港の駐車場に到着。ここまでは順調でした。

P8261088  1日1便、72席のプロペラ機が来るだけの小さな空港ですが、大きな空港と同様に駐車場から敷地に入るのに航空券とパスポートのチェックがあり、建物の入り口では荷物のセキュリティチェックがあります。スマホのアプリでオンラインチェックインは一応済ませてはありますが、2箇所だけのチェックインカウンターに並ばなくてはいけないことには変わりが無いので、メリットは全くありません。

 大した人数が並んでいるわけでは無いのですがチェックインの手続きも遅々として進みません。私達の前に並んでいた白人の若者も、かなり長く係員と話していました。どうしたのかな…。私達の順番が来ました。係の方曰く「すみません。飛行機の出発は4時間遅れの見込みです。セブから先の乗継便はありますか?」 うわあ、まただ。今日はセブまでの移動ですから、遅れてもまあ大丈夫ですが、きっとさっきの若者は乗り継ぎ予定が狂って揉めていたに違いありません。こんなに安定した気象状況でもこうなのですから、定時運行している日など、果たしてあるのでしょうか?

P8261096  さて、この小さな空港であと5時間過ごさなくてはなりません。

 チェックインカウンターのすぐ左横にまたもやセキュリティチェックがあり、その奥がコンパクトな待合室になっています。片隅には小さな売店があり、食べ物の他にTシャツやキーホルダーなどの土産物も多少は売られています。その他の設備としてはテレビが一台。P8261101 ちょっと笑ってしまったのは、奥側にある VIP Room。1時間500ペソ(1000円強)というなかなか強気の価格設定ですが、中を覗いてみるとカウンターやソファがあるだけで、あんまり特別感はありません。それでも数名のVIPが利用していました。

 セキュリティーチェックの係員に声をかけて、一旦ターミナルの建物の外に出てみます。うまく合成できていないパノラマ写真ですが、これがターミナルの全貌です。右側が駐車場との間のバリケードで正面が出発口。左手が到着口となります。ターミナルの向かい側、柵を隔ててのんびりとした農村風景が広がっています。駐車場の片隅に掘っ立て小屋の売店があるのに気づきましたが、同じように待ちぼうけを食っている送迎車のドライバーを相手に商売しているのでしょうね。

P8261093  12時30分を過ぎた頃、待合室では弁当と水が配られました。ライスと骨付きチキンと野菜炒めという簡素なものですが、辺りに食事を提供する場所も行く手段も無いので、こうやって無料で昼食がもらえることはありがたいことです。

 そう、怒っても苛ついても仕方がないのです。フィリピンの旅では、のんびり構えて成り行きに任せるしかないのです。冷房が効いた待合室に座って、Diana Wynne Jonesのファンタジー小説 Drowned Ammetの続きを読み進めることにしましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月 1日 (日)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅23 初サーフィン

2016年8月25日(木)

P8251030  観戦台にたどり着くと、大会中らしく実況中継中。沖合右手の方を見ると、リーフのところで波ができているのがよく見えます。一人ずつ順番にスタートしています。競技者にとっては残念ながら今日の波は比較的穏やかで、大きな巻き波は来ていないようです。しかし、本日サーフィンに初挑戦するわたしたちにとっては、このぐらいがちょうどいいでしょう。

P8251033

 しばらく観戦したあと、一旦ビーチを離れ、道路沿いのショップへ。1時間のサーフィン教室の申し込みをします。荷物は事務所で保管してくれます。カメラも事務所に置いてきましたので、サーフィン挑戦中の写真はありません。)

 私達3人に一人づつインストラクターがつき、初心者用の安定性の良いボードを選んでくれて、ボードも運んでくれます。軽いノリの陽気な若者が、"I don't know why~"と歌いながら、踊っています。このお兄ちゃんが私の担当でした。^^; 年は17歳とのこと。

P8251035

 まずは砂浜にボードを置いて練習です。腹ばいの姿勢から、膝を曲げ、立ち上がる練習を何度か繰り返します。スキーやスノーボードのように足を固定する場所があるわけではありませんから、立ち上がったときにバランスの取れる立ち位置を覚えておく必要があるようです。

 次はいよいよ海で実践練習です。我々はボードに腹ばいで乗っり、インストラクターがポイントまで引っ張って行ってくれ、そのままボードを支えてタイミングを図ってくれます。"Go!"の合図で送り出してくれます。ある程度スピードが乗って安定したところで、立ち上がろうとしますが、うまく立ち上がれず、バランスを崩して海に転落~。初回は失敗です。

P8251041

 ポイントに戻って2度目の挑戦。うまく立ち上がることができました。波の上を滑走する感覚は、なかなか楽しい。前後に少し体重移動すれば、進路をコントロールできるのもわかりました。運動音痴の私ですが、スキーの経験が多少は活きているようで、思いのほか早く乗ることができました。"I don't know why."のインストラクターとハイタッチ。見かけによらぬ親切な指導と補助に感謝です。

 続いて妻が立ち上がりに成功。次いで娘もうまく波に乗ることができましたが、一度頭から海に落ちてからは、もう嫌だとやめてしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年12月25日 (日)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅22 サーファーの聖地 Cloud 9

2016年8月25日(木)

P8251057  シアルガオ島での4回目の朝を迎えました。この島で遊ぶことができるもの今日が最後です。その最後のアクティビティに妻が選んだのは、なんとサーフィン。我が家で誰もやったことが無いサーフィンに挑戦しようというのです。

P8251054 というのもGLの北隣にある Cloud 9は、9月にはサーフィンの世界大会が開かれるという、サーファーの聖地(らしいの)です。英語で "She is on cloud nine." と言えば、"彼女は幸せの絶頂にいる。"という意味があります。ここではその意味に加えて、9の字の形をした素晴らしい巻き波が、特に台風シーズンになると楽しめるということもこの地名の起源になっているようです。

 Cloud 9まではKalinaw Resortの前からHabal HabalでGLとは逆の方向にわずか数分。運賃は最低料金の大人一人20ペソ。非常に小さな町ですが、サーファー向けの宿泊施設やショップが沿道に並んでおり、サーファーたちでで賑わっています。

P8251032  まずは海を見に行くことに。ビーチにはサーフボードを掲げたサーファーの像が建てられています。土台部分は複雑な造形になっていて、9の字のモチーフも組み込まれているようですが、意味は良くわかりません。

 少し沖に3階建ての観戦台が作られていおり、そこまで木造の長い桟橋が続いています。桟橋の横木には隙間も多い上、ところどころ穴が開いていたり、手すりが壊れていたりしますので、足元に気をつけて進みましょう。

 それにしてもここの海も非常に綺麗で、水底が透けて見えています。

 スペインからサーフィンしに来ていた方に話を聞いて見ました。もちろんスペインでもサーフィンはできるが、ここでのサーフィンのメリットは、費用が安いことと、何より寒くないのでウェットスーツもいらない、とのことでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年12月18日 (日)

フィリピン、特にシアルガオ島の旅21 Del Carmen の町

2016年8月24日(水)

P8240995  港に着いてみればきちんとバンは待機してくれているわけです。Kaob島では携帯電話も通じず、客がいつ戻ってくるかわからないのに、よく待っていてくれるものだと感心します。でも、ついでにもう少し待っていてもらいます。

 船着き場のすぐ横が市場になっています。が、まあ1枚目の写真のような感じで、この時間帯は閑散としています。

P8240998 2分ほど歩いて、目抜き通りへ。はい、これが中心街です。本当にのんびりとした島なのです。

P8240999 西日を避けるために白い幕が張られた店内を覗くと、パン屋さんでした。島の素朴な激安パンがすっかり気に入ってしまった妻は、迷わず店内に。GLの道端の露店とは違い、思いのほか色々な種類のパンが売られていました。妻はこの他、市場でオレンジを調達しました。

P8241000

 市場の片隅の掘っ立て小屋から大音響の音楽が聞こえてきたので、近づいてみたら、なんとカラオケボックスでした。窓からひょっと中を覗いてみると、大絶唱中。暑いし、冷房なんかありませんし、音を気にするような人もいません。防音など考えられておらず、窓にはカーテンがかけられているだけ。なんともおおらかで、いいなあ。

 ではぼちぼち帰ることにしましょう。

 

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧