カテゴリー「オレゴン州エンタープライズ訪問」の9件の記事

2020年9月 2日 (水)

オレゴン州エンタープライズ訪問09 ペンドルトンをちょっと散策

2020年1月8日

   Img_0339 充実したエンタープライズでの滞在も終わり、再びポートランドまでの長距離移動です。この日は睡眠不足も無く、峠道での積雪も無いのでだいぶ気が楽でした。

 115マイルほど運転を担当し、ペンドルトンPendletonの町で最初の休憩を取りました。何気に車を停めた広場はなんと鉄道駅の跡でした。線路は現役で使われているようですが旅客営業は廃止されており、建物はHeritage Station Museum として利用されていました。

Img_0337 せっかくなので少し市街地を歩いてみることにします。人口は1万6千人ということですから、エンタープライズやジョゼフから見たら大都会ですが、人通りは少なく閑散としています。ポートランドの町や空港でよく見かける Pendleton ブランドのウール製アパレル会社 Pendleton Woolen Millsの本社はこの町にあるようです。

Img_0335 歩道にはリスが出没したりして、都市とは言ってものんびりとしたところです。10分ほど歩いて適当にSister's Cafeというお店に入ってみました。レンガ積みの内装。古い給油機や信号機などが飾られており、チェーン店では味わえない雰囲気です。カフェラテを頼んでみましたが、予想通りカップは特大サイズで提供されました。

Img_1354 ドライバー交代し後席で休憩。平原の中をひたすら突っ走ります。最初は「すごいなあ」となりますが、しばらくすると単調さで眠ってしまいます。

 1時間ずつ運転を担当してもらい、The Dalesのセーフウェイで最後のドライバー交代をしました。単調なIS84号線にも飽きたので、Hood Riverでコロンビア川を渡り対岸へ。ワシントン州に入ってみました。対岸の道も幹線道路ではありますが、古い道でカーブもあって運転手には楽しい道路です。

 ポートランドに近づくと(正確にはまだワシントン州バンクーバーですが)交通量が格段に増えてきてやがて大渋滞に巻き込まれてしまいました。

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2020年8月26日 (水)

オレゴン州エンタープライズ訪問08 Wallowa Lake

2020年1月8日

Img_0326 冬場のフロンティア訪問でコンディションが心配されましたが、到着後は非常に順調で予定の視察を終えることができました。診療所からの接続現場だけでなく、Wallowa Countyのあちこちをまわり患者さんの自宅にお邪魔して、多くの遠隔診療の実例に立ち会うことができました。そちらは研究報告書や、雑誌への投稿などで公開される予定です。

Img_0327 エンタープライズを離れる前に、Josephの南にあるWallowa Lakeに足を伸ばしました。氷河湖として形成されたきれいな楕円形をした湖です。
 夏場はレジャーで賑わうところですが、こんな真冬の朝では人影もありません。ホームページの写真を見るととても魅力的なところですから、本当は夏場に来れたら良かったのですが…。

Img_0331 東岸の道路を進み湖の南端部まで来ました。湖岸は凍結していて寒々しい光景です。

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2020年8月19日 (水)

オレゴン州エンタープライズ訪問07 Holistic Healing

2020年1月6-8日

Img_0287   Winding Watersのグループには、特徴のある診療所があります。

 Img_0288 その一つが、Triple H Clinicです。アメリカではIntegrated Medicine統合医療と呼ばれる分野が確立しており、通常の医薬品や手術などの他に、鍼灸、マッサージ、ハーブ、漢方といった様々な分野のヒーリングの手段を組み合わせて、健康を維持していくものです。Triple H Clinicは、Integrated Medicineに特化した診療所です。知識としては知っていたものの、実際の施設を拝見したのは初めてでしたので、なかなか興味深いものがありました。

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 普通の住宅を改造した診療所内に足を踏み入れると、アロマで満たされており雰囲気からして異なります。内装もリクラぜーションを意識したものになっています。

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 この他にも、Center for Wellness、Open Space for Winding Waters など、複数の施設がそれぞれの医療サービスを提供しています。

 これらの施設を運営している Winding Watersは、Non-Profit Community Health Centerという、寄付金をベースに維持されている団体で、医療過疎地での医療サービスを提供する公共的な使命を帯びています。

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2020年8月12日 (水)

オレゴン州エンタープライズ訪問06 Josephの町

2020年1月6-8日

Img_0319 Joseph ジョゼフはもともと Silver Lake または、Lake Cityという名で呼ばれていましたが、1880年に先住民の酋長 Chief Joseph の名にちなんだ名前に変更されたそうです。市街地には、その Chief Joseph の像が建てられていました。

Img_0320 メインストリートといってもこんな感じなのです。とてものんびりした田舎の町。1000名ほどの人たちが暮らしています。大きな店舗は無いので、買い物はエンタープライズに行くのだと思いますが、車で10分少々ですから意外と便利です。

 この先に集落は無く、Wallowa Lakeの東岸を抜けたところで道路は行き止まりになっています。

Img_0283 市街地を離れるとあたりには牧場ぐらいしかありません。牛も飼育されていますが、やたら毛深いのも居ます。バッファローです。バッファローは食肉用として飼育されており、ローカルレストランではバッファローのハンパーガーなども賞味することができました。

 町の西側には Joseph State Airport がありますが、定期便の就航は無いようです。  

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2020年8月 5日 (水)

オレゴン州エンタープライズ訪問05 Joseph Clinic

2020年1月6-8日

Img_0268 Josephジョゼフはエンタープライズから南に約10km離れたところにある村で、人口は1000人強です。メインストリートの両側に1-3ブロック程度の住宅地が固まっています。

 ここには Winding Waters Clinicのグループ診療所である、Joseph Clinicがあります。数軒の店舗が並んでいる建物の一角にあるこじんまりとした診療所です。

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  歯科の診療をしているのが特徴です。歯科診療室の他に、歯科用のレントゲン撮影室も備わっています。

 ここの責任者を任されているのは若き家庭医の Dr. Baker。昔、日本滞在歴があり、日本語も少しだけ話すことができます。

Img_0273_20200719153701 診察室内の様子はアメリカの一般的な診療所と特に変わりはありません。診察椅子は背もたれを倒して、足台を引き出すと、そのまま寝台に変わるタイプ。小児患者も来院しますから、壁にはトンボのオブジェが飾られて、殺風景にならないように工夫されています。

 スマートフォンやタブレットに接続して利用する超音波検査装置、Butterfly IQ が活用されていました。

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2020年7月29日 (水)

オレゴン州エンタープライズ訪問04 Winding Waters Clinic と Wallowa Memorial Hospital

2020年1月6-8日訪問

Img_0267    今回の訪問は、へき地遠隔医療についての研究の一環として、Dr. Powers が所長を務める Winding Waters Clinicでの遠隔医療について現地調査をするのが目的です。二日間、朝から夕方までしっかりとグループの診療所や、在宅診療の現場を回らせていただき、大変充実した日程となりました。

 診療現場での写真撮影ははばかられるものがあり、気がつくとあまり写真を残せておらず、メインの診療所の写真さえ車内からの遠景のみでした。

 Winding Waters Clinic と、地区唯一の病院(25床)である Wallowa Memorial Hospital は渡り廊下でつながっており、両者の経営母体は異なりますが、多くの医師は診療所での勤務のかたわら、病院での業務も分担しています。

Img_0293 病院の裏手に停まっているトレーラーは、移動式のMRIです。ここへら週に1回来ているそうです。日本では見かけたことがないなあと思っていましたが、先日多摩ニュータウンの南側の山間部に移動式CT車と並んで駐車してあるのを発見しました。

Img_0294 こちらの機械は、Teleconsultation (遠隔の専門医の指示を仰ぐための、コミュニケーションロボット)です。アメリカでは広く普及しています。エンタープライズから後方の高次病院へは500km以上離れていますので、大変有用です。脳梗塞患者への血栓溶解療法の適応判断など、一刻を争う救急現場で活躍しています。日本ではこういうものに診療報酬がつかないため、なかなか普及させることができません。

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2020年7月24日 (金)

オレゴン州エンタープライズ訪問03 エンタープライズの風景

2020年1月6-8日

Img_0264 滞在中はなかなか忙しいスケジュールでしたので、あまり写真も撮れていないのですが、少しずつ紹介していきます。

 エンタープライズ Enterperise は、オレゴン州ワローワ郡 Wallowa County の中心地ですが、とは言え人口は2000人満たない小さな町です。WikiPediaに空撮写真が掲載されていますが、西側から撮影していると思われます。周囲を山に囲まれた盆地に位置しています。

  冬のオレゴン州は明るくなるのは遅くて、午前8時前でもこんなに薄暗い感じです。1月6日朝はうっすらと積雪していましたが、7日は少し雲が晴れて周囲をとりまく山々を見ることができました。冬のオレゴンは基本的に天気が悪く、すっきりと晴れることは少ないのです。今回で4回目のオレゴンですが、12,12,11,1月と、その天気が悪い冬場ばかり…)

Img_0307Img_0310 3泊滞在したのは、Eagles' View Inn というホテルです。町の西はずれの丘の上にあります。2階建ての小さなホテルですが、ジムやプールも有り(今回は利用する時間無し)、部屋もきちんとしていて快適でした。このあと泊まったポートランドのホテルよりも格段に良かったです。セルフサービスの簡素な朝食も提供されます。簡素でセルフなだけに食べる量を調節できるので、実はありがたかったりします。

  ホテルの駐車場から夜明けの町を見下ろしてみます。2000人という人口規模の割には人家が多いように見えますが、一軒一軒の敷地が日本に比べたら格段に広いからでしょうね。

Img_0317Img_0315 オレンジ色の屋根は大手スーパーの Safe Wayで、薬局も併設されています。Winding Waters ClinicはWallowa Memorial Hosipitalのあるエリアは、市街地の北はずれにあたり、Safe Wayのところの交差点を左折して5分程度行ったところです。

 丘の上を散歩していると野生の鹿が3頭、こっちを見ていました。豊かな大自然です。

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2020年7月19日 (日)

オレゴン州エンタープライズ訪問02 ポートランド空港からエンタープライズへの長距離ドライブ

2020年1月5日(日)

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 2012年のフィラデルフィア滞在以来久しぶりのアメリカ合衆国。オレゴン州へは2011年以来となります。冬のオレゴン州らしく天気は悪く着陸数分前まで地上は見えず。臨時便なので定刻がよくわかりませんが、標準的な所要時間よりは少し早めの午前8時20分に着陸です。入国手続きに時間を要するのではと覚悟していましたが、意外にスムーズに進み、9時過ぎには空港ターミナルの玄関まで出てくることができました。

 Alamoレンタカーの窓口に行くと貼り紙がしてあり、送迎車で営業所に来るように書かれており、スーツケースを持って余計な移動を強いられます。送迎車を待つこと10分、その後移動に10分ほどでレンタカー営業所に到着しました。

Img_0255 予約しているのは Standard SUVクラスですが、SUVだからといってAWDとは限りません。降雪エリアに行くのでAWDの車を用意できないかと事前に問い合わせをしていましたが、事前の車種指定はできず当日の在庫車から選ぶように案内されていました。駐車場に行くと候補の車は3台。幸いおろしたてのJeep Grand Cherokeeがあり、タイヤも溝の深いオールシーズンラジアルを装着していましたので、迷いなくこの車を選択しました。良かったです。(レンタカーではタイヤチェーンの使用は禁止されており、タイヤだけが頼りなのです。)アメリカなのでトランスミッションは残念ながらATです。

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 目指すエンタープライズまでは約550km。飛行機トラブルのため夜行便で到着したその足で直行するはめになりました。3名での調査旅行で、全員国外運転免許証を取得してきていますが、海外での運転経験が豊富なのは自分だけなので、まず最初に運転を担当します。Interstate 84号線に入ってしまえば、400kmはずっと道なりです。マルトノマー滝を右手に遠望しながら先を急ぎます。ポートランドは雨でしたが、東に進むにつれて晴れてきました。内陸部は降水量が少ないのです。

 Arlingtonという小さな町で昼食休憩。Pheasant Grill というローカルレストランに入り、Taco Saladaを注文。まあ予想はしていましたが、子供の頭ぐらいの大きさのサラダが出てきました。久々のアメリカンサイズ。

 ここから他の二人と運転を交代して後席で少し仮眠を取ります。(助手席の人間がナビゲータをする約束です。)

Img_1266 一人1時間ずつ運転を頑張ってもらい、Pendleton手前のEchoからEnterpriseまで再度運転手をつとめます。行く先の山には暗雲がたちこめています。峠に差し掛かると本格的な降雪。路面にもかなり積雪しています。さすがに海外での本格的なスノードライブは今回が初めてで緊張しますが、AWDモードをSNOWに切り替え、少し速度を落として走っていきます。幸いタイヤのスリップを感じるようなことも無く無事に雪の峠を越えることができました。FFじゃなくて良かった。

 La Grandeで Interstate 84号線を下り、一般道で北上。交通量がぐっと減りますが、路面への積雪は無くホッとします。田舎道での事故は命取りになりますから。

 残念ながら日暮れ前に到着することはできませんでしたが、7時間半の大移動を経て無事に Enterpriseの Eagle's View Innに到着しました。長い一日でした。

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2020年7月14日 (火)

オレゴン州エンタープライズ訪問01 成田空港発成田空港行き

2020年1月3日

 成田空港からデルタ航空68便でアメリカオレゴン州ポートランドに向けて出発したのですが、房総沖に出たところで機内アナウンス。「着陸装置に不具合が発見されましたので、引き返します。」おいおい。

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 しばらくして右旋回して引き返し始めます。犬吠埼の南東海上をぐるぐる3周。着陸に備え機体を軽くするために燃料を捨てているとのこと。「まもなく当機は成田に着陸します。なお滑走路脇に消防車が待機しているのが見えるかと思いますが、心配なさらないで下さい。」おいおい。

 そんなこんなで、離陸から約1時間半、成田発成田行きの遊覧飛行?が終了。ランディングギアが引っ込まなかったのだそうです。最初は修理しての再離陸の予定でしたが、短時間での修理はできそうに無いとのことで、フライトキャンセルに。翌14時30分に臨時便を出す予定とのこと。

 飛行機を降りてゲートで待機する間にハンバーガーとお菓子が配られました。(1食目) その後出国取り消し、荷物を一旦引き取り必要なものだけ取り出して再ひ預け、到着ロビーに。カウンターで列に並び、航空会社が手配したホテルバウチャーと弁当(2食目)を受け取ります。ホテル行きのバスに乗ってホテルに着くとこんどはチェックインの行列に並びということで一つ一つ時間がかかります。ようやくチェックインが終わったら22時40分。再着陸から4時間近くかかっています。ホテルの夕食券(3食目)と朝食券(4食目)も付いていました。さすがにそんなに食べられないよ、ということで弁当は手を付けず廃棄に。もったいない。レストランのバイキングも23時ラストオーダーということで、たいした食べ物は残っていませんでしたが。

 到着が遅れたため、ポートランドでの宿泊をキャンセルする必要があります。今回は研究活動での視察のため、山口県内の公立病院が間に入って、入札で選ばれた山口県内の旅行会社を通じての手配なんですが、正月の週末の夜ということで連絡が取れませんし、明日も休業のようです。とりあえず、宿泊先のホテルに直接電話をして、宿泊しないことだけ伝えておきます。旅行会社用のオンライン予約サイトを通じての手配だったらしく、ホテル側ではキャンセルも返金もできないということでした。まあ、その辺は後日、旅行会社に考えてもらいましょう。

 もう一つの問題がレンタカー。Alamoレンタカーの問い合わ先にはメールアドレスの記載がありません。こういう込み入った話を国際電話でするのは、気が滅入りますが仕方ありません。結局、予約の変更はできずキャンセルして、予約を取り直してもらうしかないと。そのまま電話で再予約を入れてもらいます。旅行会社での予約をキャンセルして、別途個人で予約を取る形になり、精算どうするんだろうと悩みますが、仕方がありません。まあ、その辺は後日旅行会社に考えてもらいましょう。

Dsc_0721 1月4日昼に再び成田空港のデルタ航空カウンターへ。臨時便は2時間遅く16時30分に変更になったとのこと…。お詫びの印に、と2000円分のミールクーポンが配布されました。うーん、結局昨夜からなんと5食分が無料提供されました。

  そんなこんなで、臨時のDL9905便に乗って、23時間30分遅れでの出発となりました。(定期便よりはかろうじて30分ほど早い出発。)なお搭乗券や座席は前日のDL68便のものをそのまま再利用だったので珍しいDL9905便の搭乗券はありません。

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